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2010.09.27

今週行く予定のライブ(推薦文付き)9/27-10/2

皆様こんばんは。

本日はフィエスタ・メヒカーナをちょっと覗いてから(テピートのコチニータ・ピビルを食べました。300円にしては極めてCPのよいメニューでした。飲み物はインカコーラ)、神保町三省堂書店で出版情勢の分析(という名のヨタ話)をし、その後さくら水産でさんまにまみれてました。
さくら水産は案外寿司がねらい目です。

さて標題の件です。

●9/29(水)アオンダライブ(南青山・プラッサオンゼ
=ベネズエラのトッププロと日本人アルパ奏者によるユニット。繰り出すリズムの多様で水際だったさまに示されるような確実な技量のみならず、彼らの音楽的な真摯さを兼ね備えた遊び心とホスピタリティーは、聴く者を確実に幸せな気分にします。中南米音楽愛好者の方に限らず強くお勧めします。

●10/1(金)アルパカブームライブ(江東区住吉・ティアラこうとう
=ボリビア音楽ベースでオリジナルを連打してくる3人組です。いやみのない楽しさに秘められたボリビア仕込みのインサイドワークが非常に野心的でありユニークです。ぜひ一度はお気軽に聴いてほしいグループです。
※10/1アルパカブームの公演にて、TAKUYA&YOSHIOの公演のチラシ配布が内定しています。来場される方、そちらもぜひ楽しみにしてくださいませ。

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2010.09.26

9/24-25の日記(コスキン演奏曲目など)

●9/24(金)
昼は「増田屋」で野菜天もり大。
夜は池袋に移動し吉野屋牛丼並+おしんこ+サラダ+卵を食べた後「スタジオフォルテ」でコスキン用の曲アレンジ。冬に引っ越すとのこと。ライブのチラシを預かってもらったので行かれた方は見てみてください。

帰宅後惣菜などで夜食。

●9/25(土)
11時ごろ出るのぞみで名古屋へ移動。車中にてチキン弁当。
名古屋駅および高島屋で土産を買ってから植田へ移動。
相方と合流し喫茶店でコーヒー。頼みもしないのにさつまいもロールケーキが1切れ。
「Q'Zスタジオ」で3時間練習、その後「あさくま本店」(052-801-3276)でステーキ食いながら打ち合わせ。
あさくま本店は昭和な感じがする懐かしい店構えで、肉も価格の割りに上出来で他のチェーン系ステーキ店など寄せ付けない水準なのだが、土曜の夜というかきいれ時で客があまりいない現状に落城の不安。

帰宅後海鮮丼があったので食べる。

※コスキンでは次の2曲を演奏します。
1、Ya viene la triste noche(元はアルゼンチン・カタマルカの民謡のようです。来日していたマリアナ・バラフの録音に影響を受けての演奏となりますが、我々は現在アレンジ中です。マリアナ・バラフのようなジャジーなアプローチとは異なるアプローチになると思います)
2、Vasija de Barro(素焼きのかめ、ご存知の方も多いエクアドルの名曲ですが、日本で広まったのはクリスティーナとウーゴなどアルゼンチン系歌手の影響が絶大であるため、ふさわしかろうと思い演奏しました)

今回は、アーシーでシリアス、という感触に演奏のベクトルを置いてみたいと思っています。

「品格がない」と、これまでそれなりに試行錯誤を重ねつつ演奏活動をやってきたこと、およびそれに付随する人生を一撃で初期化する批判を受けることも多い我々でございますが、その批判にちぢこまらず、しかしそれを止揚するような、審査会にふさわしい(代表にふさわしいかは当方が決めることにあらず)演奏をするように努力したいと思っておりますので、もし気が進む方は聞いてやって見てやってくださいますと幸甚でございます。

…もとより一参加者としては、コスキン、特に審査会は観客の皆様がワクワクドキドキするような時間帯になるように努力すべきだとは、肝に銘じております。観客の皆様のご指摘をいただけますと幸甚でございます。

