11/14-25の日記(断片的に)
☆12/1、菱本幸二さんとのやばいEL SOLITARIO vol.15、2012年アンデス音楽界隈の事件化必至イベントです!
★1/6にはコスキンエンハポン審査会参加者中心の合同ライブやります! 壮行会がてらぜひ!
●11/14(水)
六本木・KNOB(ノチェーロのすぐそばのビル内)にてペルーサ・タクナウのライブ。
フリードリンク7500円はいわゆるラテン営業的価格で正直財布に厳しい設定なので自分が本来来るべきではない会場かなとは思ったが、音響はかなりよい。
演奏は、今回初来日というGerman Fratarcangelli(アコーディオン)がかなりの超絶であったこともあり満足。
バカテクだがほどよく硬質さも残しているため、クラシックもチャマメもタンゴもパリ・ミュゼットも違和感なく素直に聞ける音質・スタイルであった。
KOJI氏に会えなかったのは残念だが、演奏を素直に楽しむ。
終了間際にアットホームかつイノセントなMCで会場を盛り上げていたTAKAKOさんから日本代表として紹介を受け恐縮。
※TAKAKO様には今回の派遣関連で大変お世話になっております。深く感謝申し上げるとともに、当方も頑張ることを改めて誓います。
●11/15(木)
宝塚宙組「銀河英雄伝説@TAKARAZUKA」観劇。
話を知っていなくても分かる、という同行者のコメントはあったが、やはり原作ヲタでないと理解しかねる箇所というか物語設定はあろうかと思われる(以前なんで人物の名前がドイツ語なんだ?と原作をただ読んだ者に聞かれたときは、「田中芳樹はドイツヲタなんだ」といってよりハードドイツヲタな「アップフェルラント物語」を押し付けたことあり)。
客席にかなり書生系ヲタの30代以上の男子が多く新鮮(自分もその一味なのだが)。
おいしい役なのはヤン・ウェンリー役の緒月遠麻、堅実に不器用テイストもキメていた。
健闘が光ったのはオーベルシュタイン役の悠未ひろ、自分は悠未の芝居で初めて納得した。大柄な怨念を出したあたり、キャリアハイの演技でしょう。
トリューニヒトの星吹彩翔は男役としてはまだまだだが、「戦没者慰霊集会」(カンパニーとしてのダンスなどの熱量・完成度高し)の冒頭でいんちきくさく腕を振り回す演技がトリューニヒトの俗物感とうさんくささを出していて工夫を感じた。トリューニヒトは、読者が見逃しがちだが極めて重要な役回りなので(原作でも)、ここに熱量ある場面を当てた小池修一郎の演出はさすが。(ただ暗殺未遂などの処理はだいぶスベりぎみ)
娘役に役が少ない話だが、ジェシカ・エドワーズの純矢ちとせ、アンネローゼの愛花ちさきなど達者な役者が説得力ある舞台を構築していた。「まだ疲れてはいけません」のあたりは落涙もの。
個人的にはフェザーンコンビにもう少し柄の大きさがほしかった。
振り返るにやはり舞台の肝は自分にとっては「戦没者慰霊会」で、ジェシカが放った「そのときあなたはどこにいましたか」という問いかけは、自分たちもすべきであるしされるべきなのだろうな、などと柄にもなく反芻しながら帰宅。
…思い切ってこの演目を博多座に突っ込む、とかいうことはないでしょうか、などとも感じる。自分としては「逆転裁判」よりも評価の高い演目だったが、市場の判断を仰ぐしかない。あと帝国側の人物が本来宝塚的には表現しやすいはずなのだが(コスチュームも含めて)、自由惑星同盟のほうがいきいきして見えるのは、宝塚の枠組みの強度の変化にも関係する話かもしれない。
●11/23(金)
慶應三田祭のラテ研ライブにお邪魔する。
客席にもステージにもさまざまな大学OBがいる状態(自分もそうだが)。
1年生が超高速カルナバルグランデ~遅速サンフランシスコ(ケーナ辛いはず)などの技を繰り出していて楽しそうであった。女性の真面目なケーナ奏者が好印象。
OB系を中心にした演奏では、名古屋系の音色の確かさが、慶應のカラーである奔放さとうまくマッチしていた。
自分も1曲だけ無伴奏独奏させていただく(「ケーナが泣いている」)。失礼しました。
