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2010.08.30

自分のライブ日程+菱本幸二氏ライブメモ+今後の出撃予定ライブメモ

■首都圏きってのフォルクローレ系実験イベントである無伴奏単独ライブ、EL SOLITARIO vol.7、10/31(土)16:30~の予定で、西船橋・スタジオSUN Aスタジオに決まりました。ちゃんと背中のある椅子に座れて息苦しくない程度の広さの場所での実験ライブですので、腰に不安のある方もお気軽にどうぞ。
(競演者は未定です。決定しだい詳細告知します)

★菱本幸二氏のソロCD発売記念コンサートを8/29国立カフェ・プカ・ティカで見ました。自分は昼の部でした。
体調いまいちなので簡単なメモ報告。
・会場狭すぎ。ぎゅうぎゅうで背のない椅子に1時間40分(休憩あるが)も座るのは腰をやられがちな年齢の人が客に多いライブとして不適当。お客さんのアコモデーションはEL SOLITARIOのほうが絶対によい。
・ぎゅうづめで30人程度定員×2というのも菱本さんクラスのレコ発ライブとしてどうなんだろう、と思う感じ。もっとビッグな存在のはずですが…。
・よかった曲は前半の「アフリカ」(ケーナとギターのドライブ感が若干ファンクテイストありでよかった)「空には南十字星」(フラウタに説得力あり)、後半の「波に揺られ」(ケーナの吹き方が珍しく感情表出を優先させた感じ)「プカ・ティカの花」(タルカとボンボ乱打が一番ハードコア)。「サバロの骨」は昔聞いたほうがドライブ感があった。ケーナ吹きの勝手な感想としては「シークでは客席を制圧しきれない局面もあるが、ケーナで引っ張る曲のドライブ感と凛として時雨な感じの音色は余人を寄せ付けない」
・伴奏者では、ギターのホセ犬伏氏はフォルクに寄りすぎず、リズムを牽引したり支えたりと非常によかった。一番後ろまでベース音がびっしびし来ていた。
・クラウディア氏のバイオリンはピッチ自体は以前よりよくなったが音色は変わらずルーズ、時たま手風琴のような効果を出していた(笛とのあわせで)のと「アフリカ」で中東っぽい音色になっていたのが興味を引く程度。ただ打楽器などでにこやかに叩く姿は案外日本のフォルク関係者ができていないアティチュードで、舞台上の貢献はあるなと痛感。
・一方チャランゴの安達満里子氏には「抜擢」以上の意味を見出すことは難しかった。曲が始まっているのに調弦で音を出す(しかもそれをフォローするアクションなどなし)など、プロの演奏者としての集中力に問題があるといわざるを得ない。バリトンチャランゴでの安定性や「夕暮れのシルエット」でのハードワークなど、演奏への貢献をしている局面もあったことは認めつつも、ものすごい一生懸命ミスなくやろうとしているのはわかるが、客席が近いだけにその緊張感が場の毀損につながりかねないのはいかがかと思う。もう少し余裕をもつか突き抜けるか、観客を受け止めるか驚かせるかの演奏を次は期待したい。
(きついことを書いてますが、現地できちっと修業した、日本においてもプロの音楽活動を志向している演奏者と思えばこその話)
・全部オリジナルなのは好印象ですが、菱本氏にはもっと大きいところやいろいろなところで、現地曲とオリジナルを織り交ぜてがしがしケーナを吹いていただければ、と、菱本氏を横綱とすると日本フォルクローレケーナ番付で幕内に入るかどうかのケーナ奏者としては強く願う所存。関係ないが一度は三役になりたいもの。

9月に行く構想のあるライブです。
●9/17:申し込み済み
ベネズエラのポピュラー音楽-----ルーツ&アヴァンギャルドベネズエラ音楽の最先端ユニット《アオンダ》を東大駒場に迎えます。ホローポ、メレンゲ、バルス、ダンサなどベネズエラ伝統音楽を、デモしながらわかりやすい解説とともに演奏します。南米音楽がジャズやポップスと融合し、即興的に再創造される現場を体感してください。

