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2012.10.11

【御礼】Cosquin en Japon '12に参加しました+今後

皆様、標記の件でございますが、YOSHIOはJOSE+YOSHIOで10/6に出演、またTAKUYA&YOSHIOで10/7の日本代表審査会に参加させていただきました。

TAKUYA&YOSHIOにおきまして、アルゼンチン賞受賞、ならびに日本代表審査会で代表に選ばれるという栄誉を得ました。
深く深く、皆様に御礼申し上げます。

●在日アルゼンチン共和国大使館賞(TAKUYA&YOSHIO)
 詳細はこちらをご覧ください。
こちらは、2011年にトダ・ラ・ビダさんが受賞したものです。ケーナの響くまちづくり実行委員会および川俣町教育委員会の推薦に基づいて大使館が出すものになっているようです。自分は夏ごろに業績をまとめた文書、および身分を書いたものを推薦者の要請に応じて提出しました。

文面を拝見すると(非公式訳ではありますが)「『アルゼンチン共和国大使館賞2012』は、『コスキン・エン・ハポン』フェスティバル内における賞としてだけでなく、アルゼンチン共和国が、"Takuya&Yoshio”による日本におけるアルゼンチンのフォルクローレ音楽の普及の功績を認めるものであります」という空恐ろしい内容となっています。
NOTA EPADO V. № 179・180/2012という文書番号になっています。

アルゼンチン音楽をもっと真摯にされている方からの批判は甘受しますが、アルゼンチンと密接な関連を持つコスキン・エン・ハポンへのこれまでの貢献とこれからの貢献の可能性を見ての受賞(にしても「貢献」とはいかにも過大な評価ではございますが…)と理解いただけますと幸甚です。
けしてTakuya&Yoshioがアルゼンチンフォルクローレを正統にやっています、と喧伝することはありませんのでご安心ください。(もちろん少しでもちゃんとやる、ないし理解して演奏をする努力はいたしますが)

…しかしこれまで「ラテンフェスティバル」での賞以外に表彰歴のない、まして大使館による表彰などはおろかコネクションなどないプータローユニットであったTAKUYA&YOSHIOとしては、都会に連れられてきた田舎のねずみ状態なのは間違いありませんでしたので、思わず自分は礼服で出てしましました。
川俣町の厚意に感謝するとともに、「正直これ以上の栄誉は考えられないから、審査会はまた『敗北を抱きしめて』状態だな」とこのときは思いました。

ともあれTAKUYA&YOSHIOは、この賞を重要なものと捉えています。
今後もアルゼンチン賞にふさわしいと少しでも言われるように、受賞に尽力くださった皆様にご迷惑をおかけしないように、アルゼンチン音楽に最大限の敬意を払いつつ、ガチでノーバリアに演奏をしていきたいと思います。

直接受賞くださいました公使はじめ皆様に今一度御礼申し上げます。

●代表審査会(TAKUYA&YOSHIO)
 代表審査会への参加は、2002年の第5回からになります。2004年の30周年では実施されなかったので、実際は今回で10回目、11年目となります。(なおコスキン自体へのTAKUYA&YOSHIOの参加は、今回で21年連続21回目でした)

 2002・3・5の3回は、審査会という場所を活用してエッジの効いた行為をすることに注力していました。
 初めて選ばれる可能性を考慮し、十分可能性があり、現地からコスキン市市長・水溜さん(故人)までいらっしゃった現場で該当者なしを叩きだしてしまったのは、2006年です。そのときの演奏はこちらの記事にあります。

 ここからも連続で敗北し続けたわけです。審査会という場所をどう捉えるか、さまざま意見はあるのでしょうが、最大限の努力は(ベクトルはどこであれ)してきたつもりではあります。しかしどうにもならない現実はあるため、迷走・沈潜・挙動不審な演奏であり続けたわけです。
 
 2011年、川俣町広報誌で「魂の音楽祭」というネーミングのもと、TAKUYA&YOSHIOの写真がデカデカと載るという事件が発生しました(9月号)。このとき、再び「ひょっとすると」という思いはありましたが、そのスケベ心はやはり成就しませんでした。

 そして今年です。審査会に臨むに当たって、可能な範囲で後悔しないだけの対策をしつつ攻めるということ以外のチョイスが浮かびませんでした。それが、ここまでずっと応援くださった方、さらに審査会を共に戦った方々へのけじめになるのでは、と思いました。