9/26 TAKUYA&YOSHIO YOSHIO 拝

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2010.09.20

【告知!】10/12/11TAKUYA&YOSHIO単独ライブ

「ty101211flyer.pdf」をダウンロード

TAKUYA&YOSHIO
歴史的単独ライブ決行
求む目撃者。

ROCK・FOLK・BLUES・FUNK・PUNK,そしてFOLKLORE。
ケーナを追い求めたYOSHIOの独自活動20周年、
そしてケーナとギターだけで多くを表現しすぎたTAKUYA&YOSHIO結成20年目記念GIG、天下布武。

於:神田・アートカフェDecision
(〒101-0048千代田区神田司町2-9-1第一高田ビルB1)
予約:Decision(03-5217-3311)
問い合わせ:YOSHIO(090-5198-3768)

【曲目予定(抜粋)】※曲目は変更する可能性があります。
●パスカ・リンダ(タリーハ民謡/TAKUYA&YOSHIO編曲)
●朝日のあたる家(アメリカ伝統曲/TAKUYA&YOSHIO編曲)
●平和に生きる権利(ビクトル・ハラ作/TAKUYA&YOSHIO編曲)
●山から来た男(TAKUYA&YOSHIO作詞・作曲)

【TAKUYA&YOSHIO演奏予定】
●10/30…El Solitario vol.7(競演:青木大輔)
●11/1/8(予定)El Solitario vol.8(競演:未定)
詳細はYOSHIOブログ(http://yoshioquena.cocolog-nifty.com/)〔「YOSHIO ケーナ」ないし「ケーナ奏者」でググってください〕ないしYOSHIO(yoshiomizo@hotmail.com)まで。

※今回初の試みとしてチラシを印刷しております。各所への設置も行いますが、ご希望の方はぜひYOSHIOまで連絡ください。
※※曲目でリクエストのある方はぜひYOSHIOまで。なるべく対応いたします。

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2010.09.19

10/9/18日記(含む宝塚花組公演感想)

●9/18(土)
16時からの回で宝塚花組「麗しのサブリナ」「EXCITER!!」。
期待値は非常に低く(たわいもない、アメリカ資本主義のいい時代のたわごとの話のリメークと、昨年のショーの焼き直し)、演目自体に宝塚運営陣の志を問いたい気持ちはあるが、かなり拾い物の公演。

芝居のほうはわかりきった話、お笑いテイストも底が浅いように見え意識が飛びやすい前半であったが、ラスト30分で真飛聖が内面のゆれを抑制した形で表現できていてびっくり。受動的な親父の役が得意なのではないか。あと「ラ・ヴィ・アン・ローズ」の歌唱が、頑張ってはいるが声量・技術の余裕の少ない蘭乃はなの瑕疵を埋めるだけの聞かせる水準。

蘭乃はなは頑張っているし明確なミスはないが歌声は上述の通り。あと通常の娘役芝居でオードリー・ヘップバーンをやるとちょっとKYなテイストが出てしまうので、現代的な自立テイストをどこかに忍ばせたほうが納得度が高い、ってこれは手堅いけど退屈場面も多いのを覚悟で映画風のテイストを出すことに執着した演出・中村暁が気づくべきこと。

ショーは一部場面を除くと振り付けが甘いし、そもそも2年連続だしというマイナスは厳然と存在する。ショーがアメリカンすぎてロマンを求める客にはしんどい要素もあるし、真飛・壮一帆より下クラスの男役だと歌詞もきこえずらいケース多しという組の実力の問題点もある(歌で目立つべき愛音羽麗は速いテンポのせいかアピールしきれず)。しかし、わかりやすい主題歌とともに、派手かつ合理的な場面展開の多さのおかげで見て爽快感があり退屈しなかった。演出の藤井大介の力量を評価すべきであろう。課題の「音楽の使い方の安さ」も、安さを残しつつもユーロビート風シンセの味付けに進歩を見せていた。

第5章(キューバのハバナ風の場面)での蘭乃の「ちょっと不器用だが野性味のある切れ味」のダンスは必見。この場面の価値を向上させていた。一方一番の見せ場のはずの第3章「男の革命」は、社員旅行というコンセプトの変更が切れ味の低下を招き(NYなればこそはまった場面)、さらに「出演者で楽しむ感じ」がちょっと出すぎてしまい客へのホスピタリティーが低下していた。

