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2010.10.03

9/29・10/1ライブ(アオンダ・アルパカブーム感想含む)

●9/29(水)
昼はスーパーのステーキ弁当。肉の下にまた肉、という欲のないレイアウト。598円にしては良質。

夜、渋谷駅の神戸屋でチキンカツサンドを超特急で食べて表参道に行きプラッサ・オンゼでアオンダライブ。
19時に来い、といわれるが会場に入れたのは19:20近く。段取りはいまひとつ、だがハコとしては80人入る割りにアトホームでいい感じ、店員もフレンドリーかつ礼儀正しい感じで高評価。

アオンダのライブは、段取りの決まっていない感じでの進行といい、飛び入りといい、一流のミュージシャンによるセッションに立ち会っている感じで非常に素晴らしかった。
ラファエル・ブリート氏のクアトロ、ホセ・ペレス氏のマラカスも当然凄かっただが、特にこの日はロベルト・コッホ氏のアドリブベースに冗長さや反復要素がまったく感じられず神水準であった。吉澤陽子氏のアルパも「キルパ」などで今まで聴いた中でもっとも音圧強くキレキレ。演目も「コーヒールンバ」を外すなど、かなりコアなシフトで演奏陣もびしびしいこう、との意図も感じられた。

飛び入りで歌ったのは松田美緒氏、大使館の方、石橋純氏。大使館の方の歌の、ラテンなタメのすごさに宝塚男役と通底するものを感じ悶絶。石橋氏の身ぶりをちゃんと南米的につけたストレートな歌唱にも好感。松田氏の歌声は華やかさに一抹の寂しさをしのばせる感じが万人の印象に残る水準であったが、「南米音楽知ってます」というテイストを出しすぎる歌いまわしと「(メレンゲを歌った後で)メレンゲは伴奏できる人がいないから普段は路上で歌うしかないんです」という普段の伴奏者に失礼な物言いをする態度は、より広いステージで歌ってラテンアメリカ音楽を広める人になるためには改善すべきだと感じる。
(飛び入りの人になにもそこまで、とも思うが、当該分野音楽の魅力を社会に広めるためにも、能力のあるプロによりプロになってもらえればと思い、一有料観客として偉そうに言わせていただく。少なくとも自分や連れは、最初声を聴いたときは「松田さんのライブ今度行こう」と思ったが、歌唱およびMCを聞いた後は「まあいいか」という風に変化してしまった)

最後のカリプソでは観客も立ち上がって大盛り上がり。プロフェッショナルな出演者も心から楽しむ状況によるアットホームな雰囲気でのライブとして、ラテンアメリカ音楽ライブの中でも屈指の幸福なものとして記憶に残る内容。このレベルのライブに一般人観客が多く参加するようになれば、またシーンの状況も変わるのではないだろうか、と思いつつ帰宅。会場の雰囲気作りには、飛び入りした大使館員の人が多くの観客に「お酒飲んでる?」と話しかけて回る(知り合いでない人にも)ような尽力もしていたし、ベネズエラ音楽サークルの人たちがあまり出しゃばらず、しかし盛り上げるという理想的な姿勢を貫いていたことも特筆されるべき。

帰宅後カップ麺の「富士宮やきそば」を食べて就寝。麺をかなりそれっぽくしてある。

プラッサオンゼは次は10/14にsaigenjiライブで行く予定。いわゆるフォルクローレ業界からもっとも「本物感ある」(元文化系雑誌編集長談)ミュージシャンになった氏の演奏を、特に業界の皆様、どなたか観に行きませんか。

●10/1(金)
昼は久々に「アユンテラス」。サンバルがじわりと効く。

夜住吉へ移動しティアラこうとう(小ホール)のアルパカブームライブ。諸般の事情により(といいますか今回は批評できる立場でなかったので)批評はいたしませんが、全面的な成功とはいわないものの、彼らの持っている能力は十分に発揮されたライブだったと思う。