ライブ演奏  《アオンダ》 吉澤陽子(ハープ)、ラファエル《ポジョ》ブリート (クアトロ=4弦ギター)、ロベルト・コッホ(ベース)、ホセ・ペレス(マラカス)の4人によるベネズエラ音楽ユニット。伝統音楽をふまえた現代ポピュラー音楽~ラテンジャズは、高く評価される。

司会・通訳:石 橋 純(東京大学教養学部ラテンアメリカ分科教員)

開催日時 2010年9月17日(金)19:00~20:30(18:30開場)
開催場所 東京大学 駒場1キャンパス 18号館ホール
主催 東京大学教養学部 地域文化研究学科ラテンアメリカ分科
問合わせ先 「ベネズエラのポピュラー音楽」事務局 ahondakomaba [at mark] gmail.com
※表記のメールアドレスの [at mark] は@に置き換えてください。
備考 入場無料・要予約
座席予約方法:住所・氏名・所属(または御職業、御身分)・返信用メールアドレスを明記の上、1通につき1名様ずつ、上記メールアドレスにお申し込みください。(予約受付け開始8月1日)
その他 関連HP:http://goo.gl/wh82

●9/7 (火):タンゴ歌手KAZZMA氏によるフォルクローレ歌ライブ
Duo ライブ 曲目ほぼ決定!
テーマ:スケジュール

来月9/7にフォルクローレを中心としたライブをします!
いつもやっているライブではタンゴ曲の他に、数曲フォルクローレナンバーを歌っております。

音の宝庫=南米と言われるだけあって、アルゼンチンに限らず、南米の国々には素晴らしい曲がたっくさん
ありまして、今回はそのほんの一部ですが、今まで歌った曲(南米では有名な曲ばかり)を中心にまとめたライブにしようと思います。

いつもよく歌っているLuna TucumanaやAzabache、ラダのCandombe Para Gardel、
今年よりステージ等で歌い始めた、ハラの有名すぎる名曲Te Recuerdo Amanda、
そしてレギサモン&カスティージャ名コンビの素晴らしい曲(彼たちの曲だけのライブを本気で計画中)他、
2ステージでは歌えきれないくらい、歌いたい曲が沢山あるのですが・・時間をかけて選曲しました。

Balderrama (Zamba)
Zamba de Argamonte (Zamba)
Ese arar en el mar (Vals Peruana)
Te Recuerdo Amanda (Vals Chile)
Candombe Para Gardel (Candombe)
Palabras Para Julia (Cancion Espanol)
Luna Tucumana (Zamba)
Azabache (Milonga-Candombe)
Al otro lado del río  (Cancion Uruguaya)


ご興味のあられる方は、是非お越しくださいませ!!
「La Cancion Argentina」

Kazzma (Vo&Fl)
福島久雄(Gt)

Date:9/7(火)
Time:19時30分スタート(18時30分オープン )
Fee : 2000円(ワンドリンク付)
Place:千代田区神田 アートスペース 「デシジョン」
     東京都千代田区神田司町2-9-1第一高田ビルB1F
http://www.artcafedecision.com/

●9月9日(木)
木下尊惇ソロ・コンサート
「土に生きる音楽」
東京/初台・近江楽堂
(オペラシティ3F/京王新線初台駅下車徒歩1分)
開場 18:30 開演 19:00
¥3,000.-(当日¥3,500.-)
ご予約・お問い合せ/ タカタカ オフィス


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2010.08.25

10/8/24の日記(マリアナ・バラフ感想含む)

●8/24(火)
昼は「デイライトキッチン」(〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町23-18ビジョナリーアーツ1Ftel.03-5728-4528 fax.03-5728-4529)へ。食べているとやせそうなメニューだが、味は思ったよりまともであるし鶏肉関係は実はボリュームもそこそこ。しかしつゆだけは刑務所を連想させる味。
その後サンドイッチハウスIZでカロリー追加のサンドイッチ、さらにスタバで惜別のゆずフラペチーノ。味はいいのだが氷の分離が早すぎなのがマンゴー系よりも劣るポイント。

