11/23-28の日記+おまけ情報
●11/23(月・祝)
昼はCENTO ANNI。ポークロースも普段よりやや高級、カッサータとカタナーラの盛り合わせデザートはリゾート気分。
夜は御茶ノ水キッチンカロリー。B級定食屋の雄だがサラダはかなりレベル高い。
●11/24(火)
昼は「島の恵みと喰らえ」で海鮮丼。また牛丼を食べたいが売り切れ多し。海鮮丼も水準は高い。
夜は「栄華光」で炒飯と餃子。その後「寿し道楽」で7皿程度つまむ。食べすぎ。
●11/25(水)
昼は久々に船橋「ハゲ天」。季節コース、工夫あって一定の水準をキープしており復活の傾向。
夜はクエや白子などの入った鍋セットを購入し食べる。800円で2人前として十分。北辰水産GJ.
●11/26(木)
昼は「しぶそば」で掻き揚げ天丼セット。ここの盛りそばは妙な後味が残るのが残念。
夜は渋谷東急文化会館「蓬莱亭」でロースカツ定食。すべてをお代わりすればコストパフォーマンスよい。ただびっくりするほど夜は空いていて年齢層高し。
●11/27(金)
昼は「COWBELL」。どこかのB級グルメ本に掲載してあったからかどうか不明だが込んでいる。この日は牛煮込み、やや甘み強いが本式でよい。
夜は秋葉原で飲み。かつてからは想像できないぐらい夜人が多い。
●11/28(土)
昼は久々に「田久保食堂」。鰯の刺身とギンダラの煮付けは、ここより旨いものに当たるのが困難。本来の市場場外食堂の雰囲気を味わいたい方は観光まみれの築地よりもむしろこちらをオススメ。(日曜休み、3:30~14:30)
家で贈呈用CD-Rを焼いたのち六本木へ。
同行者が25年前にバイトしていたという「モティ」でセット。ナンがむっちりと巨大なのが目を引くが他は正統派な感じ。現地感は若干薄いが本格派であることは疑いの余地なく、高評価。
ノチェーロでDAIJITO氏,ホセ犬伏氏、ゲストに岩川光氏という編成。総体としては前回ほどでないが満足。
第2ステージのインプロビゼーションでロック的コード展開が聴かせる「ラ・アレノーサ」~ハイテンションに乱れがなかった「VELO DE LA NOVIA」~スチール12弦チャランゴで泣きが入りまくる「カルーヨのメドレー」の並びが白眉。
ハイコードを中心に叙情的な音を繰り出すDAIJITO氏のチャランゴは充実期に入っており、ホセ氏の若干スーパードライなタッチのエレアコギターは、枠組みの構築という点で相当の威力を発揮していた。
(お客様に知人が多かったとはいえ、EL SOLITARIOのチラシを配らせていただいたこと、深く御礼申し上げます。またDAIJITO氏、ホセ氏、ISHINO氏にTAKUYA&YOSHIOのCDを受領いただいたことにも感謝申し上げます)
以下は、1人あたり酒2杯・つまみ1皿で2人分10000円払った客として、ちょっと辛めコメント。(なのでそういうのを読みたくない方はスルーしてください。わざと読みにくく書いてありますが、「温かく応援」するために、観客として真摯に批評したつもりではあります。まあ「アマチュアデブケーナ奏者のたわごと」ぐらいに思われたほうが、こちらとしては気が楽ですし、何かと好都合ではあります)
● DAIJITOの演奏はロマンチック路線として、料金の元はとれるぐらい充実していました。演奏中の、オードリー春日ばりに伴奏のホセ氏を見ながら美メロを繰り出す舞台態度も非常にツボに入りました。惜しむらくは、ロマンチックな曲世界にふさわしく靴ももっと綺麗だとよりよかった、とは同行者のコメント。ゲストの岩川氏のいでたちは完璧でした。
●ゲストのケーナ奏者、岩川氏の演奏は、2部のラスト「A Sado」での効果音的アプローチは曲世界の補強となっていてよかったのですが、他の演奏は正直曲調との不一致が聴いていてはなはだしく、ゲストとしての効果を疑わざるを得ませんでした。
音の威力に関しては、楽天の田中投手が出てくるかと思ったら、大学に入ってツーシームを投げまくるハンカチ王子が出てきたかのような印象を持ちました。前評判の高かった肝心の音操作に関する技量についても、「空気音や高速ビブラートを繰り出すが音色が曲調にあわせた変化を示さず、ただいくつかのパターンにのっとって手数を繰り出すだけのインプロビゼーションとなっている」「高音部も含めて弱音で吹くのは一つの表現だろうが、旋律として強調されるべき部分もすべて弱いのに低音から高音にいくところだけ張り上げた音になって耳障り、その後音をいったん弱くして高音部をさばくが、その後唐突に高音部を再び張り上げるときに音がずれる」という感じで、聴衆による曲の解釈を拒む演奏に思われてしまい、お酒も出す場所でロマンチックな世界を繰り出して演奏をするDAIJITOのスタイルを妨害しているかのように聴こえました。さらに、第3ステージで1曲「エル・チョクロ」をリコーダーで吹いたのもまったくタンゴ的リズム感もバロック的音色もない演奏で、これに金を取られるのは正直しんどいものがありました。