特にライブで印象に残ったのは次の3曲。
・Cinco Grados mas de Alegria (モレナーダがうまく無国籍化)
・Sacate Tu Mascara (緊張感あり)
・Vivir pa' Chacarera (今までで一番のバイオリンの迫力)

生音ライブだったが、チャランゴがストロークよりもむしろ単音が響くことを再発見。あとバイオリンがよく響くホールであった。

終了後結局多くの参加者に出演者もまじって「レッドウッドカフェ」(TEL 03-5848-2018)を制圧するかたちとなる。料理はテックスメックス標準だがまあまあ、価格が下町でビールが旨いので打ち上げには好適。今後このホールでライブをやるグループは貸切にしておくのもあり?

帰宅後CDを2回聞く。単なる消費者に評判がよかったのは上に挙げた曲に加えて「Angelita」や「Cueca para ti」「CueCanon」あたり。
(「Angelita」あたりで「世界の車窓から」のナレーションごっこをすると案外はまる)

アルパカブームはボリビア音楽に取り組んでいる、というのは明確に伝わるしそれは大事にすべきなのだろうが、現在のメンバー構成で自分の音楽を広める、という点では、民族的なパワープレイを隠し味(+MCのネタ)にしつつ、ムシカ・デ・マエストロスなどが作り出しているような「パラレルワールドな室内楽」的フィーリングを楽しませる感じでいろいろオリジナルを作るという工夫をするのもアリではないかと、アルバムを聞いて認識する。

もちろん民族的なパワープレイに頼りにくいことにより、音構成上不足している低音・リズムの弱点が目立つコンディションの場合の対応、などの問題点はあり、特に今回のホールクラスで生音になると「掛け声で場を制圧する」ことが困難だったということも判明しているが、工夫して対応していくだけの余地は大有りなのではないだろうか。次回は11/5にさいたま市でライブをやるそうであるので、周辺の方はぜひ。

※好き勝手申し上げましたが、ライブにて告知のご協力などいただき、アルパカブームの皆様に篤く御礼申し上げます。

★演奏会場で仕入れた情報告知。
1、ウーゴ・ファットルーゾ&ヤヒロトモヒロ インストアライブ=10/9(土)13:00~ タワレコ渋谷5階
 →ウルグアイのリズム、カンドンベに関して知りたければ必見。自分はコスキン準備で残念ですが…。
2、多摩フォルクローレ音楽祭=10/24(日)13:45~、日野市安養寺、1300円。
 →トダ・ラ・ビダ、ミスティ、ボラーチョスなどが参加。最近オープンな場所で演奏しない長岡洋介氏の演奏もあるそうです。自分は別用で残念ですが観に行けません。

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Comments

考えさせられるな〜、MCの件。
LIVEにおけるMCは立派な演奏の一部なんだな。

大使館員の方の飛び入りというのは素晴らしい。ヽ(´▽`)/

Posted by: Caneton | 2010.10.03 at 08:25 AM

アオンダの活躍を見ると
2年近く前の私達夫婦の結婚披露宴に来てくれた事。
とても誇りに感じます。
そしてyoshioさんもそこにいたのです。

最近、ベネズエラ、チリ、アヤクーチョあたりの音楽に
勢いを感じます。

Posted by: まう | 2010.10.03 at 09:38 PM

>Caneton様
いつもコメント有難うございます。
MCに依存する演奏もまずいとは思うのですが、MCによって聴衆になる可能性がある人を減らすようなケースが、なぜか南米音楽まわりではまま目につくので、つい指摘してしまいました。もちろん自分にとっても課題です。
大使館の方の歌心は、これぞラテンという感じで素晴らしいものがありました。

>まう様
お久しぶりです。
アオンダ、結婚披露パーティーでいらしてましたね!
彼らにとっても思い出深いのではないでしょうか。
(もちろん私にとっても)

おっしゃるゾーンの音楽が活発に見えるのは、近年優秀かつ私心のない紹介者が積極的に活動していることにもよるのではと思います。そういう活動に触れることは非常に嬉しいです。

Posted by: YOSHIO | 2010.10.04 at 12:20 AM

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