終了後しぶそばで夏野菜ひやしそばとおにぎり1個、さらに神戸屋でフィッシュサンドを買い食いして外苑前へ。
マリアナ・バラフ MARIANA BARAJ 来日公演(ゲストはアリエル・アッセルボーン)。

公演までのイメージは、アルバムDESLUMBREにあるような「プリミティブででもプログレッシブで妖しい魅力の女性アーティスト」、つまりファン。

感想や気づいた点を箇条書きで。
・声(低音と中音、およびその切り返し。高音はラストのJatun Illimani以外はいまいち)の説得力はアルゼンチンのテイストが濃く素晴らしい。
・パーカッションは、チャフチャスの切れや「ボンボでアフロなリズムを出していたがいつの間にかサヤ風に」というスリリングな展開があった箇所は素晴らしかったが、他は万人をねじふせる水準ではないのでは。アフロ系のリズムの愛好者からは「アルゼンチンにも似たリズムがあって素晴らしい」と狂喜する展開もあるのかもしれないが、そうではなく「アルゼンチン固有のリズム感を持つ演奏者がアフロリズムを叩いた」というのが実情では。ただラテンのパーカスを使わないあたりに「とにかくプリミティブに、濃く」という志向は感じられよかった。
・ループなどのエフェクトは、効果的な局面もあったがノイズ増大などもあった。多用しなかったのは正解と思う。
・マリアナ・バラフのスタンスは「フォルクローレベースのスキルをかなりリセットしながら、とにかくプリミティブな音楽の魅力を引っ張り出す」という勇者のように思われ、ライブを聴いていて蛮勇に思われる箇所もあったが、全体的に非常に支持できるところである。よってすべての楽器にどこかアマチュア感があるのが逆に素晴らしいと個人的に思ったのだが(曲のアレンジもぶった切った終わり方などが激しくアマチュア的。ただ曲間のつなぎや楽器の集音まで素人っぽいのが4700円の入場料にマッチするかは不明)、そういう評価が「LATINA」読者的な文脈で正当なのかどうかは不明。来場客に日本のフォルクローレシーンの人物をほぼ見かけなかったことも考えると、たぶん自分の感想のようなものは「音楽的偏差値が低いバカのタワゴト、だからヲタケーナ奏者は」などといわれる類のものであろう。しかし自分の自腹でライブのみならずアルバムを聴いた人間として、ツイッターなどで「~に音源サンプルを貰って聴いています。このアルバムは買うべきですね!」とか論証も臆面もなく書いて自分は金を出さない、日本フォルクローレ界よりは広いといっても狭い世界の選良きどりのタコ音楽ライター風情にだけ言わせておくのもなんなんで正直に感想を書く。
・曲のアプローチとしては、メルセデス・ソーサをより攻撃的にした感じの「Dona Ubensa」や、DESLUMBREに収録されている「Ya viene la triste noche」あたりが、フォルクローレ的な要素から聴いた自分としてはこのライブのてっぺん。この2曲を聴けたのは幸運だったと思う。
・アッセルボーンのオープニングアクトのギターソロ曲は「出だし単音とハーモニクスで情景描写風~途中旋律展開でギターのキレみせ~ラストはマランボオマージュ」というのがBGMクオリティで炸裂して、浮いてかぶりぎみのエレアコ音とあわせて今年聞いたギターソロの中で一番厳しかった出来。伴奏はまさかのチャランゴGJを含め、突っ込んだりのばしたりが散見されるマリアナの歌の支えをそれなりにこなしていたが、「Ya viene…」では途中でハイコード展開をしてリズムを壊しかけたのは残念。もう少し伴奏者がいてもよかったのでは。
・ここまでの話でも述べたように、不慣れかつ準備不足のPA、イリマニ山も知らないようなあまりにも雑な通訳も含めた事務所の手配力やコンセプトワークのしぼれなさ、一般客への案内の少なさなどのホスピタリティのなさぐあいは、かつて批判したアミーゴスがまだましなんじゃね?と思わせる水準。ただ終了後のサイン会でアルゼンチン式挨拶までしてくれたマリアナの誠意というか人間的な素晴らしさは、その音楽的アプローチのバリアのない魅力も含め理解できたので、その人間的な側面と音楽的な妖しさをもう少しアピールしたステージでまた会いたいな、とも思うし、ブエノスアイレスなどに行く機会というものに恵まれるならばぜひ演奏とお話をまた伺えればとも思う。
(マリアナ・バラフを呼んだ事務所にはそれでも感謝の意はあるし、ご本人には来てくれてありがとう、という気持ちだけですませようとは積年のファンとしては思ったが、一応「南米音楽の魅力を多くの人に伝える」ためのスジ論として。)