 1、Solo le Pido a Dios(ただ神に願うことは)(Leon Gieco)
 …以前もやっていた曲ですが、ケーナを増量しパンチライン化することで曲想と歌詞のロック的な統合領域の拡大を狙いました。ですがちょっとケーナが美メロシフトしてしまった分、想定より小粒にはなったかと思います。

 2、紙飛行機(井上陽水)
 …ご案内が不十分でオリジナルと誤認した方には謹んでお詫び申し上げます。井上陽水の1970年代初期の(シングルカットはされていないものの)人気曲のひとつで、ライブアルバム「もどり道」のバージョンをベースに、よりロックよりにアレンジしました。1992年ごろに親元を離れて就職して札幌で生まれてはじめての一人暮らしをして冬の寒さにとまどっていたときに、相方が送ってくれたこのアルバムのテープを繰り返し聴いていました。今回はケーナでどれだけ叙情フォークをヴァイタルにするか、そして基盤の歌も原曲よりロックにしてゾーンを上げるようなアレンジで、フォルクローレ的生命感が出ることを願って演奏しました。
 なお曲の前奏のケーナ独奏はJorge CafruneのZamba de mi Esperanzaからもってきました。非常に好きなナンバーですが、このような曲をさらっと表現するような力量はないので、希望を求めつつも不安定な内面、という表現の際の「希望」の側面を示すために演奏しました。

 ここらへんの事情を聞いて見破った俊英ケーナ奏者の評はこちらです。

 まず審査会が成立したこと、そして一緒に演奏できたことについて、鈴木龍さん、高橋咲子さんに感謝申し上げたいと思います。この2人のそれぞれのハイクオリティの演奏(鈴木さんのダウナー系前衛性、高橋さんの正統性)に自分の演奏が勝ったのではなく、ハイクオリティの演奏の合間の自分らの音がたまたま審査にひっかかっただけだと思っています。お2人のようなそれぞれ勝負をきっちりされるミュージシャンのおかげで、TAKUYA&YOSHIOの演奏も多少なりとも説得力が出たのでしょう。今後ともライバルとして仲間としてかかわらせていただけると幸甚です。

 11年間、ずっとアドバイスを下さった友人・知人の方々にも御礼を申し上げなければなりません。思い出すだけでも「ちょっとYOSHIO色一色になっている」「ちょっと技術に走っている」「どうしても照れが出てしまうのではないか」「むりに動かなくても、マイクに近づいて演奏して音の独自性をアピールしたほうが伝わる」などのアドバイスがなければ、今回のような演奏にはならなかったでしょう。自分の筋を通しながら、でも審査会に出続けるという傲慢な行為に理解を示してくださり、時として(自分には何の得にもならないのに)審査に対して敢然と異議を申し立てたり、現地事情を親切に教示くださったり、動画や録音、写真を下さったり、励ましてくださった演奏仲間の方々の名前をここには出しませんが、何度お礼を言っても足りません。というかこれからずっと言わせてください。

 ずっと応援してくださり、真剣に演奏を聴いてくださった方々にも感謝を申し上げます。2006年のとき侘びていた自分に「これに懲りずに川俣を嫌いにならないで。夫婦で徹夜で議論したの」と言ってくださった方や、今年会場そばを初日に歩いていたら「今年は頑張れよ」と声をかけた方が審査会後会場に来て「よかったな。観に来ちゃったよ」と言ってくださった方など、またまたここでは書けないほど多くの立場、多くの方の応援があったことを認識しております。これからも何度でもお礼の挨拶をさせてください。自分たちの演奏スタイルなどについて、さらに批判が来るだろうと欝っていたときに「ここの会場のこれだけの人が喜んだことだけは忘れないで」と言ってくれた方の言葉にならおうと思っています。

 川俣町および実行委員会の厚意にも篤く感謝申し上げます。特に古川道郎町長の「復興元年であきらめない川俣をモットーにしていますが、この2人の諦めない努力に学ばされた思いです」というコメントは過分で恐縮ですが、栄誉であります。もちろん実行委員長の齋藤様はじめ事務局の皆様、そして婦人会の皆様のご厚情・ご配慮は、人気チームなどという過分な評価と裏腹のプレッシャーで潰れそうなチンピラチームが審査会に参加し続けることを大きく支援くださいました。皆様がわがことのように喜んでくださったことは、人生レベルの思い出になりましょう。さらに、時として悪態をついていたときもある審査委員の皆様に対しても、よく自分らの挑戦を封じなかったこと、真面目に付き合ってくださったことに御礼申し上げます。

