第6回チャランゴの集いを観に行きました(その1)
表記の件ですが、絵本塾Eホール(旧コア石響)で開かれたイベントを観に行きました。
今回は有料の一観客として参りましたので感想などつらつらと。
イベントとしては、総合的には「2000円としては非常に濃い演奏を楽しめて個人的には満足だが、客に忍耐を強いる局面もあるので、観客数の増加を考えるならばいくつか考えるべき点がある」という感じでした。
まずプロアマ問わずかなりのスキルの方が出ていて、それぞれ2~3曲演奏ということで、フルパワーで一定の個性を出すことには成功しているので、コンテンツとしては文句がないレベルとなっています。特に後半の巨匠で独自系や若手を挟む充実の布陣はチャランゴ愛好家には応えられない展開です。
会場の響も、場所による違いや、「木のペグを使っている系のチャランゴの単音はなぜか響かない」という印象はあったものの、生音でほぼ問題なく聞き取れる水準でした。
しかし一方で、会場が手狭で物販や展示、そして仙台の春チャラでみられるような「楽しそうな初心者系のチーム演奏」などは存在しないために、どうしても突き詰め感が強くなってしまうという問題点はあります。率直に言って友人などを誘いやすいイベントというよりも、音楽について勉強、という観念を持って臨む人にとってより成果があるタイプのイベントです。会場の椅子もすわり心地がよくはありませんので、3時間近いイベントとなると座布団が必要な人もいるかと思います。
内容として、もう少々初心者系の演奏も入れて風通しを良くする、逆にチャランゴに関するうんちくをレジュメで配るなどのオトク感を出すなどの、今のクオリティにより楽しさを付与する方面の工夫があればもっと人を誘いやすくなるのではないでしょうか。
また会場も、出演者の立場では絶賛に値する会場なのでしょうが、観客の立場からは「来年もここならちょっと居住性を高めるための対応が必要かも」というのが率直な感想でございます。
ただし根本としては、このイベントがもっと盛り上がってくれると非常にシーンが楽しくなるだろうな、という期待を持っています。少しでもお手伝いなどできれば幸甚でございます。
演奏についての感想、および未来への提言は明日にでもまた。
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