帰路西葛西庄屋で小1時間語ってから帰宅。帰宅後「進化しすぎなかったことで変化を乗り越えた哺乳類の話」を見て「ただ上手くなったり知識をつっこみすぎることへの懸念」を裏書された気分になったりしながら就寝。

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2010.08.13

どうでもよいメモ100813

諸般の事情で現在新潟。S汽船はフェリーが1隻エンジン不調とやらで間引き運転、その影響でジェットホイル大混雑。「予約がない人はここで並んで」と50分以上平気で並ばせ、やっとの思いでチケット購入。(購入時には自分が並んだ列の3倍以上の長さの列が後ろに。冷房がきいていない状況)

ターミナルにWIFIなどあるわけもなく携帯も電池切れが近づいたので、ダメモトで7分程度歩く朱鷺メッセ内のホテル日航のロビーラウンジで。ロシア語書籍や「公安●十年史」といった書籍を「ご自由にお読みください」という反俗的運営のせいか客ゼロ(同フロア食堂は激込み)だが、有線LANの接続口はあるためケーブル持っていればネット接続可、電源使用可。ケーキセット900円でポットの紅茶はお湯差し替えサービスあり、今後はターミナルで時間が余ったら迷わずここと決定。

以上もし今後周囲をうろつくこととなった際のメモでした。万が一同様の方いらっしゃるようでしたらご活用ください。

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2010.08.11

8/9-10の日記

●8/9(月)
朝4:40に起床、5:21に出る快速で品川発6:00のぞみにギリギリ。広島まで赴く。車中で貝づくし弁当。
広島で路面電車に乗って中心部まで行き、デパート内のアフタヌーンカフェで紅茶とNYチーズケーキマンゴーソルベのせ。マンゴーソルベの生感凄いが紅茶は薄い。
路面電車の従業員のサービス、頻度、車内のアコモデーションなどはともに素晴らしく、地元交通手段としての定着度の高さをしのばせる。

広島を11:30に出て岩国まで普通列車で。バスで錦帯橋へ。橋を往復するが、この橋は眺めたほうがサマになる感じ。30分ほどで戻るが、帰路のバスは細い道を経由して西岩国駅(石組みの立派な駅舎)を経由するなど往路よりも味わい深い感じ。

岩国駅周辺でなにか食べようとするが駅の食堂では岩国寿司が切れており応対も遅くだめ、外を歩いても中華系が若干ある程度で唯一地元民であふれていたお好み焼屋では30分待ちといわれ時間切れ、結局駅コンビニで買った岩国寿司(ちらし寿司の押し寿司風のもので名物)を車中で。

徳山まで普通列車で蓮田や海岸線を眺めながら移動。徳山からのぞみで博多へ。

ホテル(ホテルコムズ福岡)でチェックイン後、お世話になっている夫婦にお目にかかり「嵯峨野別邸」で食事をする。圧力的でない料亭サービスの水準の高さや、鯛の刺身に塩昆布を巻きこんで食べるような食事におそれおののく。こちらの手土産は船橋の海苔。

お別れしていったん宿に戻ってからラーメンぐらい食べようということでキャナルシティの空虚な噴水ショーを眺めた後付近の「めんちゃんラーメン」(092-281-4018)でラーメン替え玉。飲んだ後さっぱりと食べられる地元系ラーメン屋として素晴らしく(チャーシューの生臭さゼロ)、再訪できればと思う。その後歩いてホテルに戻る。

