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2010.09.12

9/7-9の日記+演奏のお知らせ関係

●9/7(火)
昼、笹久保伸氏とアセアン情報センターへ立ち寄った後(ミャンマーの英字新聞を無料配布していた)、「荒井商店」(3432-0368)へ。ランチだが、ピークを過ぎたためセビッチェも作っていただく。
セビッチェは酸味のみならず辛さおよび香草の薫り高さなどまざり非常にデリケートに旨い。
他の料理も一頭地を抜けており、ランチの価格は非常に得。
夜は予約が必要、価格もけっこうな水準なので、ペルー料理のうんちくを傾ける感じできっちり食べに行きたい店。セビッチェはマストだが山岳料理も対応できるとのこと。

笹久保氏のブログはこちら

その後神保町へ移動して「ミロンガ・ヌォーバ」(03-3295-1716)へ。初めて行ったが喫茶店としてまっとうなので利用価値大。もちろんタンゴ系の店としても有名、ラドリオとここは「タンゴが文化の象徴だった時代」の雰囲気を残している。

笹久保氏と別れ久々に「丸香」へ。ぶっかけ大とげそ天、野菜天。ちょっとコシが甘くなってはいるが美味。

さらに歩き神田Decisionへ。
kazzma氏と福島久雄氏のライブを見る。kazzma氏はタンゴが本芸だが、今回はフォルクローレ曲中心ということで、そのチャレンジ精神にまず感服する。

普段歌いこんでいると思われる「Parablas para Julia」「Noche Tucumana」あたりの安定感とパワーは流石本芸の歌手、聴き応えあり。「Balderrama」のブエルタ前の音域の精妙さが個人的には印象に残る。また「Te Recuerdo Amanda」のような曲も歌ってくれたことに南米音楽演奏者として感謝の意を述べたい。福島氏の伴奏も、曲によってリズム濃度の出し入れをしていて納得度高し。
またさりげなく(「俺は知っているからすごいんだ」という姿勢なしに)9・11の持つ2つの意味について説明していたのも非常に誠実であった。見習いたい。(ケーナ奏者岩川光氏ブログによる説明はこちら。彼の発信のすべてに賛意があるわけでは当然ないが、この記事は良質な部類。

今後もより歌いこみをしていくとおっしゃったので、歌手不足にあえぐ日本フォルクローレ界はロック・タンゴと幅広いバックボーンを持つ彼のライブを楽しみにすべきであろう。また「コスキン日本代表審査会」に興味を持たれていたので、その方向からも楽しみである。

終了後、本番で1曲だけ伴奏していた鈴木龍氏の伴奏を仰いで「EL ANTIGAL」を演奏させていただく。倍音やパワーに興味を持っていただいたのが収穫。

終了後西葛西「鳥貴族」に3人で行ったところ@1200円で定食屋なみの価格ですんだ。

●9/8(水)
昼は「Mira Flores」で。
夜は久々に船橋「登運とん」で。豚バラ、タン刺しなど美味。船橋は立ち食い・カウンター系に関してはグレイト。

●9/9(木)
昼はCENTO ANNIで豚肉ロースト。非常にやわらかい。
夜は近江楽堂で木下尊惇氏のライブ。客席に濱田滋郎氏や福岡氏がいた。総合的には「昨年よりはましだがいいたいことはある」水準。
(よい点)
・「熟れたとうもろこしの踊り」が、単音のもう一段の力強さが必要などの点はあったが、ユパンキへのリスペクトが出ていてこのライブのてっぺん。ユパンキで立ち上がった前半は落ち着いていてよかった。
・チャランゴ演奏の中では「バラと火山」が勝負していてよかった。ただ2回目のブロックのかき鳴らしは2回ともかき鳴らしのままコード移動してほしかった。
・冒頭に客席の空調などについてたずねる種類のホスピタリティ、トークで割舌に気を遣う姿勢、会場が埋まる動員力などについては、現在活動している多くの南米音楽系の人が見習うべき水準。

