1/21-22の日記(Encuentros、宝塚宙組)+笹久保伸さん動画+その他
●1/21(金)
昼は「南国酒家」で久々。ランチの粥が廃止されていたが、味などは変更なし。
夜は神田DECISIONへ行きENCUENTROSのライブ。清水康之氏(ケーナの音が以前よりもかなり伸びが増していてよかった)、鈴木龍氏といったお世話になっているメンバーの出演(+ギターの関口氏)。前半終わりからの鑑賞。
このライブのてっぺんは、2コーラスきっちりこなされた「ドラえもんのテーマ」と、レゲエ・ファンク風リズムに味付けして裏拍強調形で行われた「コンドルは飛んでいく」。
ケーナメインの演奏スタイルとしては全般的にかなり守備的なスタイルであり、自分の音楽的姿勢とは方向性などが違う点もあるが、ロングトーンでの持って行き方に代表される守備の完成度、および曲目のバラエティはこのチームが「現場を多く踏んでいる」ことを証明する水準。
あまり観客にフォルクローレ系業界人を見ないが、むしろ「業界内では有名だが一般の観客に受けない」タイプの演奏者が学ぶべき要素多々ありと思われる、などと生意気を書いているが、そういう当方がまず学ぶべきだということは脇に置く。
今後とも宜しくお願い申し上げます。
演奏終了後出演者の方々やお店のかたがたと少々お話をさせていただいてから知人と韓国料理店へ。まあまあ。焼酎が濃かったらしい。
●1/22(土)
午前中荷物受け取り。年が2回り程度上の知人の方の香典返し的荷物を受け取り、月並みではあるが若干の世の中のはかなさを知った気分となる。
夕方に宝塚宙組『誰がために鐘は鳴る』。とりあえず野々すみ花は「けなげな小悪魔」的マリアが異常に上手く(「髪の毛に触って」うんぬんは普通だと背中がかゆくなるが、伏線を見せる演技力)、京三紗は年配の女ゲリラであるピラールをとてつもなく若々しく演じ驚愕。そしてエル・ソルドの風莉じんが、歌一発で「伝説のゲリラ」的包容力を見せつけていた。
トップの大空祐飛は硬めの持ち味が徐々にほぐれてくる様子が役とシンクロしていた。「手相なんか気にしないんだ」とキレ芸をするところも、文脈にはまっていてよかった。
全体に見てかなり得な公演だったが、演出の木村信司っぽすぎる「かなり危ない~」などのふところのない歌詞のだささ(舞台全体は柴田侑宏の脚本に縛られてかまともだった)、さらにその木村の復権傾向が2011年に大いなる不安、というかまた失敗への一里塚、か。
あと原作自体が持つ弱点だが、実際のスペイン内戦からみたら甘すぎてハビエル・セルカス『サラミスの兵士たち』の作品中で出てきた老戦士からみたら失笑もののヒロイズムのしつこさ、さらに70年代などにあったと思われる「スペインを語ると文化人」な感じのロマンの無造作な出現が古さに結びつくケースが(再演だから仕方ないとはいえ)特に前半に見られたのが、現代では客を選んだかもしれない。さらにヒロインをうさぎちゃんとか呼んで、そのうさぎちゃんが傷を負っていてとかいう設定が、なんかTONO『ラビット・ハンティング』(TONO作品の中でもシュールかつトラウマのエグみMAX)を思い出させて、ヒロイズムに収斂しえないなにかを感じたのは、小生のただの妄想か。
船橋へ戻ってから「寿し道楽」。蒸しウニ、エンガワなど美味。冬は寿司がいい。ドトールでコーヒー飲んで帰宅。
●笹久保伸氏のイタリアでのコンサートがUSTREAMで見られます。
かなりソリッドな演奏となっているので一見の価値ありかと思い、紹介申し上げます。こちら。
●11月にゲストで演奏させてくださったシンガーソングライターの佐藤祥子さんが、2/7(月)に青山「月見ル君想フ」で18:45~30分ほど出演されます。自分は諸般の事情によりかなり行くのが困難なのですが、200人程度のキャパを誇る会場ですので気が向かれたらぜひどうぞ。前売り2000円+1ドリンク500円だそうです。
佐藤さんは4月に神田DECISIONでライブをやる可能性があるそうですのでそちらもチェックくださいです。
●フォルクローレギタリスト・木下尊惇氏の演奏情報です。
2月3日(木)4日(金)
LUZ DEL ANDE en Concierto 2011
『ルス・デル・アンデ』コンサート
木下尊惇(ギター)
MARCELO PEN~A(ケーナ)
ANTONIO PEREZ(チャランゴ)
WILSON MOLINA(ギター・うた)
LUIS GUILLEN(ドラムス)
ROBERTO MORALES(シーク)
TEATRO MUNINCIPAL/LA PAZ -BOLIVIA
(ボリビア・ラパス市立劇場)
詳細未定
お問い合せ/takataka-office@mvh.biglobe.ne.jp (タカタカ オフィス)
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2月26日(土)
伊藤由美子個展「in the grass」~草原にて~
木下尊惇 オープニング ライブ
益子/pain de musha musha & coffe
(栃木県芳賀郡益子町益子4135)
開演 16:00
¥1,500.-(インド・チベットの薬草茶付)
お問い合せ/0285-72-7874(パン・デ・ムシャムシャ)
※メールでいただけると掲載させていただける可能性が高いです。万が一気が向かれたらご活動のご予定を送信ください。(なお申し訳ございませんが、しがない個人ブログですので、掲載については一任くださいです)
Comments
21日のデシジョンではお世話になりました。
おかげさまで楽しいひと時を過ごさせていただきました。
ミュージシャンと観客、お店が一体となった良いステージだったと思います。また、何処かでお会いいたしましょう。
4月のソロライブ、楽しみにいたしております。
Posted by: Caneton | 2011.01.23 09:06 PM