●8/10(火)
朝食事せずに仕上げなどしてから郵便局で発送。郵便局も徒歩1分なので楽。
ぎりぎりでチェックアウトした後博多座まで歩き、劇場下の「仁居島総本店」(092-291-2140)で天ぷら蕎麦大盛りと鶏炊き込みごはん。蕎麦が大量。

宝塚星組「ロミオとジュリエット」を観劇。ショーがない一本物、知りつくされた話であり舞台が持つか懸念していたところ、前半は懸念以上の間伸びっぷりと歌のまずさ(夢咲ねねが感情移入すると金切り声になるのはお約束として、凰稀かなめがせっかく切れのよいフォルム・演技なのにソロ場面でがなりまくり、白華れみが低音はとても聞きやすいのに高音になると音が不正確なまま伸ばすなど多くの歌場面が崩壊)で冷や汗に疲弊する展開となった。後半はなぜか多くの歌のまずさは極小化されたし、短いところへたたみこむ演出だったのでかなり観客の共感を誘う水準となった。柚希礼音のデュエットダンスはここ最近の宝塚の同種のダンスの中ではかなりロマンティックであった。
涼紫央がフィナーレではじけまくっていた。

トータルでみれば「小池修一郎演出だから欧州的コクは出ている(ただし地方公演として見ると薄暗い舞台すぎる)し、選抜メンバーらしく踊りなどはかなり身のこなしが切れている場面があるため見て損という公演ではない(事実、昨年よりは入りがいいように見えた)、もっと若さと歌の能力を発揮してほしい。発揮できない場合は歌の練習もしてほしい(入りきっていないのでは、との疑い)、ないし歌の負荷を下げてほしい」といいたくなるような内容であったように愚考する。

終了後博多駅から有明で熊本、路面電車で通町筋(乗り心地など悪し)、ホテル日航着。
ホテルベーカリーで格安販売しているケーキなど買って部屋で食べた後、居酒屋「天草」(096-325-6444)で食事。寿司は居酒屋水準だが、馬刺し、からし蓮根の名物がガチ美味、ごまさば、天婦羅(きびなご)なども野趣あってよい。地元ユースメインの良心的な居酒屋(@3300円程度)。

満腹なので「ルピシエ」でラプサン・スーチョン(正露丸的スモーキー芳香を発しつつ飲ませる紅茶)を飲みながら休憩。夏は発汗がきついためコーヒーよりも紅茶で体調を補正すること多し。この店はエミール・ガレのガラス壺を飾るなど文化リーダーを狙う路線が明確な感じ。

最後に「こだいこ」(096-352-2058)でラーメン。あっさりしていた老舗系美味を持っているが、観光向けに手慣れすぎた感じも若干あり。熊本市内の繁華街のにぎやかさに舌を巻く。

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2010.08.08

8/3・8の日記

●8/3(火)
夕方「デリー銀座店」(03-3571-7895 )でカシミールカレー。
サフランライスとだとちょうどよいが白米だと激辛、久々にラッシーなどで逃げながら食べる。
肉にも辛さがしみているので逃げ場にならない。しかし美味。

汗まみれになって宝塚宙組「TRAFALGAR/ファンキー・サンシャイン」を観る。ショーになったら劇場内が暑く往生する。
芝居のほうは、齋藤吉正特有の歴史観のペラさが根底にあり、なおかつ若手演出家にありがちな「矛盾がある人物像」となっていて英雄が英雄に見えないレベルの演出手腕なのに宝塚的にはNGな不倫ものを妙に正面から取り上げているので納得度が低いまま終わる感じ。出演者もしんどかったと思う。
舞台上も、盆回しなどの正塚晴彦風の工夫は買うが殺陣がまずかったり海戦に見えなかったりという残念さ。
また映像の多用も手際はよいが後ろの席だと後部画面は一切見えない(装置だと想像はできるが、映像は見えないと想像を許さない)など工夫の余地アリ。特に最後の主人公の大写しは不要では(本人の画像の後ろに本人が控えているという演出)。