もう一度いうが、安易な翻案・再演は可能なかぎり慎んでほしいし、全面的に賛成できる内容ではない。ただし、水夏希卒業後の真飛が、春野寿美礼引退後の瀬奈じゅんのような確変を起こすかもとの期待を持たせるステージではあった。期待を過大にしないようにした上ならば、見て損はないと思う。

終了後「寿し道楽」(047-422-3350)で回転寿司。変わらず安定。とくにエンガワは(どうせ代替のものだろうが)かなり回転寿司ネタとして完成度高し。

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2010.09.18

10/9/17日記(含むアオンダレクコン感想)

●9/17(金)
昼は久々に「COWBELL」、14時前だが流行っていて少し並ぶ。変わらないビストロテイスト、接客もよい。

夜ちょっと体調が悪いので駒場までタクるが山手通りで渋滞につかまり、裏口につける予定が梅林門の線路を越えたところまでバックで入る仕儀に。桜丘町から1400円、25分もかかる。電車、歩きでも一緒だった。

夜わかりづらい建物を探しながら18号館へ。アオンダのレクチャーコンサート。
東大で活動している学生たちなどの前座などの後、ホローポなどのリズム解説。ベースのロベルト・コッホ氏が特に熱心に解説していた。あとは、ガイタ、メレンゲ(5拍子)、オンダ・ヌエバなどの解説と印象。ラファエル・ブリート氏を中心に「とにかく遊ぶ感じですきあらば難度の高い楽しいことをやる」雰囲気のせいでレクコンの固さがなくなる。石橋純氏の解説も口跡内容ともによく、アンデス系は非常に見習うべき水準。あっという間に終わったが、ラストのカリプソで歌って叩けたのが楽しかった。

この大学が行うものとしてはとてつもなくフレンドリーで有意義だったレクコンの姿勢で、特に素晴らしかったのが「ルーツ&アヴァンギャルド」。この具体化した状況として、質問コーナーで「やはり本場のノリが違うのはなぜでしょうか」といういかにも「本場の人でなければ」的回答を期待した質問に対し、「21世紀に生きている感覚で演奏すると変化する」と時系列の重要性を強調した回答を聞いて、これは閉鎖的本場至上主義にとらわれがちな日本の一部南米音楽愛好者に対する、現地のトッププロからの強烈な意識へのアタックとなったのではないかとも思われた。(もちろんその地の音楽にかかわる以上ベーシックな伝統を重視・マスターするのは基本だろうが、「至上の現地音」などを求めるだけでなく、そこから外れたように見える他者の活動を禁止する発信をしがちなケースを多々見るので、特にそのような感想を持った)

…ラテンアメリカにはすごい音楽がやまほどあるから、現地でもトップレベルと目される演奏者が来ている今回の公演を見てラテン成分を注入しよう(「ラテン成分」など、普段はぜったい使用したくない雑な言い方であることは認識しているが)、ということで29日のプラッサオンセでのアオンダ公演に出撃決定。皆様一緒に楽しみましょう。
(23日には同じプラッサオンセでジャジーに聞かせるセットも行われるそうです。詳細はこちら。)

ではベネズエラ音楽の楽器をやりたいか、となると、自分の限られた音楽能力ではアブハチとらずになることが見えるので、ベネズエラ音楽のノリを何らかの手段で表現することを目的にしたいとは思っている。

終了後は「菱田屋」(03-3466-8371)で同行者と2人で豚キムチ、エビフライ、餃子、ポテトサラダ。普通にすべて水準を越えている(とくにどうでもよくなりがちな豚キムチでも!)ことにビックリ。これだけ食べて2700円。

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2010.09.16

10/9/15の日記

久しぶりに音楽関係などの若干なりとも意味のある情報がなにもない日記となります。

●9/15(水)
朝から14時過ぎまで座業。
その後水道橋へ出かけ「浅野屋」(03-3291-4327)で天もり大。えび天2匹野菜天2に小さめのもりだが2枚ついて1000円は得。珍しく夕方も通しで営業している店でたまにどうしても食べたくなる、地味だが優秀なそば屋。某公務員予備校の隣。

