ピントスケーナはサイドスロー
あまりにフォルクローレの話がないので少々。
私が使っているケーナは1970年代のケーナブームの際に一世を風靡した「アルノルド・ピントス」のケーナです。
細身であることと家具のようなニス塗りに特徴があります。
購入したのは1985年ごろで、ヤマハの本店で購入しました。
5000円、10000円、15000円の3種類があって10000円のを購入しました。(小遣いの前借2か月分)
アルゼンチンの製品です、というシールが張ってありました。
音がちゃんと出るかどうか聞いたら、吹奏楽器フロアのマネージャが来てなんとか音を出していました。
…そんな「ケーナブームに遅れて、しつこく演奏している」ことをくどくど語るのはさておいて、ケーナという楽器は1990年代以降は、ルーチョ・カブールなどの影響も大きくなった結果、ボリビア式が主流となっていきます。
私は大学サークルでアチャなどのボリビア式で練習する人に音量で負けて、悔しくて練習したのですがそのときから思っていたことをひとつ。
「ピントスケーナって野球で言うサイドスローなのでは?」ということです。
じゃあルーチョはというと、バリバリのオーバースロー、球速150キロ以上。
日本でピントス系のブームを終了させた立役者のひとりであるエルネスト河本氏が当初プッシュしていたケーナはライカス風のものだったはず。あれはたとえるならスリークォーターですね。球速は最速145キロぐらいでキレ勝負…おお、ロッテで活躍し昨年は楽天にいた河本投手ではないですか。
じゃあペルー式は、というとこれはアンダースローになります、私の認識では。日本にも渡辺俊介クラスの人がいます。
かつてピントス奏者といえば、けっこう端正な、元阪神の小林繁風の振る舞いで演奏するものだとされていたというのは私のかってな思い出です。私もそのつもりなのですが、サイドスローでノーコン、球は球速よりは速く見えるというタイプになっていてデッドボールが多い…現状はそんなところでしょうか。
だらだら書きましたが、「俺も愛されたいんだよ」と朝青龍ばりのことをいって締めたいと思います。
ケーナオタクの人にまったく愛されないケーナ奏者よりのたわごとでした。
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