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2011.07.01

ライブ感想+人様のライブ告知

※すみません、時間がないので手短で恐縮です。

●笹久保伸ソロリサイタル(6/25)
1部の高橋悠治氏の新曲「Caminante,No hay Camino」がスーパーベスト。ユニバーサルな諦観と旅情をあわせもつ曲に、民族的裏づけと現代音楽的技法を併せ持つ笹久保氏のギター演奏がマッチして、ここ10年のアンデス音楽出身者ライブの中でも最高の瞬間のひとつ。
その後の「Valicha~Saqsaywamanpi」も、sarhua調弦という特殊調弦が生きてただの民謡から遠く離れた緊張感が付与され、1部ラストの「Qachwa Tankarchay」まで動的感動が持続。本当に素晴らしかった。

2部は1部よりはテンションが低いように感じ1部のラストがむしろコンサートの終わりっぽかったが、自分が感じたコンディションに応じた反応を示す素直で誠実な客筋に恵まれた氏の演奏活動に、偽りの成分がないことが証明されたようでそこにも感動。
とにかく1部だけで入場料の価値あり、1部の拍手の長さのガチぶりは語り継がれるであろう。敷居が高いように感じる人もいるかもしれないが、氏の演奏活動により多くの南米音楽愛好家の注目が集まる日を期待したい。
まずは7/7にサントリーホールでありますので、首都圏の方は要チェック。

●川俣チャリティーコンサート(6/26)
カンタティ、ルシア塩満、ロス・トレス・アミーゴス、木下尊惇、菱本幸二、寺澤むつみなどの諸氏が出演。フォルクローレ関連チャリティーライブのなかで一番保守本流が集まりアマチュア色を排除したイベントだが、この面子が集まることは多くないので「同窓会」とかいうのではなくそこをもっと強調すべきだったのでは。コスキンでおなじみの飯田氏の挨拶、コスキン実行委員長の挨拶のおかげで場が引き締まり、あまりにグダグダな感じが出なかったこともあり総体としてよい趣旨でよいコンサートではあったと思う。

演奏としては実は一番勝負していたのが寺澤むつみ氏、氏の「通り雨」の緊張感や舞台でとにかく勝負している雰囲気は評価を改めざるを得ない水準。駄洒落もあまりなく助かった。全般に管楽器がデッドだったが、その中で1970年代からワープしてきたような音色で勝負して木下尊惇氏セットの書生感を排除しにきたエルネスト河本氏の「コンドルは飛んでいく」、多く出演する中でルシア氏のセットで伸びのあるケーナを「大いなる河」で印象付ける菱本幸二氏にベテランのゴール感覚を痛感する。

木下氏のセットは独自の音楽をやろうとする意識を感じるが、平和に生きる権利で「一人ひとりがそれにきづけば」とか妙に安い日本語詞を入れるのは勘弁してほしい。また「夢よ…」を「メールでどんどんやれといわれたのでやります」という微妙に責任を回避するMCもどうも。明らかに演奏者としての氏はEL CHUTILLOなどの曲のほうが生き生きしているのだが…。

カンタティセットはコンドルとノスタルヒアがてっぺん。5/5よりもコンディションもよい感じがした。

ルシア氏の演奏は思ったよりストイック、ただ牛乳列車も乱暴なぐらいの奏法は後続世代のBGMっぷりを考えれば評価できるが「汽笛一声」をまぜたり到着時に「市ヶ谷」とかいう営業センスはここでは不要だったのでは。また「トゥクマンの月」での原曲を意識なく冒涜しているレベルの歌唱、「お客さんの中には自分がコスキンに我々より縁が深いと思っている方いらっしゃるでしょうが、そういう方はこのようなイベントを草の根でやってください」とチャリティーとはいえ有料で入場した客に向かって上から言い放つ先生気取りの感覚は勘弁してほしかったが、チャリティの趣旨から忍耐する。

期待はずれだったのはロス・トレス・アミーゴスのルイス・カルロス氏の歌唱。声が潰れていて伸びず説得力なし。リッキーのケーナに思っていたよりペルー風味があるのは発見だったが(音色のみ)。

…とりあえず主要な「プロ」演奏者が集まってちゃんとこのような事態に対応しようとする姿勢を見せたことは、業界にとってよかったのではないかとしみじみ思う。

★演奏の案内をいくつか。

●7/2にアルパカブームで活躍していた小松早百合さんのライブが草加であります。
案内はこちら。
2011

ところでアルパカブームはどうされるのでしょうか?

同日にはアンデスのこだまもあります。

●7/7はサントリーホールで笹久保伸氏や山下TOPO洋平氏、青木大輔氏の演奏があります。

●7/9にサンポーニャの岡田浩安氏の昼ライブが吉祥寺であります。

岡田浩安、須藤かよ、渡辺亮トリオ TRIMATE
 
7/9(土)吉祥寺 MANDA-LA2
http://www.mandala.gr.jp/man2.html
(JR中央線/井の頭線「吉祥寺」下車 南口徒歩3分 TEL0422-42-1579))
岡田浩安(サンポーニャ、ケーナほか) 須藤かよ(ピアノ、ボーカル) 渡辺亮(パーカッション)
ゲスト 渡辺大輔(ケーナ)
・開場 13:00~  ・開演 13:30~ 
・チャージ ¥2,500+ドリンクなどオーダー 
小学生以下の子供は無料(ドリンク代だけ頂きます)
・お問い合わせ、予約  葦工房(090-3227-7362) 特に予約は必要ありません。
メール:info@ashibue.com 

岡田浩安  http://www.ashibue.com
須藤かよ http://www.geocities.jp/kayo_pinponpan/
渡辺亮 http://www.ryo-watanabe.com/

MAYA等で活動するサンポーニャ奏者岡田浩安を中心とするユニット。
サンポーニャ、ピアノ、パーカッションが上手い具合にブレンドされたサウンドです。
時にアンデス、時にアマゾン、ときにブラジル、ときに日本、、etc

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