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2004.02.05

04年実施センター国語乱暴分析

…というわけですが国語Ⅰ・Ⅱの本試験のみ、です。
一応指導者向けの分析、という体裁を取ってはいますが実際はただのバンザイ突撃型の
エセ分析です。

センター国語が気になるけどむかついている人に捧げます。

【全般】各予備校のいうように確かに易化。ただ実力が忠実に反映される試験だったかというと疑問(→各大問分析を参照ください)。

【第1問】
●素材文…ポストモダン系の音楽評論家による評論文。この筆者は宝塚の戦前などを評論したものでは、歴史的事実を調べて、それにかなり忠実に展開して結論を出すといったタイプの論じ方をするので、語り口自体が面白かったり論理的構築性の高いタイプではない。今回の文章は西洋音楽鑑賞という、あまり独自性のない内容なのでこのタイプの筆者が書いて面白いわけのない文章。典型的な最近のダメ評論。無難な語り口と内容の無党派性が、選定された理由なのだろうが、受験生に読んでほしいタイプのものではない。ここ数年の「評論素材文のつまんなさ」の潮流に乗ったもの。

●問題…確かに簡単だが、同じ内容をくどく言い換えているタイプの内容把握設問になっている箇所あり。解いていて爽快感に欠けるがこの素材文ではやむなし。明確な誤答選択肢を切ったらあとは考えないで選んだほうが正解率が高いのでは。
問3は簡単すぎて、実力のある受験生は5を選んでしまったかもしれない。問4は設問箇所前後の表現を重視すると3と間違えうる。正答の5の選択肢中「精神を集中」はあいまいで出来の良い表現とはいいかねる。

【第2問】
●素材文…こちらは一転して古風な小説。鴎外でここまで注がつくことにびっくりしたが、現在の高校での小説読解レベルを考えるとやむなし、むしろ出題しようとした意気込みを評価すべき。ただ時代小説を読む感覚で読むと解釈の多様さが出てきて内容把握が難しいが、鴎外の文学上の立場を慮って読めば、設問箇所の解釈は簡単であったと思う。

●問題…上で述べたように、ただ文章を読むと迷う箇所もあるが、これは藤沢周平などでなく鴎外であるということを思い浮かべればたやすい。
問6などは選択肢文が3行ではあるが、内容はさほどつまってないので楽。問4の選択肢は工夫されていて好感を持った。

【第3問】
●素材文…また擬古文。覇気のない内容でかなりかつての国語Ⅰレベル。和歌解釈を出さないと間が持たない文章で、個人的にはこの潮流には賛成できない。「宇津保物語」を出した頃のチャレンジを許さないほど、受験生の古典能力は低下しているのだろうか。

●問題…問2は全部について検討しなくても、助動詞の把握だけできていれば解けるが、このタイプをセンターが出せば識別学習などへのモチベーション向上に活用できる。問3は内容要約の能力が問われる。実力というか、過去問などを解いて感覚をつかんでおくことが必要な問題であった。4と間違えた受験生が相当数いたのではないか。問6は、3と4の選択肢の見極めが難しい。

【第4問】
●素材文…マイナーだが、古文に比べると気の利いた内容。出題者のチャレンジ精神を感じる。

●問題…現在の受験生には案外難しかったのではないだろうか。問3のDは読んですぐ分かる受験生はあまりおらず、選択肢検討で選んだケースが多かったのではないかと思われる。問1(イ)は漢文対策の足りない受験生には難問。問6がややたやすいが、全般に実力を問われる問題になっていたとみなしうる。

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