5/7-5/11の日記+告知
●5/7(金)
昼はMIRA FLORESで。
夜はEl Solitarioに来てくれた友人に感想を聞いて詰められながら新宿三丁目で飲み。
一飲みした後ゴールデン街の「bar plastic model」(03-5273-8441)で80年代歌謡を浴びながら1ショット飲み。
チャージがかかるので安くはないが、ゴールデン街にかつてあった「尖ってない奴お断り」のヤな雰囲気がないのでお得。
ラブホまみれの東新宿から清澄白河~錦糸町経由で帰宅。
●5/8(土)
夜池袋へ。アルパカブームライブのために「鈴ん小屋」(6382-7273)へ。
途中の「池袋 満留賀」(3984-0045)で天ざる。1500円程度とるが、街中そば屋としてみれば使える水準。
今回はワールドテイストあるバンド3つという感じ、最初の「Terang Bulan」はガムラン系、圧倒的な装置量と音圧。
オリジナルでベースとからむ展開は沖縄和音ベースでネーネーズ風だがはるかにガムランに寄っているのでそれなりに聴き応えはあった。
次がアルパカブーム。今まで聞いた3人編成のアルパカブームの中で一番完成度は低かったが、それがむしろライブ感を出していて場の雰囲気を変えて自分サイドにもっていくという効果はあったように思う。今回はバイオリンの絡みと曲立ち上がり時のケーナの音出しに若干の課題を感じたが、チャランゴの音を出さないかき鳴らしがだいぶアイキャッチをしていた様子などが新鮮。とにかくオリジナルをかまして、抑圧を示さずにちゃんと「ここではないどこか」の音になっているので評価大。
フィニッシュの「Tres Arboles」はうまく育っている曲だと思う。
最後の名古屋から来たJaajaというバンドは、フラワームーブメントかじったヨーロッパ吟遊バンド風なのだが、とにかくキャラの作りこみと音楽性のマッチングがとてつもない。ヴォーカルもフニャフニャ風なのに歌詞が聞こえるなどかなりの力量。中国をイメージした曲などの振り切った感じが、自家中毒寸前で突きつけてくる感じ。悪質である。名古屋で喫茶店をやっている(覚王山駅1番出口徒歩1分、052-762-7423)ので、近辺に行かれる方はその悪質さと、南米アンデス方面出身者に不足傾向のある「音楽性とキャラ立てのマッチングとその流通性の高さ」について調査していただけると幸甚である。
終了後アルパカブームのメンバーとエールハウスで飲む。ビールを飲みながらレッドツェッペリンの動画を眺めるなど、ある意味いい感じである。
●5/9(日)
昼から鶴見へ。「KOKY'S」というペルーレストラン。
店はきれいで普通人を連れて行ってもぜんぜん大丈夫、食事もかなり洗練されているが、日曜昼だと店員はスペイン語オンリーであった。度胸養成にはうってつけ、また行きたい店。
鶴見は駅の周辺に見所があるわけではないので、温泉施設「ふれーゆ」と沖縄ストリート探訪という合わせ技で小さな観光をしてみたい。今度どなたかいかがでしょう?