その次に寄ろうとしたハンバーガー店は閉まっていたので、千駄ヶ谷まで行って「ハチ公バス」に乗り表参道ヒルズまで。100円は安いし沿線の風景も東京の高級住宅地風で魅力的だがオープンカフェが多い風景にイラっとくるのも事実。
表参道ヒルズに用があるわけではなく、修繕したかばんを取りに「TUMI」直営店まで行く。ブランドなど興味がないほうだが、エースでも吉田カバンでも半年で壊してしまう(しかも修繕困難)扱いをするようなユーザーの扱いで2年もち、なおかつ無料で修理するTUMIの評価は高くせざるを得ない。高すぎてそうそう買えないが。
(なお旅行バッグは渋谷警察署そばで買った1500円のただの黒ナイロンルーズバッグが2001年から活躍中。NYでの演奏時の荷物入れ用に購入したものだが、見かけ「ホームレスが拾った雑誌入れそうなかばん(高級バージョン、なおより低級だと100均のビニールかばん)」のため盗難などの被害がなく有能。

またハチ公バスに乗って千駄ヶ谷まで戻るが、ここで早大正門行きの都バスに乗り換えて早稲田まで。「メルシー」(03-3202-4980)でラーメン400円+ヤキメシ490円。ラーメンは麺固めにする。しょうゆラーメンとしてまっとうに旨い。ヤキメシは単体ボリュームはいまひとつだが素朴さが魅力。これもたまに食べたくなる味。夜は19:30で閉まるが、朝10:30すぎから開いてるらしいのでむしろブランチな食い方もあり。

東西線経由で船橋へ。東武地下で「深川 伊勢屋」のきんつばを買って食べる。和菓子を積極購入することは少ないがきんつば好物。

自宅でいろいろ作業などあるのだが、ついyoutubeを。音楽動画をあさりつつも、つい中川家の「携帯電話店」などのコントに笑い転げる。

~以上、何もしていない1日に懺悔しながら無為の記録として残しておきます。

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2010.09.12

9/7-9の日記+演奏のお知らせ関係

●9/7(火)
昼、笹久保伸氏とアセアン情報センターへ立ち寄った後(ミャンマーの英字新聞を無料配布していた)、「荒井商店」(3432-0368)へ。ランチだが、ピークを過ぎたためセビッチェも作っていただく。
セビッチェは酸味のみならず辛さおよび香草の薫り高さなどまざり非常にデリケートに旨い。
他の料理も一頭地を抜けており、ランチの価格は非常に得。
夜は予約が必要、価格もけっこうな水準なので、ペルー料理のうんちくを傾ける感じできっちり食べに行きたい店。セビッチェはマストだが山岳料理も対応できるとのこと。

笹久保氏のブログはこちら

その後神保町へ移動して「ミロンガ・ヌォーバ」(03-3295-1716)へ。初めて行ったが喫茶店としてまっとうなので利用価値大。もちろんタンゴ系の店としても有名、ラドリオとここは「タンゴが文化の象徴だった時代」の雰囲気を残している。

笹久保氏と別れ久々に「丸香」へ。ぶっかけ大とげそ天、野菜天。ちょっとコシが甘くなってはいるが美味。

さらに歩き神田Decisionへ。
kazzma氏と福島久雄氏のライブを見る。kazzma氏はタンゴが本芸だが、今回はフォルクローレ曲中心ということで、そのチャレンジ精神にまず感服する。

普段歌いこんでいると思われる「Parablas para Julia」「Noche Tucumana」あたりの安定感とパワーは流石本芸の歌手、聴き応えあり。「Balderrama」のブエルタ前の音域の精妙さが個人的には印象に残る。また「Te Recuerdo Amanda」のような曲も歌ってくれたことに南米音楽演奏者として感謝の意を述べたい。福島氏の伴奏も、曲によってリズム濃度の出し入れをしていて納得度高し。
またさりげなく(「俺は知っているからすごいんだ」という姿勢なしに)9・11の持つ2つの意味について説明していたのも非常に誠実であった。見習いたい。(ケーナ奏者岩川光氏ブログによる説明はこちら。彼の発信のすべてに賛意があるわけでは当然ないが、この記事は良質な部類。

