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2010.06.04

5/28-6/3の日記

●5/28(金)
昼はMIRA FLORES。アドボ・デ・チャンチョが温順でうまかった。

夜はポツドールの三浦大輔初の商業演劇、パルコ劇場の「裏切りの街」。
休憩込みで3時間20分だが、話の密度は「激情」の1/4程度なので、50分程度の話をえんえんと夜まで浴びて疲労する。客席に通常のポツドールよりもはるかに女性が多くしかも席を立たないのでびっくり。

自分は三浦大輔を「露悪的だが稠密に舞台を作れる演出家」と高く評価していたので、そこがまず裏切りな感じ。また暴力によって本音を露呈させる展開がないため、本音が明らかにされないまま話が進んで終わるためこの作者の持つ露悪性の意味がなく残念。さらに後半でちょろっと出てくる古澤裕介がやる「まったくモテず弱気なんだがいやな奴」が話をより展開するような展開もないため同時進行性が薄くシアトリカルな派手さのないだらけた筋書きになってしまっていた。もちろん「松尾スズキの不倫相手が見えないため話の説得力なし」「ラストの2人の語り場面は演出放棄」など、宝塚のダメ系演出家みたいなレベルでの瑕疵も見える。

もちろん「商業演劇の演出もやるようになったので、これまでみたいに『圧倒的にもてない男』に展開を依存した話や暴力とSEXですべて台無しにする人物の世界ではなく、両方をこそこそこなしながらまったりと暮らす展開のない現在の一般社会で主流な人間像にシフトしました」という三浦なりの誠意というのもわからないではないのだが、ならば露悪性をメジャー化の武器にするのではなく稠密さを武器にしてほしいなと思った。
あと三浦先生、ツーショットをよく「ダメなもうひとつへの現実への一里塚」に使いますが現在はせめて出会い系にツールを変更すべきかと。

出演者について。秋山菜津子がポツに出て全裸(バックショットだが)になるとは思わなかった。ラストの妊婦になってからの芝居などでわかるように世界レベルの女優(しかも妙な身体性がないので非常にイデア的な存在感がある)だが、それだけに「自我が強いのに抑圧してツーショットで会ったダメ人間との情欲に流される」という存在への説得力はなかったような気がする。松尾スズキ、確かに独自の世界をつくるが、引き出しの中でやってポツに合わせない感じ。米村亮太朗、実はかなりの高学歴だそうだがどうしようもないチンピラをやらせると演劇界でも
屈指の存在。チンピラっぽくしゃべってリアルでしかも台詞が聞こえるというのはそうはない。しかし他の役はできるのか、というやくたいもない心配はある。

終了後パルコの和風カフェバーみたいなところでさくっと食事して帰宅。

●5/29(土)
昼12時から2時間共演のL氏とスタジオSUNで練習。終了後「南風堂珈琲店」でカレー。安くてよいがカレー自体のコクはない。
神田Decisionへ向かいリハ。結構やばい感じ。
差し入れのハンバーガーを食べつつ待機。そして本番。リハよりはなんとか。お客様がいてありがたい。
リハでは柿色の上下→本番では赤ポンチョ、1曲だけストーンズのVOODOO LOUNGEのTシャツ(破れ)→終了後別の柿色の上下と無駄に着替えまくる。
他の演奏も楽しめ最後一緒にやる、というのは通常の対バン制ではありえない話で、アットホームでよい。
今回声かけいただいたENCUENTROSの皆様や共演者、お客様、お店の皆様に改めて感謝。

終了後ホルモン亭で打ち上げだが、数十分いて焼き物を少し食べたところで終了。

●5/30(日)
朝鰯の焼いたものなどで朝食。
昼は西船橋のベッカーズバーガー、ペッパー&オニオンバーガーを食べたがいまひとつ。

築地市場そばの「CUBAN CAFE」で「第5回チャランゴの集い」。
こちらのイベントは3回目の参観となるが、今回一番考え込む。

まずよかった点。
・司会が、内向きでも音楽に対してのぞんざいさを出すスタイルでもなく最高のバランスであった。また声の聞こえ方も大変よかった。司会のI氏は学生交流会時代からの同期だが、このような方が同期で現場にいることが本当に嬉しかった。
続いて、気になった演奏者の方について。(申し訳ありませんが、有料参観者として実名で評言めいたこと述べること許容ください)
・植月佳奈氏…綺麗な音でオリジナルの旋律を聞かせる演奏は「自立した女性がチャランゴ活動をする姿」として魅力的であり後進の参考にもなると思った。曲としては一番ダレ場がない「CUECA 31」が率直な感情表現もあってよかった。ただいわゆるボリビア的なダイナミックな曲もうまく聴かせる力量があるだけに、次回はその披露もしていただければ、より幅のある演奏になるのではというのが勝手な希望。
・ピテル・ロペス氏…技術レベルは正直「やる気のある学生2年目」レベルだろうが、できない部分をどう押し切って表現するか、が極めて本場的であり、また音楽の楽しさを表現できていて前半で一番スリリングで面白かった。ロックテイストを感じたが、ポトシでロックバンドをされていたと後で聞き納得。このような人を発掘するイベントの意義はあるな、と思った。
・安達満里子氏…三木山フォルクローレのヒロイン的存在だと目されるこの方の技量レベルはいつも流石の水準なのだが、今回はセンテージャスのポルカ曲がセンチメントと技術がともに高いレベルで表現されていて傑出していた。
・曽根正裕氏…曲名のセンスなどに(失礼ながら)N大系の演奏者の方々の一部に見られる露悪的傾向を感じたが、高音のアルペジオなどが非常に綺麗。かなりの技術レベルとお見受けした。今回聞けてよかった演奏のひとつ。
・福田大治氏…カルーヨのメドレーは、チューニングの乱れをねじ伏せる演奏で流石の情感。チャランゴにおける情感の表現という点で、世界レベルのとてつもない人物であることを証明。
・杉山貴志氏…飛び入りで伝承的なチャランゴを。より田舎な鉄弦チャランゴの録音で聞こえる、和音による旋律の上に聞こえる対旋律的なものが生で聞こえたことに感動した。場を盛り上げたサプライズ出演。演奏の姿勢に妙な自己アピールを感じさせない点にも感じ入った。
・ルイス・サルトール氏…今回は守備的な演奏であった。場の雰囲気を見て演奏のタッチを変える姿勢に真のプロを感じた。
・桑原健一氏…チャランゴソロでディアブラーダなどを乗りとともに繰り出して盛り上げられる演奏者はそうはいない。今回に関しては言葉は悪いが「独り勝ち」の印象を持つほどキレのよい演奏で場をさらった。今後が楽しみ、とかいう話ではなくすでに「持ってる」チャランゴ奏者。

