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2009.03.25

講演会+コンサートルポ(3/22)

標記の件ですが、目黒に出来たラテン文化空間 CAFE y LIBROS で行われた「ペルー音楽の魅力Ⅱ」に行ってきました。

1、ペルー・アンデス音楽についての歴史と現在についての講演(水口良樹氏)
…「アンデス文化の変遷の中でのアンデス音楽」ということで、時間以上の密度で、資料をみながらの形式で講演が行われていました。
自分にとってアイキャッチであったのは次の点。
●事情通にとっては自明の理でありましょうが、「混淆することで生き残ってきた先住民文化」という視点が強調されていたこと。これを理解するだけで、大分現地文化理解の間口が広がるように思われます。
●「コンドルは飛んで行く」やイマ・スマックについて詳細な説明がいただけたこと。この2点は、意外と一般の音楽好きに突っ込まれるわりに理解が薄めな部分だったのでありがたかったです。
●「ピオピオ」のヒットの背景やチチャの成立過程、さらにはレゲトンとアルパの融合など、かなり直近のアナーキー的でもある現地的音楽の状況を、愛情をもって伝えていたところ。(聴衆の多くにとってはかなりヘビーな部分だったでしょうが、個人的にはもっとも興味を持てた部分)

全体に、真面目さとオタクさのミックス具合も含めてかなり満足度の高い講演でした。直近のペルー音楽情勢などは、YOUTUBEでも追いかけられそうなのでチェックしてみたいと思います。

2、ペルー音楽コンサート(グルーポ・ミスティ)
…ペルー音楽演奏チームとしてとみに有名なグループによる12曲の演奏。「アンデス地方」というしばりのせいか結構ヘビーな演奏になっていましたが、ワンカーヨの流行曲である「DILE」や、クスコ地方の曲「Kachary chay turuta」あたりの表現力の豊かさはこのチームならではでした。
このチームは、演奏者としてみてもメインケーナと女性ヴォーカルの表現力が豊かなのでコンディションによらず一定のパフォーマンスができる集団で、大変うらやましいです。知り合いに薦めやすいチームのひとつです。(TAKUYA&YOSHIOは、知り合いに薦めにくいチームだとは自認しております)

強いていうならば、「ケーナ二重奏(ペドロ・チャルコ風の)などのナンバーの割合が増えるともっと一般のお客様も聞きやすい時間帯が増えたのでは」「静かな曲の演奏中に、男性同士が打ち合わせの話を演奏者のすぐ後ろでしてしまうような舞台マナーは、案外客席から見ると不快」という点が、要改善点として挙げられるのかもしれませんが、また演奏を聴きにいきたいと思います。

総体にイベントとして、フォルクローレ演奏者にとってかなりおいしいイベントでした。主催者や出演者の皆様、どうも有難うございました。

◎このCAFE y LIBROS は、かなりアットホームで面白そうな空間なので、YOSHIOは会員になることを検討中です。皆様も機会がございましたら一度いかれてみてはいかがでしょうか。

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Comments

YOSHIOさん、先日は講演会&コンサートに お越し頂き、どうもありがとうございました。なんとか楽しんでいただけたようでホッとしております。 o(^-^)o ホッ
講演会の時は客席より後ろで聴いていたのですが、後半のクンビアやレゲトン辺りでYOSHIOさんの肩が小刻みに震えており小さく爆笑されているのを嬉しく眺めておりました。やはり、お客さまが解れるように努力するのも講演者、演奏者の務めだと思いますので。
もし、よろしかったら・・・また 足をお運び下さいませ♪今度は、ワタシも遊びに伺いますね!では、また。

Posted by: bruja | 2009.03.25 08:07 PM

bruja様、わざわざ弊ブログまでお越しいただき誠に有難うございます!
講演会とコンサート、いろいろ書かせていただきましたが非常に楽しませていただきました。

フォルクローレの理想像…というスタンスだけではなく、現代の展開もしっかりフォローされている講演の方向性や、きっちりペルー音楽をされるコンサートのマッチングがよかったです。
正直もう少し現役の演奏者にも来て楽しんでほしいイベントではありました。濃かったです!

またぜひ演奏を聴かせてくださいませ。

Posted by: YOSHIO | 2009.03.25 11:13 PM

ブログ発見(^。^)

先日は思いがけずお会いできて嬉しうございました。
演奏に関しては色々言いたい事もありますが、言い訳にしかならないので詳細は差し控えます。
数ヶ月来の職場監禁生活が講演の前々日にたまたま解消されて、身内メールを見たら面子が足りず非常に困っている様子なので、一部の曲でよければお手伝いに行きましょうか?と申し出たというのが真相なのですが・・・やっぱり数ヶ月間練習ゼロで人前に出るなんて言語道断、という判りきった結論でした。

Mistiの演奏は基本的に1960~80年代のペルー山岳音楽のスタイル(言わば「懐メロ」)となってしまいますが、私個人は最近のワケわからんペルー音楽もそれなりに好きです。Violin と Arpa の旋律に素っ頓狂な女声ボーカルが乗り、Bateria(電気ドラム)の気違いじみた連打が乱入する“Jarana Ayacuchana”というスタイルなんか、一度はやってみたくて。遊びついでに Arpa では練習してみたりもしたのですが、一緒にやりそうな面子がいなくて頓挫したままだったり。Yoshioさんも興味持たれるんじゃないかなあ。とりあえずサンプル音源だけでもお聴きになりませんか?(笑)

土曜日は仕事の都合で年間を通じて全く動きがとれませず、4/11のイベントも拝見できません。残念な限りです。盛況をお祈りしています。

Posted by: cathe | 2009.04.04 05:55 PM

cathe様、どうもブログまでご来訪いただき誠に有難うございます。久々にお目にかかれて光栄でございました。

MISTIのような水準のチームでサポートメンバーとして活動されることは凄いことだと思います。ぜひまた出られてください。

最近のペルー音楽だと、モンド的なものとして面白がれる水準だとは思いますが、フォルクローレ系の人間が真面目にワケわからんことをする、というのは極めて面白そうです。サンプル音源、聞いてみたいと思いますです(笑)。

ぜひ今度またご一緒させてください。お体にどうかお気をつけください。

Posted by: YOSHIO | 2009.04.05 08:07 PM

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