11/10/22の日記(宝塚雪組、カニョートスライブ)
★10/29(土)のEL SOLITARIO vol.11宜しくお願い申し上げます! 終了後にカンタティのレクチャーコンサートなど、多くの都内イベントに間に合います! 音楽三昧週末のオードブルにぜひ!
●10/22(土)
9:30に家を出て日比谷へ。宝塚雪組「仮面の男」「ROYAL STRAIGHT FLUSH!」。
芝居「仮面の男」は、デュマの原作ということが無意味なほどの演出・児玉明子が責任を取って宝塚演出から身を引くことが要請されるレベルの愚劣な作品。
私はも草の根系で宝塚の評論をやってきていたのでこういうことは言いたくないが、この作品世界を1ミリでも称揚するようなコメントを流す藪下某氏などの体制系発信者のことは、今後一切信用しない、というか宝塚ファンへ向けての発信者としては抹殺されても仕方がないレベルの先棒担ぎでしかなく、同種の人間に対しては「金払ってみている客の視線を忘れるなタコ」としか思わない。
時代背景を紹介する、皆さんがわかるように…とか、自分の腕前のなさを棚に上げて太陽王ルイ14世すらほぼすべての客が知らないと愚弄する前フリで時代背景と称して水戸黄門を延々と繰り出すデリカシーのなさとフィクションへの献身のなさ、ストーンズのコンサートからなんの文化的配慮もなく持ってきたような下劣な唇形のベッドの周りで女がスカートをたくし上げて誘惑する振り付けにみる「セックスにちゃんと向き合っていないバカが中途半端にエロを取り入れてただ下品」(ストーンズなどのエレガンスなエロさを学べ)なさま、人物像に何の統一性もテーマもなく途中からどうでもいい人情モノに収斂させて設定の破天荒さを台無しにするさま、裏から人が出てくるときに電飾で矢印を示すなどの無駄なテレビ的工夫などすべてすべてが謝罪と賠償を要求したくなる水準。
宝塚をこれから観てみようかな、という方、この作品だけは観ないでください。
(一応宝塚を愛好する人間として断腸の思いであえて言います)
東上する際に書き直しをしたことが信じられないレベルであり、出演者にはお疲れ様としか言えない。納得できないからであろう、割舌がおおむねよくなかった。出演者のファンの方、本当にお悔やみ申し上げます。
ショーも寝なくてすむにぎやかなだけの凡作(ベトナム戦争シーンはデリカシーなさすぎ。出演者はよく踊っていて本来好きな場面なのだが)だが、芝居よりはまし。ただその水準。もう少しありもののポップス曲の比率を下げてください。
帰り際劇場支配人に文句を言おうと思ったら、スーツを着た熟年のプログラムを持った男性複数名に応対をしていた。雰囲気はフレンドリーな感じではなかった。
激高したまま食事などもせず船橋まで戻り、高円寺へ。
中央線沿線で圧倒的動員力を誇る某チームの皆様の集まりにあつかましくも顔を出す。1時間半ぐらいで中座するが「DANZA AYMARA」「谷間のカーニバル」を吹いて飲食して帰る。皆様本当に有難うございました。人間力と実行力というのは何かを長く続けるときに必要だということを痛感しました。
ちょっと酒が回ったので「上島珈琲店」でケーキセットを食べて休憩。
その後大江戸線を経由して六本木ノチェーロへ。
ベテランデュオ(ケーナとギター)、カニョートスのライブ。今回は特にギターにリズム活性が高く、1部はかなり一線級の水準。
私はジブリ系の曲は演奏しないし、ケーナによるジブリ演奏などに申し訳ないがあまり意味を見出さない対応をするのだが、ここのジブリメドレーは、きっちりボリビアケーナの音色で「ルミリャフタにジブリをやらせたらこうなる」というパラレルワールド感があり天下取れる水準、少なくともラパスの日本人会館あたりで日本ヲタ相手にやってほしいと思うレベルです。
あと「コージャ族のクエカ」のチャランゴストロークがかなり隙間感があってマッチしていた。
さらにいえば、「飯を食える」水準ではないが、現在のアンデス音楽シーンでは歌はよい方に属し、盛り上げもうまいという実力派。
苦言を呈するとすれば、第2ステージ中で3杯テキーラをケーナ奏者が飲んでいて、露骨に高音の押さえが利かなくなっていたところ。(後半のオリジナル曲やアンコールのモレナーダ曲などは押さえが利いていて軽やかでよかったが、力感が必要な曲では押さえが利かなかった)
自分よりおそらく年上の奏者の方ですが、知名度はともかくここまでのボリビア系ケーナ奏者はなかなかいらっしゃらないので、より長くいい音を出されるための舞台上での節制を聴衆として希いたい気持ちをもつ。
※長く活動いただいてより多くの方に聞いていただきたいと願うがゆえの見解です。
店から駅までの間の餃子チェーンの店で打ち上げ。やや油の強い餃子なので消化器への配慮は必要かもだが、2杯ビール+餃子6個+唐揚2個+サラダで980円のセットは非常に激安。味はふゆかいにはならない水準で、接客がよいという六本木では珍しい店。
帰宅後ハーフサイズのビビンバとチヂミを食べながらKBSの歌番組を眺める。いろいろKPOPもアメリカ風の凡庸な洗練をしているが、DAVICHIをみて大韓歌謡の本線に変更がない事実を確認する。
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