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2010.04.19

4/10,11,17,18の日記

●4/10(月)
7:30ごろ家を出て10:00過ぎに仙台着。パルコのスタバで道を聞いたところ親切。「地方都市のシアトル系は大都市よりも接客温性高し」の仮説が成立した気分。
地下鉄で勾当台公園に行き「第4回春のチャランゴフェスティバル(春チャラ)」会場へ。会場で演奏が始まる緊張感をごまかすべく控え室でトークするが、どうしても自分は特濃トークしかできず。世間話能力低し。

リハさんざんなのでホセ犬伏氏に時間をいただき練習。申し訳なし。

昼はうっかり開場時間近かったので近くの「山頭火」へ。仙台で行く必然性なし。
会場は三越の上にあり、地下に札幌で有名な「宮越屋珈琲店」があったが結局行くタイミングを逸する。

演奏第1部は仙台の方中心。おおむねレベルアップ著しく、特に植松純子氏のストロークのキレと土手暁氏のリズムによる盛り上げ能力に瞠目。土手氏は三重県にいらっしゃるのでリトルワールドでまた会えるかも。

第2部は主催のkanita氏や関東組など中心。自分の演奏は「ケーナ奏者がチャランゴイベントに参加するという無茶の理由として、『どこにもない風景』をチャランゴという切り口から構築する」というご大層な目的に基づくものであったが…、
・牛追い El Arriero(無伴奏)…前半設定した音進行を失念するが、勢いは出せたか。チャランゴ演奏者の方には意図をご理解いただけたのが嬉しかったが、一般のお客様にどう伝えるかは今後の課題。
・チャラグア Charagua(ホセ氏の伴奏)…ホセ氏のアドバイスのおかげで、自分が表現したかった「ホセ・ホセロ・マルセロのロックっぽさ」をド♯の音とともに表現できた可能性があるかもしれないと妄想。人前でやるのは初めてでかなり手を焼いたが演奏できてよかった曲。
以上のような感じとなった。お客様、イベント参加者運営者の皆様への感謝を申し上げます。

終了後いったんホテル「ホテルコムズ仙台アネックス」にチェックインしてシャワーを浴びてネットを見てから2次会へ。インパクトでの2次会ではDAIJITOの演奏や、桑原健一氏に仕掛けられた(?)「牛追い」対決演奏を楽しむ。

3次会がバラけるが、自分は「公園飲み派」の頭目を僭称し8人程度で勾当台公園まで移動。途中でS氏にゴチになった劇ウマシューマイをじゃんけんで取り合ったり、缶チューハイやハイボールを飲みながらフォルクローレやケーナ、チャランゴなどについてガチで語り合う展開。@350円。
愚行ではあろうがここも歴史に残る展開。誰かが未来の予言者になったわけではないかとは思うが、『銀河英雄伝説』のヤンとビュコックが公園で話をするシーン的な意味を後年持つのか、と勝手な皮膚感覚に基づく妄想。

2次会後2時間半程度公園にいて午前2時ごろ散会。自分はホテルに戻り、Qolqe T'hikasとかをネットでチェックしたりしながら4時ごろ寝る。このホテルはネット端末付なので、もし気が向いたら春チャラ4次会は関東組中心でフォルク事情学習合宿でもしましょう。