ショーは「日食〜サンライズ」の場面が蘭寿とむ筆頭にキレキレで素晴らしい(ピルエット連発などもあり)。この場面だけで金を払う価値ありだが(「太陽の戦士」もありがちだが物語性のある振り付け・踊りで組の実力を見せる。ただしC場面は色がえぐく入口が変なホテルみたいな穴が置いてある装置がいただけない)、前半は色がごてごてしすぎ。全面的にいいわけではない。しかし芝居よりははるかに石田昌也は大人の仕事。

全般に今の宙組は歌で貢献する北翔海莉と蘭寿がしっかりしているため勝ち組っぽいし見て損はなかったが、宝塚の「芝居90分+ショー60分」という時間配分を考え直す時間帯かもしれない。

●8/8(日)
ハロープロジェクトライブを観に中野サンプラザへ行く。
初めてらしいが、つんく♂が出てきてモーニング娘。オーディションの案内と、亀井絵里とリンリン・ジュンジュンの卒業を発表。特に何気なくグループを支えていたイメージのある亀井の卒業は結構でかいのではと思う。
亀井による卒業理由の説明のあと「でも私はライブが大好きなんです」と涙につまりながらいうくだりには、ハロプロファンでない自分でも感動させられるような説得力があった。またその後は泣かずにしっかりステージをこなしていた笑顔が非常に魅力的であった。

間にやっていたサインプレゼントの抽選が宝塚の貸切公演っぽい感じ。

ラストのスマイレージ、真野恵里菜、℃‐ute、BERRYZ工房、モーニング娘。のファン1位曲、特に「まっさらブルージーンズ」「スッペシャル ジェネレ〜ション」「SEXY BOY」のコンボの圧倒的な音圧とパフォーマンスに脳幹が揺れる。
他にいい曲としては「涙ッチ」というシングル未発表曲があった。前向きな歌詞の曲が多いとの発見もあった。

終了後ジャーナリスト枠の先導者についていく形で特例としてバックヤードへ。出演者が取材者などに挨拶するのを見学する。非常に礼儀正しい、独自の規律をもつ体育会な感じと、舞台でみるよりも全員がとてつもなく美形だったり可愛い人たちの集団であること、しかし腹筋などを見るだけで鍛えられていることが明白であることに、メジャー芸能集団の一流派としての凄みを感じる。礼儀正しさが非常に魅力的であったことは特筆しておく。

終了後茶をしばいた後「美登里」(3387-2460)でうなぎ。価格の割りにしっかりとしたうなぎ、タレでささっと食べる分には優れた店。

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2010.08.02

【御礼】荻窪真夏のフォルローレフェスタ演奏+7/30-8/1の日記

【御礼】
TAKUYA&YOSHIOは、第5回荻窪フォルクローレフェスタにて演奏いたしました。主催者としてアットホームに見せつつも各グループに練習スタジオを用意いただくなど、トップレベルのイベント運営をされているロス・ボラーチョスの皆様に深く御礼申し上げます。皆様のような方々が敷居を上げず、しかし水準をキープする形でこの音楽世界を盛り上げてくださるのは、非常な社会貢献であると思います。今後とも宜しくお願い申し上げます。演奏集団としても「JUKU」などのアプローチは、ローカルさとさわやかさを上手くあわせた感じで「この曲こんなにいい曲だったんだっけ」とシンプルに感じました。

また共演者の皆様、観客の皆様にも深く御礼申し上げます。「ペーニャ荻窪」という雰囲気の中で「明るく楽しい演奏ではございませんが」と言って演奏するナメた中年ジャックナイフチームである我々の演奏を深く聴いてくださったことに謹んで御礼申し上げます。このご恩をまたどこかでお返しできればと念じております。

(一つの考えとして、荻窪イベントのようなイベントを、より経歴若めな演奏集団でやってみるというのもあります。もっとシンプルに「フォルクローレ的分野の音楽ライブで、気心知れてはいるがしのぎあいもできる対バンライブを増やす」などの考え方もありえます)