今後もより歌いこみをしていくとおっしゃったので、歌手不足にあえぐ日本フォルクローレ界はロック・タンゴと幅広いバックボーンを持つ彼のライブを楽しみにすべきであろう。また「コスキン日本代表審査会」に興味を持たれていたので、その方向からも楽しみである。

終了後、本番で1曲だけ伴奏していた鈴木龍氏の伴奏を仰いで「EL ANTIGAL」を演奏させていただく。倍音やパワーに興味を持っていただいたのが収穫。

終了後西葛西「鳥貴族」に3人で行ったところ@1200円で定食屋なみの価格ですんだ。

●9/8(水)
昼は「Mira Flores」で。
夜は久々に船橋「登運とん」で。豚バラ、タン刺しなど美味。船橋は立ち食い・カウンター系に関してはグレイト。

●9/9(木)
昼はCENTO ANNIで豚肉ロースト。非常にやわらかい。
夜は近江楽堂で木下尊惇氏のライブ。客席に濱田滋郎氏や福岡氏がいた。総合的には「昨年よりはましだがいいたいことはある」水準。
(よい点)
・「熟れたとうもろこしの踊り」が、単音のもう一段の力強さが必要などの点はあったが、ユパンキへのリスペクトが出ていてこのライブのてっぺん。ユパンキで立ち上がった前半は落ち着いていてよかった。
・チャランゴ演奏の中では「バラと火山」が勝負していてよかった。ただ2回目のブロックのかき鳴らしは2回ともかき鳴らしのままコード移動してほしかった。
・冒頭に客席の空調などについてたずねる種類のホスピタリティ、トークで割舌に気を遣う姿勢、会場が埋まる動員力などについては、現在活動している多くの南米音楽系の人が見習うべき水準。

(言いたいこと)
・ソロコンサートだがアンコール含め14曲中独奏は5曲、ギター奏者のはずなのだがチャランゴ演奏が6曲。このような会場だからもっとピンで勝負してほしかった。
・伴奏者の松下隆二氏は、前半は音が弱かったが、後半「チュティージョ」でチューニングに苦しんでとにかく伴奏する状態になってからは実直に演奏していて貢献度はあった。一方歌手として出てきた森川浩恵氏は、奄美民謡は「サロンコンサートとしては無難」な水準でこなしていた(ただし奄美歌唱としては絶望的に高音が弱い)が、「ありがとういのち」という高橋悠治氏の訳詞がついた「GRACIAS A LA VIDA」は、口先で歌ってチャランゴよりも小さい音、音程ばかり取りに行く姿勢が目につき、タイミングがずれまくったかけあいのつもりの木下氏のチャランゴの厳しさとあいまった薄っぺらいパフォーマンスに、南米音楽愛好者として怒りしか感じない水準であり、このコンサートのどん底となった。
・前半の木下氏のオリジナル2曲は睡眠学習にうってつけ。アンコールでやったオリジナル「お天気雨」に比べてもダイナミズムがなく、作者のリズム活性の摩滅を疑う水準。なおアンコールのときに鈴虫を出してくるパフォーマンスは個人的には嫌い。「月のテーマ」ならまだ合っていたが。
・奄美の伝承曲にバリトンチャランゴを合わせそれっぽくするのは、南方音楽を視野に入れた鉱脈発見ということであろう。今後はこの批判的検討から、他の演奏者はオリジナリティを構築しなければならない。
・木下氏の歌唱を完全否定する気はないが、「アマチュア領域に近い実力の人がなんとか商品価値を持たせるために、歌声のふところの深さを殺して単一の響にする」という傾向がやはり見られ、南米音楽での歌唱はそのような方向とま反対であるだけに残念に感じる。氏の歌唱がもっともうまくいっているのは「私は私の色のまま」だろうが、この曲でコンサートを締められても幸せな気分になれないのは筆者だけであろうか。