終了までいてOB系飲み会に同席させていただく。名古屋系が多い。9割バカ話、1割シリアスという感じでいつもと違う楽しさ。
皆様どうもありがとうございました。
●11/24(土)
13:00すぎ駒場でホセ氏と待ち合わせ、駒場祭の民音開演までJ-QUENAを試させていただく。
J-QUENAはこれまでのケーナ界の常識を覆すやばい水準およびコンセプトの製品と目される。
時間の都合で最初のDORMITARしか聞けなかったが、1年生チームらしい箇所もあるものの相当な水準の演奏。
特に3曲目の水瓶のクエッカから乗ってきて、「いつわりのジャコギート」で一気に音圧を上げてくる。
ここのチームは特に「1人明らかにフロントを張ってきた経歴をもつビエントス奏者がいてその片鱗を見せており、もう1人のケーナ奏者も引っ張られて1年生とは思えないところまで水準向上している」「ギターのうち1人が明らかにバンド経験者で、ラストの『コーヒールンバ』をロックベースラインでやりすぎずに引っ張るなどセンスもかなりよい」という長打力を有している。
学生フォルクローレのレベル向上・活性化はコスキンでの演奏でも証明されているが、かなり凄いことになっています。学生ライブを特にベテラン演奏者は覗いてみましょう。絶対に勉強になります。
また学生の皆さんは自信を持って演奏していただくとともに、どんな形でも卒業後も無理をせず自分の信じる形で演奏を続けられるようにしていただければとロートルとしては願うのみである。
…興味がある方、時間が合うようでしたらどちらが上とか下とかなしでセッションないしトークするのにやぶさかではないので、気軽に声をかけていただけると幸甚です。メアドはこちら。
時間切れとなったので(その後のチームも凄かったらしい)、吉祥寺に行きJOSE+YOSHIO練習。昼を食べる時間がなかったので商店街のパンを立ち食い。
終了後打ち合わせつつ食事。
その後西荻窪FLATでayanaプロデュースイベントを後半のみ見る。「絶えずBEATしろ」の、ベースが強力でありつつ初期ナンバガ風のアプローチもある感じがかなり素晴らしかった。
RADICAL ANDES CONNECTIONのベース奏者でもあるayana氏のイベント実行能力とロックへの目配せの確かさにも敬服。イベントは案外アットホームで、ロック未経験者でもアリのイベントだと思われる。
終了後数人で沖縄そば食べて帰宅。
●11/25(日)
昼コチャバンバでMARGARITA LASOのCDを購入。ジャケ買いするならもっとセクシーなのがあったのだが(APOSTEMOS QUE MI CASOというやつ)、流石に試聴しMas bueno que el panを購入。Pasito tuntunで決めて買うが、ロンダドールが利いている曲も複数あり、アンデス音楽愛好家にもアリだと思われる。歌詞も掲載されている。
その後チラシを置かせてもらう。
渋谷で所用を済ませて帰宅。
△おまけ。韓国のアシッドクンビアことポンチャックの大家、イ・パクサの歌唱のなかでももっとも伝承性の高いやつを。
http://www.youtube.com/watch?v=-pD007w94uc&feature=relmfu
Comments
おはようございます。駒場はニアミスですれ違っていたみたいです。15時くらいから511に居ました。確かに、他のグルーポもハイレベルでした。特に30期。始めて半年とは思えない。他の楽器経験者多数、にしても、ハイレベル。ホント、勉強になります。
コチャバンバに Margarita Laso が置いてあるなんて。驚きました。久しぶりに見学に行こうかしら。
Posted by: CRoNoq | 2012.11.26 09:26 AM
熱い23,24日でしたね。その節は色々ご教示ありがとうございました。しかも25日は1時過ぎコチャバンバにおり「なんでここに12/1のパンフが?」と驚いておりました。
年がら年中コスキンやら学祭やらあるといいなぁ等とほとんど世捨て人状態になりつつ。
1日もよろしくお願いします!
Posted by: ちょー | 2012.11.26 10:55 PM