演奏した曲は以下の曲です。
1、HUAJRA
2、INTI YAKU
3、MELGAR
4、POTOSINO SOY
5、MAGGOT BRAIN
6、LIBERTANGO

まず1点お詫びを申し上げますと、MCがよく聞こえなかったという感想がありました。自分としては通常のMCをしたのですが、マイクとのマッチングの悪さなどもあったかもしれません。今後はMC時はケーナセッティングされているものでないマイクで、確認してから話すなどの注意を怠らないようにいたします。深くお詫び申し上げます。

演奏として評判がよかったのは、1・3・5でした。1はマイク外しの演奏などもしましたが、「工夫がみられる」「単調な曲のリズムでつかめたのは大きい」などの評価がありました。3は当初予定していたLA BOLIVIANAがコンディション悪かったので差し替えましたが、特にオールドファンに評判がよかったです。5は今回の演奏で突出してできがよかったらしく、自分としても「音を出してゆったり」「音の出を気にせず狂気で」のほかに「音はある程度丁寧に出しつつも狂気も」というレベルにこの曲の演奏がやっと達したのではとの自画自賛もあります。今後はこの水準をたたき出し続けることと、その他の曲ももっとハイボリュームにするということを目指したいと思っています。

…そうはいっても、打ち上げで「あんなに動いて一応曲が形になっているのは面白い」という、かなり音楽的成果を初期化した一介の色物としての評価を、共演者の管楽器奏者からされてしまうという現実もありますので、もっともっと音楽的成果と衝動のマッチングを高いところでしないと次の舞台がないということも思い知っています。今後も精進しますので皆様今後ともご指導宜しくお願い申し上げます。
さらにいえば、変に上手いとかかっこよい演奏ができるという自覚を持つことが演奏上不毛であるということも重々認識してますので、今後もどんどんキャリアを初期化するような取り組みを続けていこうとは思っていますので、あまり音を聴いてもらえずに「面白い」とだけ言われることも乗り越えていこうと思っておりますので率直な感想をお待ちしています。

(もちろん、非常に嬉しかった評価も多々頂戴しています。これまであまり頂戴できなかった「演奏を聴いて泣きそうになった」という評価や、十数年ぶりにまともに演奏を聴いていただいた学生時代の先輩から「前はお前のやりたいことはわからなかったが今はわかった。そのまま頑張ってくれ」といわれたことなどは、今後の大きな財産として持って行きたいと思っています)

【日記】
●7/30(金)
昼はセルリアンの中華で麻婆豆腐などのランチ。体調に活を入れようとする。
夕方駒場にてマダガスカル音楽の講演会など。講演会では当初聞きたかった「ビジネス的採算」などに関してはあまりつっこんだ話はなかったが、楽器紹介でヴァリハを各種紹介していたのが面白かった。すべてアンプリファイしてあった。
竹の弦のトラディショナルなやつは親指ピアノ系の音だが、鉄弦のはかなりパラグアイアルパっぽいキレ。サンプル曲も結構キャッチーなアレンジで面白いジャンルだが、「これが売れないのか」という感想も持つ。マダガスカルは島で島内地域の孤立性が高く、各地域ごとのリズムにこだわる作曲が外部からの指摘をもとに近年生まれているという報告などは興味深かった。
終了後井上や南海などで学生サークル時代を回顧しようかと思ったが、人が並んでいた「菱田屋」(03-3466-8371)で夕食。刺身のさっぱりとした旨み、エビフライが20センチ級2つで750円というCPのよさに痺れる。夜もやっているのでたまに来るかも、と家は逆方向なのに思う感じ。8/15まで休みとのこと。

●7/31(土)
食事での活入れ作戦も実らず、熱射系のダメージが残り朝動けず。
12時過ぎにやっとの思いで会場入り、最低限の設営手伝い以外は控え室で練習→1階食堂のパスタが異常に出が遅くクレーム、コクなし→リハでぐったり→控え室でぐったりしつつ練習といった感じ。合間におにぎり2つ。開始後はマイク直しなどの役務に。