●4/11(日)
8時ごろ目が覚め、また事情学習などしながら11時ギリでチェックアウト。
商店街を歩いて駅を目指し、途中の蒲鉾やで土産用セット(好評)、弁当(いつもの伊達の焼きたてを購入する時間がなかったので駅弁を。温まるやつでないほうが美味)、ずんだどら焼きなど急いで購入して新幹線に乗り帰宅。
いったん荷物を置いてから今度は日比谷へ赴き宝塚雪組。
芝居「ソルフェリーノの夜明け」、一部で植田紳爾作品にしては好評だったが、自分にとっては中途半端な歴史劇風味を持たせてある分だけ5本の指に入るぐらい耐え難い作品。どこかで見たような演出(冒頭の『ベルばら』風味や、焼け跡芝居の『風共』風味とか、歌で矛盾をねじ伏せる『国境のない地図』風味)とかはまだいい。アヴェマリアの場面がどんなにえげつなくても力のある場面であることは認める。
しかし、平和・人命・戦争・国家とかの問題を真摯に舞台上で構築するのではなく、無駄に浮ついた劣悪な「人生劇場」風味の弁論で話を盛り上げようとするエセ書生な感覚は本当に勘弁してほしい。おかげで、行動でなんとか説得力を出そうとしている主人公のエピソードが死んでしまっていたりする。欧州舞台で「鰯の頭も信心から」とかいうせりふを突っ込んで客席の理解が得やすくなっていると信じ込んでいる、浅利慶太よりも100倍時代遅れなセンスにも悶絶。出演者の皆様お気の毒です。

ショーは、やや反復イメージな箇所もあるが、想像よりも幻想性が高く、また出演者のテンションも高く買い。今回公演はショーで救われた感じ。ダメ芝居とよいショーの組み合わせ、というのは一定あるパターン。

終了後ガード下の居酒屋の外部分で飲み。この週は外飲みに縁があった。

●4/17(土)
夕方まず移転のコチャバンバに挨拶、チラシ設置依頼、ついでに「ボリビア音楽の現状調査」の大義名分と「女性フォルク系パフォーマーチェックがライフワークのひとつ」という欲望でQolqe T'hikasのCD購入。ジャケはおそらくこの手のなかで最大露出度だが、演奏は音圧高めだがそれなりにリズムバリエーションがあって思ったよりマトモ。ただ音楽をしっかりやりたい方が購入すべきアルバムかどうかといわれると「SAVIA NUEVAなど買ったほうがよいでしょう」という結論ではあろうが。ここでWARA来日公演などの情報を聞く。

歩いて10分ぐらいの元「パサティエンポ」ビルで吉澤陽子さんの凱旋ライブ。石橋純氏も来ていて書籍販売をしていたので「中南米の音楽」購入。演奏を聴くが時間の都合で途中で退出。

牛丼を食べてから初台の近江楽堂へ。笹久保伸氏の自主公演ソロコンサート。
自分ではその真価が不明なほどの豪勢な演目、そのなかで自分にとっては「Textil」(楽譜をめくるごとの奏法の変化がわかりやすい)~「花籠」(ギターの打撃外れなし)の展開と、後半の高橋悠治氏の作品(音がまとまりそうで放り出した感じがスマート)~木下尊惇氏の作品(予想よりもストイックな曲調、品格あり)~「記憶を忘れた鳩」の展開、「時間とプロセス」がお勧め部分。
各人により好みの時間帯に差はあろうが、全般に非常に濃密かつスリリング(楽譜を勧進帳のように流し落とす手法も含め、予定調和少なし)で、この水準で独自性を連打してくる南米関連ミュージシャンは、そうはいないと思われる。またギター奏者としては、特に右手に非常に特徴と強みのある方だと勝手に思い込む。

いわゆる「フォルクローレ」系の演奏者の知り合いは、岩川光氏ほか数えるほどしかいなかったが、ぜひこの凄さを多くのミュージシャンと共有したいと思う(というベタ発言だが、本気でそう思う)。

特にだれとも飲まず帰宅。

●4/18(日)
昼に新大久保でグルーポ・カンタティのプリマベーラコンサート。
ケーナ奏者としてのE.河本氏が年齢行っても勝負することを宣言した「シコージャス」(息の量に比べた音のキメがさすが)、ヘタにアコーディオンで聞くよりもむしろチャマメ度が高かった「Kilometro 11」あたりがコクがあってよかった。河本氏は年齢に応じて仙人化するのではなく存在にエグみが増す面白い展開をしているので、今後さまざまな奏者を使っていろいろなことをやる、という若さを出してもう一花お願いします、と勝手に念じる。

WARAは7/20にティアラ江東でライブらしいです。なんでも上海万博にボリビア代表で出演する、とか。

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