…これだけ並べると、TAKUYA&YOSHIOはもう達成することはすべて達成したかのようになっています(事実、会場で一生逆さに振ってももうないであろうぐらいの多くの方から祝福を受けました。アイドルでもスターでもない自分があんなに多くの方と握手やABRAZO、挨拶をすることは想定していませんでした)。ただ、これは本番のコスキンの舞台で演奏しなくてはいけない、そしてその後も少しでも前進した演奏を続けなくてはいけないという事実を無視した話です。

 今後のことを考えると結構呆然としますが、この年齢で呆然としていても同情の余地もないので、皆様の厚意を無にしないように、TAKUYA&YOSHIOらしい活性だけは失わないようにして、ごまめの歯軋りよろしく頑張ります。あまりにごまめすぎてお腹立ちの折もあろうかと思いますが、ごまめなりに精一杯やりますので、今後とも皆様どうか宜しくお願い申し上げます。

 この件について最後に一つだけ。2007年までの審査会で「お前の演奏などアルゼンチンで受ける可能性はない」と言われさすがにへこんでいた自分のケーナ演奏を賞賛くださった「デュオ・パマルカ」のシルビオさんとリンダさんが審査中のゲスト演奏をしてくださっていたのには、本当に奇遇を感じました。私にライトを下さった本気のアルゼンチンミュージシャンにはいくら感謝してもしたりません。演奏も素晴らしかったです。どこかで「あまんかい」にお礼に行ければ、と念じています。

●JOSE+YOSHIO
 初日にホセ犬伏さんと演奏しました。TAKUYA&YOSHIOよりもさらに攻撃性のあるユニットだと思われます。
 1、Charagua(Victor Jara)
 2、泊り込み(オリジナル)
 …1は看板曲ですが、2のほうがよりインパクトがあったようです。ケーナでのリフを作り、そこからコード展開をジャムで定めて旋律を作っていく(しかも渋谷道玄坂の床がペタペタする安いカラオケボックス)という状況にふさわしい斬新性を得られたように思います。この手法で曲になる、というのはかなり新たな発見でもありました。オリジナルのシャツもかなりロケンローな感じで絶大な評価でした。
 
 JOSE+YOSHIO,そしてその拡大系であるRADICAL ANDES CONNECTIONも、より音楽的にエッジを立てて活動していきたいと思います。

 JOSE+YOSHIOは、10/13に都内でライブをやります

 今後とも、皆様のご厚情を得つつ、迷走しつつも頑張りますので宜しくおねがいもうしあげます。以上長文乱筆失礼申し上げます。

 2012/10/11 YOSHIO(溝口祥夫)拝

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Comments

おめでとうございます!毎年気になっていましたが、ついに日本代表ですね!「あきらめない努力」頭が下がります。あとは本番のパフォーマンスをYou Tubeで拝見するのを楽しみにしています!

Posted by: KOMACHITO | 2012.10.11 at 12:17 PM

KOMACHITO様、有難うございます!
やらかしちゃった感もありますが、なんとか頑張ってきたいとは思います。今後とも宜しくです!

Posted by: YOSHIO | 2012.10.13 at 11:28 AM

こんにちわ。

 今年も欧州に来られるのかと思ってきてみたら、素晴らしい賞を受賞され、おめでとうございます。アルゼンチンは遠いですが、素晴らしい体験になりますように。

Posted by: 守屋 | 2012.12.10 at 02:04 AM

守屋様、お越しいただき有難うございます。
…実は選ばれることをリアルには想定しておらず、キャンセルしてもほとんど帰ってこないため、年末にまたイギリスに行く予定にしています。
(このブログに記事を更新するかどうかは考え中です)
今年は「リチャード3世」と「くるみ割り人形」を見ることを楽しみにしています。またブログに遊びに参りますので宜しくお願い申し上げます。

…また丁重なお祝いの言葉、篤く御礼申し上げます。バタバタはしておりますが、またご報告させてくださいませ。

Posted by: YOSHIO | 2012.12.19 at 02:43 AM

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