【追悼】大浦みずきさん逝去+雪組市川公演評
本日(11/16)、大浦みずきさん逝去の報を、宝塚観劇仲間から知らせを受けネットでも確認しました。
53歳という年齢もさることながら、自分をこのジャンルの観劇者として育成してくださった偉大なパフォーマーのひとりの早すぎる逝去に、ただただ合掌するのみです。
軽快なダンスのすばらしさや、後にトップを大量に輩出した黄金の花組を生み出したトップスターとしての力量などは、もちろんいうまでもないほど素晴らしいことで、今後ますます賞賛されなければならない業績のですが、
なによりも宝塚というかなりの制約のある世界で、その制約を元とした舞台をきちっと作ったうえで、独自の、ユニバーサルな魅力をもった世界を構成した人物としても、今後惜しまれる人物であったといえましょう。その後の活躍も含めて、です。
非常に残念ですが、大浦さんの男役舞台を生で見る機会があったのは本当に幸せでした。
【追伸】雪組「情熱のバルセロナ」「RIO DE BRAVO」市川公演を昼観ました。芝居のほうはさすがにあまりに狭い枠の中で生きる登場人物群(意識として)に見える点は時代を感じますが、人間のコクを描くという点ではいい公演でした。水夏希は得手勝手な主人公を、「それでも仕方ないな」という美形オーラで演じきっており、未来優希と晴華みどりが醸しだす大人のエロチシズム最高、彩吹真央もつぶれ役ですがコクあり。
ショーのほうは、音声の音量がちょっとまずかったですが、ショーとしては明るく楽しくという特性が特に地方公演にはまっていて非常に好印象。イグアスの場面はちょっと幻想風に変更していました。しかし宝塚のサウンドクリエイションって、80年代シンセをパワフルに乗せることに関しての力量はすごいものがあります。いまいちばん135あたりをカバーしてはまるのはここでは、とか思います。
水のコンディションが非常によく、雪組が鉄板の組になっているような雰囲気の持続を感じました。この調子で、組子をどんどんと正しく(速成栽培でなく)育成してほしいな、と勝手に思いました。
Comments
yoshio様
ごぶさたいたしております。市川、同日の午後観ました。
濃かったですね。晴華みどりさんのフェロモンが危険でした。未来さんについては、青緑ベルベッドをまとった時のエロさたるや、ちょっと近年まれにみるバイプレイヤーですね。
なつめさん。私も悲しいです。彼女がいなければ今の宝塚はまず、ないでしょう。
というより、今の真矢みきはいないでしょうね。
実際観劇したのは20年も前ですのに、思い出が実に生々しく蘇ります。
また年内になつめさん追悼集会でも計画しましょう。
ぜひディープに話したいですね。
追伸 例の件、当該者行方不明につき停滞。またいずれ...
Posted by: horikoshi | 2009.11.18 10:32 PM
horikoshi様。こちらこそご無沙汰しております。コメント有難うございます!
いやあ、あの2人の演技は18禁モノでしたね。土俵際で「ルイ14世は…」とかいう未来さんの台詞に悶絶しておりました。
なつめさん、文章で表現できないぐらい残念です。本当は一度でも「組子にどんな指導をリーダーとしてされていたのか」をぜひお伺いしたかった…。家では「ジャンクション24のビデオとかないかねえ」という議題が浮上しています。
年末までに、集会ぜひ決行しませう。
追伸:例の件、気にかけてはいましたが…、行方が明らかになったときまた検討しませう。
Posted by: yoshio | 2009.11.18 11:04 PM