続いて、今後のために改善してほしい点。
・有料の入場者(1ドリンク2500円)を入れるのであれば、せっかくそれなりのチャランゴ奏者を集めているのだから、もっと「一般社会へのチャランゴのプレゼンテーション」としての外部への開放感と緊張感をもって運営してほしいな、と思った。ずっと黙って聴いている観客を尻目に、出演者同士で正直ブラボーと呼ぶに値しない演奏に対してブラボーを連呼している姿はどうなんでしょうか。さらに「すばらしい演奏ですね」と、上からな感じで賛意を強要するのも無駄に腹立たしかった。
MCにしても、有料の観客に対して有意義な情報を提供しようという意図はすばらしいのだが、たとえば自分の演奏に反映されていないのに、「ボリビアの音楽はこんなにすばらしいんだからこの演奏を聴け」というニュアンスを発信しまくり、上から教育するかのごとく出演サイドが語り振る舞い、演奏者自身の音楽として勝負する姿勢を見せないケースが散見されるのは、少なくとも自分の知人を連れてこよう、とか思わせないという点で観客動員上も極めてマイナスであると推測される。(司会はその点でもすばらしかったのだが、出演者の一定数にその目線がなかったのが残念。おおかた「なぜこの音楽を演奏するのか」の自問自答をしない習い事の延長線上のスタンスによるものなのではないか、と邪推できてしまいそうなのが残念な限り)
…2年前に初めて見たころは、ベテランフォルクローレ関係者がそのような種類の発信に対してやじを飛ばすなどのある意味「風通しのよい」風景もあったのだが、今回はそれもしずらい雰囲気であった。それがある種の重苦しさにもつながっていたと思う。

もっと言えば、出演者が酒を飲むか否かはどうでもよいが、「酒にのまれた」出演者の演奏は、その演奏者が舞台に立つだけで面白く濃い存在でないかぎり聴きたくないというのが本音である。
また「出演者のほうが観客よりも酒を飲んでいる/飲みやすい状態で楽しんでいる」事態を、一般の観客や店が望むことはないのではないだろうか。

開放感と緊張感という点からみれば、むしろ初心者も出演する仙台のイベントのほうが両方を具備し満足感もあったように思われるのは気のせいであろうか。チャランゴ自体の紹介も豊富であったし。

・演奏について、出来不出来は時の運もあるので仕方がない点はあろうかと思われるが、チャランゴソロのイベントで「2回旋律を繰り返す曲で、1回目と2回目を同一の演奏をする」「どう弦を押さえるかを優先して、旋律を聴かせる方向への努力を怠る」ようなたぐいの演奏は聴きたくないな、と聴衆として思った。「現地ではそうしている、そう習った」のかもしれないし「まったく同じことをやることで生じる現代音楽的意味」もあるのかもしれないが、このイベントではそのスタンスで臨まれると聴衆としてはしんどい。また「この曲は一番不安があります」というトークもせめて打ち上げで聴きたいレベルの発信である。繰り返すが観客からアルバイト1時間以上の金額を取る有料イベントです。

…以上大変厳しいことも申し上げましたが、自分も含めこの音楽に携わる人々が「むくわれなくとも真剣に各人が最善を尽くすことでしかより多くの人に魅力を伝えるチャンスはこない」と信じて、また次のチャランゴの集いがより「楽器をやらない音楽に興味のある知人」を呼んでも楽しんでもらえるようになることを願ってのことでございます。(せっかく仲良くしていただいているチャランゴ奏者の皆様から出入り禁止になるのかもしれないが…)

・チャランゴのエレアコ化は、さまざまなジャンルにチャランゴが入る際に課題となる事象だろうが、うかつにやるとBGMになると思った。個人的な感想です。

集い終了後同店でそのまま打ち上げ。フェイショアーダなどの炭水化物系などを摂取しながら少しだけ演奏させてもらう。これは普通に楽しい時間帯であった。

●5/31(月)
昼はJTBに入ってから「ティーヌン」でガイガパオラーカオ。

●6/1(火)
昼はCENTO ANNIで羊をグリルしたもの。グリルが徹底していたため極めて美味。

●6/2(水)
昼は「島の恵みと喰らえ」で海鮮丼。

●6/3(木)
昼は久々「一品香」で上海焼きそば。以前より接客がよくなっていた。
夜は「登運とん」、串モノバリエーションが今一だったが、鶏ハツが激美味。ここに行った際はその日のメニューの看板に書いてある串はマストである。

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Comments

”チャランゴの集い”、なるほどなと思って読みました。
まあ、「酒に飲まれた云々」は論外ですが・・・。

羊のグリル、いいすっね。scissors

Posted by: Caneton | 2010.06.04 at 08:10 PM

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