終了後初台では展開に困るためまっすぐ帰宅。

※EL SOLITARIO vol.7(10/30開催)の競演者が決まりました! シーク奏者の青木大輔さんです。即興メインライブをMANDALAで敢行するなど非常にスリリングかつ正統派なシーク奏者です。首都圏であまり演奏を見られないのでこれは多くの方の参加を期待します! もちろんYOSHIOもエグく行きます!
■青木 大輔/シーク(サンポーニャ)
小学校三年生の頃、南米アンデス地方のアシ笛「シーク」と出逢い、ペルー人に奏法の指導を受ける。
五年生より、各種イベント、コンサートに出演。2002年 フォルクローレ・ギタリスト木下尊惇と共演。
同じく笹久保伸とのデュオ・コンサートを各地で行なう。
日本舞踊、クラシック等との共演も行なう。
現在、シークの可能性を追求している。2010年1月には南青山・MANDALAにて笹久保伸氏とのインプロライブでフォルクローレ業界を震撼させる。

※※11/27(土)に神田DECISIONでTAKUYA&YOSHIOのワンマンライブが行われる予定となりました!詳細は決定しだいご報告申し上げますが、ケーナ演奏開始25年、独自活動志向して20年、TAKUYA&YOSHIO結成して20年目という節目にふさわしい激アツライブにする予定です。ぜひ今からご予定の確保をお願い申し上げます!

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2010.09.07

【再掲載】10/9/5-6の日記+EL SOLITARIO vol.7告知

●9/5(日)
昼は久々に「吉光寿司」。20カン+手巻きで2人で4500円。普段の食事としては高いが寿司としては文句なしのコストパフォーマンス。船橋は立ち食い、スタンドものの水準は高い。この日は甘エビ、白ウニ、赤貝、鯨ベーコン、アボカドが特に美味。

練習などする。暑さに昏倒している場合ではない。

深夜まで書き物、仕事などまちまち。夜はさんまの塩焼きとアジフライ。

●9/6(月)
昼は例の自然食堂系で鶏カツ定食。鶏の水準は高い。
夜は鰯。

※EL SOLITARIO vol.7のちらしを作りました。ごらんいただけると幸甚です。
「QUENASOLO101030FLYER-2.pdf」をダウンロード

QUENA SOLO CONCIERTO 
“El Solitario” vol.7
日本フォルクローレ界で20年「喉に刺さった骨」扱いのロック系ベンチャーケーナ奏者YOSHIO(TAKUYA&YOSHIO)による無伴奏単独演奏ライブ、なんと7回目の暴挙。競演者に青木大輔氏(シーク〔サンポーニャ〕 奏者)を迎えます。

【青木大輔氏プロフィール】 小学校3年生の頃、南米アンデス地方のアシ笛「シーク」と出逢い、ペルー人に奏法の指導を受ける。5年生より、各種イベント、 コンサートに出演。2002年 フォルクローレ・ギタリスト木下尊惇と共演。同じく笹久保伸とのデュオ・コンサートを各地で行なう。日本舞踊、クラシック等との共演も行なう。現在、シークの可能性を追求している。2010年1月に南青山MANDA-LAで笹久保伸氏とインプロ中心の伝説的ライブを行うなど、正統性と前衛性を併せ持ったシーク奏者。

日時:2010年10/30(土)16:30~17:15(予定) (開場16:10)
※終了後フリートーク&フリーセッション、希望者と格安反省+分析会を予定

場所:西船橋:スタジオサンAスタジオ(椅子などの設備あり、但し先着順)
 (JR総武線・地下鉄東西線西船橋駅徒歩3分、下の地図参照。御茶ノ水から30分程度。
スタジオに入ったら手前すぐ左のスタジオにお入りください)

入場料:200円(当日精算)※実験ライブのため価格も前衛的にしております

問い合わせ先:YOSHIO(090-5198-3768、yoshiomizo@hotmail.com)