(言いたいこと)
・ソロコンサートだがアンコール含め14曲中独奏は5曲、ギター奏者のはずなのだがチャランゴ演奏が6曲。このような会場だからもっとピンで勝負してほしかった。
・伴奏者の松下隆二氏は、前半は音が弱かったが、後半「チュティージョ」でチューニングに苦しんでとにかく伴奏する状態になってからは実直に演奏していて貢献度はあった。一方歌手として出てきた森川浩恵氏は、奄美民謡は「サロンコンサートとしては無難」な水準でこなしていた(ただし奄美歌唱としては絶望的に高音が弱い)が、「ありがとういのち」という高橋悠治氏の訳詞がついた「GRACIAS A LA VIDA」は、口先で歌ってチャランゴよりも小さい音、音程ばかり取りに行く姿勢が目につき、タイミングがずれまくったかけあいのつもりの木下氏のチャランゴの厳しさとあいまった薄っぺらいパフォーマンスに、南米音楽愛好者として怒りしか感じない水準であり、このコンサートのどん底となった。
・前半の木下氏のオリジナル2曲は睡眠学習にうってつけ。アンコールでやったオリジナル「お天気雨」に比べてもダイナミズムがなく、作者のリズム活性の摩滅を疑う水準。なおアンコールのときに鈴虫を出してくるパフォーマンスは個人的には嫌い。「月のテーマ」ならまだ合っていたが。
・奄美の伝承曲にバリトンチャランゴを合わせそれっぽくするのは、南方音楽を視野に入れた鉱脈発見ということであろう。今後はこの批判的検討から、他の演奏者はオリジナリティを構築しなければならない。
・木下氏の歌唱を完全否定する気はないが、「アマチュア領域に近い実力の人がなんとか商品価値を持たせるために、歌声のふところの深さを殺して単一の響にする」という傾向がやはり見られ、南米音楽での歌唱はそのような方向とま反対であるだけに残念に感じる。氏の歌唱がもっともうまくいっているのは「私は私の色のまま」だろうが、この曲でコンサートを締められても幸せな気分になれないのは筆者だけであろうか。

終了後初台では展開に困るためまっすぐ帰宅。

※EL SOLITARIO vol.7(10/30開催)の競演者が決まりました! シーク奏者の青木大輔さんです。即興メインライブをMANDALAで敢行するなど非常にスリリングかつ正統派なシーク奏者です。首都圏であまり演奏を見られないのでこれは多くの方の参加を期待します! もちろんYOSHIOもエグく行きます!
■青木 大輔/シーク(サンポーニャ)
小学校三年生の頃、南米アンデス地方のアシ笛「シーク」と出逢い、ペルー人に奏法の指導を受ける。
五年生より、各種イベント、コンサートに出演。2002年 フォルクローレ・ギタリスト木下尊惇と共演。
同じく笹久保伸とのデュオ・コンサートを各地で行なう。
日本舞踊、クラシック等との共演も行なう。
現在、シークの可能性を追求している。2010年1月には南青山・MANDALAにて笹久保伸氏とのインプロライブでフォルクローレ業界を震撼させる。

※※11/27(土)に神田DECISIONでTAKUYA&YOSHIOのワンマンライブが行われる予定となりました!詳細は決定しだいご報告申し上げますが、ケーナ演奏開始25年、独自活動志向して20年、TAKUYA&YOSHIO結成して20年目という節目にふさわしい激アツライブにする予定です。ぜひ今からご予定の確保をお願い申し上げます!

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Comments

山岳料理とは、どんなのでしょう?!

すごく興味があります。

Posted by: Caneton | 2010.09.12 at 03:30 PM

Caneton様、コメント有難うございます。
ペルー料理店は、ほぼすべて海岸地方の料理を出すようなのですが、「荒井商店」のシェフはアヤクーチョでの滞在経験もあり、山岳地方の料理も出されるとのことです。

予約の際、予算と希望を伝えてください、とのことでした。

Posted by: YOSHIO | 2010.09.14 at 02:08 AM

ご回答、ありがとうございます。

深いですね〜、食の世界・・・。
ペルー料理は未知の領域です。。。

Posted by: Caneton | 2010.09.14 at 04:27 PM

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