演奏(冒頭でひざを打つ)後フィナーレ、片付け開始ぐらいで相方退出。打ち上げではチャフチャス中心。思ったよりオールディーズなノリでこれはこれ、な楽しさがあった。しかし食は進まない。チューハイと缶ハイボール各1で限界。
笹久保伸夫妻(笹久保さんの仲間のギタリストの方のリサイタルも小ホールで実施されていて、それを聴かれてから戻られていた。自分もこの日でなければ聴いたのだが)も演奏をされていた。演奏も1年ぶりに見てもらったので後で評をもらおうと構想中。

しかしこのような打ち上げの雰囲気だとたいていイベント全体がグダグダになるだけなのだが、このような内容としても集中性のある、なおかつアットホームなイベントに仕立てるボラーチョスの皆様の人間力は凄いと思う。業界への貢献度は大変なことになっているのではないだろうか。今後とも宜しくお願い申し上げます。

2次会を辞退し帰宅。カキ氷カップを食べて就寝。

●8/1(日)
体調は朝の段階では前日より微妙によい。やはりプレッシャーからの解放はあり、か。
大森へ。昔の活気のある地方都市のような商店街にノスタルジーを感じながらカフェ・ブランサヤへ。住居表示と地図をてがかりに最寄かと思ったバス停で降りて電話したところ「そこで降りたんですかー。もう1つ先だったんですよね(笑)」と、駅から遠いわりにろくにHPも作らず地図も掲示したりしていないようなカフェ兼民芸品店に夏の暑い路上で言われるとキャンセル意欲ないし殺意が湧くが、我慢して言われたとおり歩くと、5分ほどで住宅地の真ん中に自宅改装型の店が。こういう店こそちゃんとGOOGLEでひっかかるようなHPを作っておくべきでしょう、それともよそ者や車で来ないような貧乏人はいらないかな、などと思いながら店に入る。

木下尊惇氏・菱本幸二氏のライブ。12曲、ドリンク付きで3500円、限定20人。(1日2公演)
演奏は、想定していたよりは特に前半の木下氏のギターはワイルドかつ活発で全盛期を彷彿とさせるが、後半は歌曲が多くなりちょっとスタミナ切れに思われる箇所も散見された。終了曲を「私は私の色のまま」にするのは激しく好みと乖離。
一方菱本氏は、以前横浜で同じ組み合わせで圧倒的な魅力を見せていたときと比べると、「木下氏が主軸で自分は伴奏」というブックが強すぎ、特に前半がパワーレス。ただ前半ラストの「扉を開けておくれ」あたりからは一定の音圧にして片鱗を見せていたが、もっとやっちゃってくれるような内容を見たかったというのが本音。あとフラウタ多用は、ボリビア音楽マニアには「おお!」となりますが、下手をうつと「この人はなんでこんなに音程の甘い楽器でいつまでも旋律を取っているのだろう」と思われかねないので、フラウタで音圧を下げる演奏はあまり一般社会の聴衆がいるところでしないほうがよいのでは、と勝手に感じた。菱本氏は実力の割りにブックをのみすぎるドン・ナカヤ・ニールセンや獣神サンダーライガーみたいなところがあるので、これからは木下氏とのマッチアップを見たいなという無責任な観客としての要望ももっている。

よかった曲は「サオの麦わら帽子」「扉を開けておくれ」「人生は美しい」あたり。個人的には「パチャクティ」がかなり木下氏作曲の曲として好きなので、今日の演奏よりももっと練りこんでまた披露してほしい。

トータルな印象では「会場の雰囲気などから覚悟したよりは、だいぶフォルクローレ的にアクティブな曲目もあったが、もっと活発でもよかったのでは。無理にサロンコンサートの枠にはめてほしくなかった。料金はこの内容だと2500円、せめて3000円だったら許容範囲なんだがな」というところ。この2人の演奏は素晴らしくなる要素が多いはずなのだが、次は違う場所で聴きに行こうと思う。

終了後船橋で(途中まで北海道からご来訪のフォルクローレ関係者をご案内しつつ)、遅い昼として「アッサム」でカレー。帰宅後就寝、起床、刺身やサラダの夕食、ネットというダメ生活。体力回復がまだ途上。

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