11/9/10の日記(宝塚花組)
●9/10(土)
朝起きて日比谷へ。花組「ファントム」観劇。
蘭寿とむはやや若く活発すぎる、リア充っぽいファントムだが、トップお披露目の勢いはあった。ただ歌は全般にはいいのだがタイトルロールの音をもう少し正確に歌ってほしいのと、「君こそすべてクリスティーヌ」あたりの感情表出の切り替えが和央ようかのようには見られなかったのは残念。
蘭乃はなは、全般には芝居の誠実さはいいが歌は高音部の無理さが高い。ただしビストロの部分のファントム出現後の音操作の巧みさには鳥肌がたった。カルロッタの桜一花は全般に(本人がMXテレビで言っていた)「ディズニーの悪役っぽさ」が出すぎていて自分のカルロッタ解釈(イタリア系すぎるスター)との齟齬がひっかかるが、達者は達者。ビストロ部分の歌は唯一シリアスに歌っていてよかったのと、自分の場面でマントがひっかかった際の振り払い方が「設定ですか?」と思うほどらしかったのはさすが。逆にショレ役の華形ひかるは、ちんけな悪役という設定を外して演じてほしかった。個人的にはダンス講師役の花野じゅりあがあんまり目立たなかったのが残念。この芝居でのダンス講師の役は大きいはずなのだが。
全般には群衆の歌声の伸びなどがすばらしく、見るに値するよい公演だし、中村一徳の演出もしゃきしゃきした群衆場面(立ち回りはヘタだが)などで非常に精密なのだが、人物解釈や世界構築でどうも宝塚的劣化が目立つのが残念。小池あたりに役解釈をやり直してほしい。
終了後宝塚関係の仲間と少々飲んだ後新木場経由で蘇我へ。道すがら1本50円の水を2本購入。本当に久々にJリーグなるものを見る。試合内容はグルーミーだったが、そんなにファッショでない、しかしピッチに近い空間で観戦できたためスポーツとしてのライブ感を満喫できた。ご案内人の方に感謝するしかない。あと野球や他のエンタテインメントが参考にすべきは、食事関連の充実。1.5人前で10本以上でるソーセージやナンをその場で焼く本式カレー、さらにスタバも出店するなど、食事を楽しみにできる水準。
終了後船橋の安めだが魚系かなりまあまあな居酒屋で軽く飲んで帰宅。久しぶりに1日3回アルコールを摂取。
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