演奏終了後にアルゼンチン滞在経験をアピールされるのも、しんどさのダブルディップ状態。なによりゲストだからとはいえ「客席へ向けて『今後東京で頑張ります』などの挨拶をせず、DAIJITOに話を振ってもらって、1~2ヶ月習ったケーナの師匠やボリビア音楽事情のことなどを客席を観ずに嬉々として話し、DAIJITOに挨拶しようといわれるまで結局ちゃんと挨拶しない」という姿勢が、プロとして、ブログで先人を嘲笑するぐらい強いことを書いてでも自分を売り出そうとする姿勢と一致せず、困惑せざるを得なかったというのが、正直なところです。(なおプロ演奏者を名乗る以上、オフィシャルブログと演奏を結び付けないでほしい、というリクエストは士道不覚悟だと思います。プロ扱いはしてもらえない一介の演奏者でも、ブログで書いたことによる不利益は甘受するのが責任、だと思います。少なくとも自分は甘受しております)
…既存のフォルクローレ的空間の現状を否定する強い姿勢、癒しを拒否する姿勢という点ではむしろ応援したくなる人物だとは今でも思っていますが、人前で芸事を行い何らかの対価を得る人間として必要な、よい観客を一人でも味方につけるような姿勢がみえるような岩川氏の演奏を、どこかで聞く機会があればと今は念じています。
終了後同行者もいるので、少々話したい気持ちもあったがさっさと帰る。演奏についての話をしながら日比谷線に乗ったら恵比寿に着いてしまい、逆方向に乗り換えて0:00ごろ船橋に到着。
■おまけ情報
2009年は数えてみたら、20本以上のフォルクローレ的音楽のライブに観客として参加しました。(飛び入りなどで演奏したものは除外しての数字)
これは人生での最大の数値です。おそらく2009年に限っては、首都圏フォルクローレリーグの聴衆としてレギュラー入りしていたといえるかもしれません。(もちろん冗談ですが)
12月は、あと1本か2本は行ければと考えています。現在検討中なのは、
・神田デシジョンのライブ(12/4)
・カンタティコンサート(12/12)
・アルパカブーム ノチェーロライブ(12/19)
です。
あとひょっとしたら行けるかもしれないのが、
・テピートのペーニャハラナライブ(12/5)
です。
もし会場でお目にかかった際は宜しくお願い申し上げます。
Comments
昨晩はどうもありがとうございました。
鋭いご指摘、的確なご批判、ありがたく拝読いたしました。
結局のところこうした「真剣に聴いてくださった上でのご批判」というものに出逢う機会が少ないゆえ、どうしても人格分裂的になりがちですが、しかし小生のブログで触れていることは明らかに自分の信念ゆえの言葉ですので、それに対する批判・誹謗・反発は甘んじて受けていくつもりですし、現に受けています。
昨夜はご挨拶もいたしませんで(実はお会いしたことがありませんので、どなたかはっきりしなかったのです。)、失礼いたしました。
改めて、どうぞ今後ともよろしくお願い申し上げます。
岩川光
Posted by: hikalucas | 2009.11.29 02:51 PM
岩川光様
こちらこそご挨拶もせずに申し訳ございませんでした。そして、観客という立場からとはいえ皮相な直感(直観でなく)に基づく批評めいたものを書き連ね、クレームなど受けることが多いところ、受け止めたコメントをいただき、篤く御礼申し上げます。
…自分はつい(この狭い業界の)演奏者としては「書かないほうがよい」とされる他人の演奏の感想を書いてしまうたちでございますが、自分のためにすることなく、自分の引き出しの少なさがバレようが率直に、そして真剣に聴いた上で感想を述べていこうとだけは思っております。
こちらこそ今後とも岩川様のよい聴衆になれればと念じておりますので、どうか宜しくお願い申し上げます。
TAKUYA&YOSHIO YOSHIO 拝
Posted by: yoshio | 2009.11.29 04:32 PM
すみません、上のコメントに追加です。
岩川様に関して「挨拶が」云々というのは、言わずもがなですが、YOSHIOへの挨拶うんぬんではなく、舞台上からや休憩時間に、「知り合いでもだれでもない」観客への挨拶=これから宜しくお願いします、という姿勢が、愚鈍に「ぽかん」と演奏を聴いている観客と岩川様が認識し、演奏者の皆様がそれを観て愉快な思いをしたと岩川様がブログでわざわざ時間をかけて他県から六本木などに繰り出した観客の愚鈍さを報告しているところの、料金を払うだけの意味しかなかったかのような愚鈍かつ匿名な一観客である当方および当方の連れには感じ取れなかった、という事実の報告のみでございます。
YOSHIOだから挨拶、などということを当方が求めているということは微塵もないことは追加させていただきます。ともあれ今後とも宜しくお願い申し上げます。
Posted by: YOSHIO | 2009.11.30 12:59 AM