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2010.09.03

2007-8年の演奏活動履歴

2007年の演奏履歴
●07.2.18…緑台町会での演奏会(千葉県船橋市、BASTANTE・福田大治+安岡恒との合同ライブ、観客150人弱、「船橋習志野ケーブルテレビ」で紹介される)
●07.5.4…癒味庵でのコンサート(岡山県倉敷市、観客20人弱)
●07.9.9…ラテンフェスティバル・イン・リトルワールドへ参加(愛知県犬山市、事情によりYOSHIOソロ、観客80人程度?)
●07.10.8…コスキン・エン・ハポン日本代表審査会へ参加(福島県川俣町、観客250人程度?)
●07.11.4…船橋市中央公民館文化祭「ミュージックフェスタ2007」にて演奏(千葉県船橋市、観客35人程度)
●07.12.8三咲公民館ウィンターコンサート(千葉県船橋市、チュフリータス・福田大治+安岡恒との合同ライブ、観客180人弱)

2008年の演奏履歴
●08.2.3葛飾公民館コンサート(千葉県船橋市、ボリビア・ボンビー、ケーナサークルビエントとの合同ライブ、観客70人程度=大雪)
※演奏の一部をYOUTUBEにアップしています。
http://www.youtube.com/watch?v=xsxw3uqFY_c

●08.10.12…コスキン・エン・ハポン日本代表審査会へ参加(福島県川俣町、観客400人程度?)

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EL SOLITARIO vol.6 演奏動画+コスキンつれづれ

El Solitario vol.6の動画をkawa氏の尽力によりアップしています。
kawa様、有難うございます。そしてプチ熱中症などのせいでとろいアップで申し訳ございません。

福田響太郎さんの" Don Marianillo - En Lechuguillas - Canuto Canutillo" 演奏はこちら

YOSHIOの演奏するEL ANTIGALはこちら

YOSHIOの即興風味のオリジナル曲"「風景との不連続旋律」②~太陽ぬ死(ティダヌ・ミーウトゥイ)" はこちら

※次回は10/30(土)を予定しております。秋のイベント過多時期ではありますが、より濃い展開にいたしますのでぜひご来場をご検討ください。

★コスキン・エン・ハポンの出演順がこちらに出ています。いきなりエクセルシートが出てきます。

今回は参加チームは昨年よりも多いです。一方審査会は以下の5チームのようです。
Sonido del Viento
ロス・ミドラス
CASCABEL
Los Duendes
Takuya&Yoshio

…ロス・ミドラスさんは、仲良くしていただいている仙台の活発な活動を誇るチームですが、正直こちらのやりくちも極めてよくご存知の、業界分析鋭いリーダーがいらっしゃるチームですので、「やっかいなチームが出てきたな」という感じです。やっかいなチームがいたほうが燃えるので、お互いに精進いたしましょう。

あとLOS DUENDESさんは昨年もご一緒させていただいたダンスユニットです。今年も一緒に頑張りましょう。

CASCABELさんは、ひょっとして昨年の代表チームでいらっしゃいますでしょうか? だとしたら前代未聞ですね。

SONIDO DEL VIENTO さんは仙台を本拠地にされているオリジナル色強いケーナ+αのチームではないかと目されます。かなりプロっぽい活動をされているようです。

…TAKUYA&YOSHIOにとっては、またまた厳しい局面となるでしょうが、我々としては、また今までと同じように、しかし今までと異なる結果を目指して奮闘するのみです。
現状ではTAKUYA&YOSHIOの扱いは「あそこに負けることはないっしょ」と他のチームに思われている程度のものだとは認識しております。
そんな我々としては、オードリーがM-1で起こした種類の奇跡を川俣で起こせればとは思いますが、そんな夢を語る前に、まず音で、存在で、そして演奏家としてのモラルで、審査会に出場される他のチームに負けないようにとの心がけを怠らないようにしようと思います。その上での結果を目指して最善を尽くす所存です。

審査会出場されるチームの皆様、審査会のみならずコスキンに関わられるすべての方、いつも応援してくださる皆様、今後とも宜しくお願い申し上げます。

まだ暑いですが夏は終わりということで、体は冷まして心は燃やす感じで10月へ向けて奮闘していきたいと思います。

2010/9/3 TAKUYA&YOSHIO YOSHIO 拝

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