夜は野菜を大量にあわせた生姜焼き。
●5/10(月)
夜MAYAコンサートを錦糸町トリニティーホール小ホールで。
3曲目に間に合う。
MAYAは以前よりも岡田浩安氏のテイストが強くなっているように思われるが、舞台ではやはり橋本仁氏の存在感が圧倒的。ケーナ界で現地修業経験などを売りにせずにここまでのビッグネームになった方だが、今回は高音の制圧感よりもタルカ的にブーストさせる低音にそのプライドを感じた。「きれいに旋律を流すことを目的とした演奏で人前に立つことに疑いを持たない」という演奏者がいる限り、そのような人物はだれも橋本氏を超えることはできないと痛感した。
逆に高音は合奏になるがハウる局面も多く、MAYAのような音圧系フォルクローレグループにおけるPAと合奏の難しさも痛感した。
MAYAは自分にとって、緊張感ある音圧で押す組み立てのグループなのだが、奥行きがむやみにあるトリニティーの後部では音圧が届かないという問題も発生していた。弦の聞こえづらさも解消されていなかった。(チャランゴなどもっと聞きたかったのだが、一番聞こえた弦は、一番聴きたくなかったクアトロの音であった。あのクアトロでは、ここ数年劇的にレベルアップしているベネズエラ音楽ファンの演奏に太刀打ちできません)
思い入れはあるだろうが違うホールのほうがMAYAには向いていたかと思う。
学生の客がMAYAおよびサポートメンバーに対して圧倒的な憧れの目を向けていた。確かに学生系フォルクローレチームが発展するにはMAYAを目指すしかないと思う。
ただお金を払って聴いた観客としては、MAYAにはもっともっと音楽と舞台上の振る舞いのマッチングのよさ(MCについていえば、お笑いの世界などでも「ネタふって拾わない」「嘘落ち」「冗談落ち」はかなりNGです。あと文化活動をするならば、「自分よりも文化素養がある客」への視座をもう少し見せるべきかと)、パートを乗り越えるバンドマジックを引き起こす努力をしてほしいなあ、と不遜にも思う。「バロック的な緊張感を目指す」と以前インタビューでおっしゃっていた展開をぜひ拝聴したいと思う。後半の音少な目の4曲連続、などはその対極。
「ティブロン」のような冷静に考えると安めの曲でもむちゃくちゃカッコいい演奏ができるMAYAへの期待をこめて、このまま老け込むことはぜひ回避していただきたい、より速球派なMAYAの演奏をまた聴きたいと、不遜だが強く申し上げたい。
終了後神田で飲んで帰宅。体調を崩す。
●5/11(火)
風邪か何か悪化。夜は気合を入れるべくすき焼き。「今半」で可能なかぎり安い肉を買って食べる。
【告知】
★5/23(日)に、兵庫・三木山フォルクローレ音楽祭にTAKUYA&YOSHIOが初出場します。14時ごろの演奏になります。関西でがっちり演奏するのはおそらく1998年ごろ以来です。曲目は「PASCUA LINDA」「MAGGOT BRAIN」です。関西方面の方、ぜひ聞いてやって絡んでやっていただけますと幸甚でございます。
★5/29(土)に、以下のイベントにYOSHIOが1曲程度ゲスト出演します。
会場は神田のライブハウス「デシジョン」です。
Event: LOVE HIRO企画 デシジョン祭り!ロックな愛を!!
Time: 18時半オープン19時スタート
Fee: カバーチャージ2000円 (ワンドリンク付)
Description: 出演バンド サルーキ=
ラテンロックス ←ここにゲスト参加します。メインは「エンクエントロス」で活躍している清水康之さんです。鈴木龍さんとも共演の予定です。
中島泰子 WITH バンド
LOVE HIRO THE DECISIONS
今回はデシジョンに関わりがあるアーティストが、今世の中でさまざまに問題になっている事を音楽をとうして愛を叫ぶ。熱いメッセッジをそれぞれのアーティストが語ります。みなさんも是非このイベントを支えてくださいね。ご来場の方々にLOVEHIRO 記念ポストカードを差し上げます。
ロックを演奏することになっています。もし興味のある方はぜひお問い合わせください。
★7/31(土)に予定されている荻窪フォルクローレフェスタ(正式名称はたぶん違います)にTAKUYA&YOSHIOが出演予定です。首都圏でTAKUYA&YOSHIOはめったに見られなくなっていますが、今回はがっつり行きますのでぜひご期待ください。
Comments
おはようございます。
"MAYA"コンサートは、清水さんとご一緒ではなかったかと拝察いたします。私も機会があれば一度うかがいたいと思っていたのですが、YOSHIOさんのリポートを読んで、その感が強まりました。
”デンジョン”、面白そうですね。
Posted by: Caneton | 2010.05.14 07:37 AM
Caneton様、お返事遅れ申し訳ございません。
MAYAコンサート、清水さんに確かにお目にかかりました。
MAYAの音の組み立て方などは、日本のフォルクローレファンにかなり影響を与えていますので、どんな立場の方でも演奏を聞いてみることはプラスだと思います。
今度ぜひ聞いてみていただけると幸甚です。
デシジョンのリハを代々木公園でしたのですが、ある意味楽しい演奏になりそうな気がしています。万が一お時間と気が向かれたらお寄りいただけますと幸甚でございます。
Posted by: YOSHIO | 2010.05.18 12:07 AM