2012コスキンエンハポンYOSHIO関連動画+2012/11/10の日記
■コスキン・エン・ハポンでの演奏動画、KAWA氏のご尽力によりUPされています。
まずTAKUYA&YOSHIOの2曲通し分はこちら。
中でも特に好評だった「紙飛行機」のみはこちら。
JOSE+YOSHIOは「チャラグア」と、特に好評だった「泊り込み」。
ぜひ生で見られた方ももう一度、ご覧いただけなかった方にはご覧いただき、ご感想などいただけますと幸甚でございます。
●11/10(土)
午前中雑用などに追われ、食事もせずに地元船橋の伊藤楽器弦楽器店へ。
岩川光氏と五十嵐あさか氏の無料ミニコンサート。店内で狭いが満員。
曲構成としては自作曲1、南米ルーツの音楽家の作曲2、バロック曲2という感じ。短いが行って有意義なライブ。
特に最後にやったキケ・シネシの"CIELO ABIERTO(1989年)"での、細かい音操作と勝負どころで伸ばしてくる音を織り交ぜる音構成のセンスが、氏独特の音圧低めなスタイルでクラシック的センス強くケーナを演奏することの正当性についての解を叩き出している感じがして感動した。また最後に一気に演奏会のクオリティを上げるあたりプロだな、と思い知らされた。
あとは3曲目のレオナルド・ガルシアの曲などで見せたヴォイス・パーカッション的な手法も織り交ぜた攻撃的な演奏姿勢が、「やれることは全部やる」という誠実さを感じて好印象であった。これらの2曲についてはチェロとのマッチングもアグレッシブでよかったように思われる。
…まあ僭越ですが自分より高年齢の人たちがほとんどの客席に向かって「この曲は知らないから拍手できないよね」とか言ってしまうMCの高飛車感と自負の強さ(たとえば公民館コンサートとかだとこういうことへのダメ出しがきつい)には正直「らしいな」と苦笑しましたが、しばらく拝聴していないうちに氏が増強されたプロミュージシャンとしての存在感と精進(工夫と練習の総量がハンパでないことはすぐにわかります)を今回のライブでは強く感じました。キケ・シネシとのライブ、聴衆として楽しみに行くのはだいぶんありかもしれないと思い始めています。
氏のケーナ演奏スタイルが、メカニックな側面や歴史的・現地でのトレンドへの対応といった側面でケーナの能力を最大限活用しているかどうか、という話はたぶん評価の際に出ると思うのですが、変な例えですが球速がさして出ない日本ハムファイターズの武田勝投手がその制球と駆け引きで一流の投手であるように、聴衆を退屈させないように練られた複雑な音構成の背景にある聴衆や音楽演奏への誠実さは、正当に評価されてしかるべきかと思います。(だからMCでもそれを素直に表現すれば…というのはロートルのたわごとでしょう)
船橋という文化が豊穣なのか貧弱なのか分からない都市で無料ライブを行ったことに敬意を表したいと思います。
こちらも頑張ります。
…終了後スタンドカレーの名店「アッサム」でカレーと唐揚3個。600円以内で一級のオーセンティックなカレーを食べられる。
その後身内と喫茶店で細かい打ち合わせ(ケーキを食べたら眠くなってかなわない)、納骨旅行のチケット購入など。
夕食は味噌系の鍋。体が温まる。
Comments
Yoshioさん
昨日はお会いできて本当に嬉しかったです。
ありがとうございました。
1月、アルゼンチンのコスキン出演とのこと。出国/帰国予定日を聞いて、「これは、弾丸ツアー的なスケジュールになるのだろうな。」と思ってしまいましたが(笑)、しかし短くとも中身の濃く、素晴らしい日々になることを祈っております。
また近いうちに、僕がアルゼンチンに発つ前に、ゆっくりと呑みながら語りましょう。
では、また。
岩川光
Posted by: 岩川光 | 2012.11.11 12:07 PM
岩川様、コメント有難うございました。
船橋でお目にかかれて演奏を拝聴できたことは不思議な喜びでした。
…アルゼンチンは、確かに5泊9日の予定になっています(コスキン市3泊、ブエノス2泊)。たいがいな弾丸ぶりですが、少しでも意味のあるものにしようとは思っています。
キケ・シネシさんとのツアーの成功を祈念いたしますとともに、終わられたごろにお誘いさせてくださいませ。宜しくお願い申し上げます。
Posted by: YOSHIO | 2012.11.11 02:26 PM