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2012.11.26

11/14-25の日記(断片的に)

12/1、菱本幸二さんとのやばいEL SOLITARIO vol.15、2012年アンデス音楽界隈の事件化必至イベントです!
1/6にはコスキンエンハポン審査会参加者中心の合同ライブやります! 壮行会がてらぜひ!

●11/14(水)
六本木・KNOB(ノチェーロのすぐそばのビル内)にてペルーサ・タクナウのライブ。
フリードリンク7500円はいわゆるラテン営業的価格で正直財布に厳しい設定なので自分が本来来るべきではない会場かなとは思ったが、音響はかなりよい。

演奏は、今回初来日というGerman Fratarcangelli(アコーディオン)がかなりの超絶であったこともあり満足。
バカテクだがほどよく硬質さも残しているため、クラシックもチャマメもタンゴもパリ・ミュゼットも違和感なく素直に聞ける音質・スタイルであった。
KOJI氏に会えなかったのは残念だが、演奏を素直に楽しむ。

終了間際にアットホームかつイノセントなMCで会場を盛り上げていたTAKAKOさんから日本代表として紹介を受け恐縮。
※TAKAKO様には今回の派遣関連で大変お世話になっております。深く感謝申し上げるとともに、当方も頑張ることを改めて誓います。

●11/15(木)
宝塚宙組「銀河英雄伝説@TAKARAZUKA」観劇。
話を知っていなくても分かる、という同行者のコメントはあったが、やはり原作ヲタでないと理解しかねる箇所というか物語設定はあろうかと思われる(以前なんで人物の名前がドイツ語なんだ?と原作をただ読んだ者に聞かれたときは、「田中芳樹はドイツヲタなんだ」といってよりハードドイツヲタな「アップフェルラント物語」を押し付けたことあり)。
客席にかなり書生系ヲタの30代以上の男子が多く新鮮(自分もその一味なのだが)。

おいしい役なのはヤン・ウェンリー役の緒月遠麻、堅実に不器用テイストもキメていた。
健闘が光ったのはオーベルシュタイン役の悠未ひろ、自分は悠未の芝居で初めて納得した。大柄な怨念を出したあたり、キャリアハイの演技でしょう。
トリューニヒトの星吹彩翔は男役としてはまだまだだが、「戦没者慰霊集会」(カンパニーとしてのダンスなどの熱量・完成度高し)の冒頭でいんちきくさく腕を振り回す演技がトリューニヒトの俗物感とうさんくささを出していて工夫を感じた。トリューニヒトは、読者が見逃しがちだが極めて重要な役回りなので(原作でも)、ここに熱量ある場面を当てた小池修一郎の演出はさすが。(ただ暗殺未遂などの処理はだいぶスベりぎみ)
娘役に役が少ない話だが、ジェシカ・エドワーズの純矢ちとせ、アンネローゼの愛花ちさきなど達者な役者が説得力ある舞台を構築していた。「まだ疲れてはいけません」のあたりは落涙もの。
個人的にはフェザーンコンビにもう少し柄の大きさがほしかった。

振り返るにやはり舞台の肝は自分にとっては「戦没者慰霊会」で、ジェシカが放った「そのときあなたはどこにいましたか」という問いかけは、自分たちもすべきであるしされるべきなのだろうな、などと柄にもなく反芻しながら帰宅。

…思い切ってこの演目を博多座に突っ込む、とかいうことはないでしょうか、などとも感じる。自分としては「逆転裁判」よりも評価の高い演目だったが、市場の判断を仰ぐしかない。あと帝国側の人物が本来宝塚的には表現しやすいはずなのだが(コスチュームも含めて)、自由惑星同盟のほうがいきいきして見えるのは、宝塚の枠組みの強度の変化にも関係する話かもしれない。

●11/23(金)
慶應三田祭のラテ研ライブにお邪魔する。
客席にもステージにもさまざまな大学OBがいる状態(自分もそうだが)。
1年生が超高速カルナバルグランデ~遅速サンフランシスコ(ケーナ辛いはず)などの技を繰り出していて楽しそうであった。女性の真面目なケーナ奏者が好印象。
OB系を中心にした演奏では、名古屋系の音色の確かさが、慶應のカラーである奔放さとうまくマッチしていた。
自分も1曲だけ無伴奏独奏させていただく(「ケーナが泣いている」)。失礼しました。

終了までいてOB系飲み会に同席させていただく。名古屋系が多い。9割バカ話、1割シリアスという感じでいつもと違う楽しさ。

皆様どうもありがとうございました。

●11/24(土)
13:00すぎ駒場でホセ氏と待ち合わせ、駒場祭の民音開演までJ-QUENAを試させていただく。
J-QUENAはこれまでのケーナ界の常識を覆すやばい水準およびコンセプトの製品と目される。

時間の都合で最初のDORMITARしか聞けなかったが、1年生チームらしい箇所もあるものの相当な水準の演奏。
特に3曲目の水瓶のクエッカから乗ってきて、「いつわりのジャコギート」で一気に音圧を上げてくる。
ここのチームは特に「1人明らかにフロントを張ってきた経歴をもつビエントス奏者がいてその片鱗を見せており、もう1人のケーナ奏者も引っ張られて1年生とは思えないところまで水準向上している」「ギターのうち1人が明らかにバンド経験者で、ラストの『コーヒールンバ』をロックベースラインでやりすぎずに引っ張るなどセンスもかなりよい」という長打力を有している。

学生フォルクローレのレベル向上・活性化はコスキンでの演奏でも証明されているが、かなり凄いことになっています。学生ライブを特にベテラン演奏者は覗いてみましょう。絶対に勉強になります。
また学生の皆さんは自信を持って演奏していただくとともに、どんな形でも卒業後も無理をせず自分の信じる形で演奏を続けられるようにしていただければとロートルとしては願うのみである。

…興味がある方、時間が合うようでしたらどちらが上とか下とかなしでセッションないしトークするのにやぶさかではないので、気軽に声をかけていただけると幸甚です。メアドはこちら

時間切れとなったので(その後のチームも凄かったらしい)、吉祥寺に行きJOSE+YOSHIO練習。昼を食べる時間がなかったので商店街のパンを立ち食い。

終了後打ち合わせつつ食事。

その後西荻窪FLATでayanaプロデュースイベントを後半のみ見る。「絶えずBEATしろ」の、ベースが強力でありつつ初期ナンバガ風のアプローチもある感じがかなり素晴らしかった。
RADICAL ANDES CONNECTIONのベース奏者でもあるayana氏のイベント実行能力とロックへの目配せの確かさにも敬服。イベントは案外アットホームで、ロック未経験者でもアリのイベントだと思われる。

終了後数人で沖縄そば食べて帰宅。

●11/25(日)
昼コチャバンバでMARGARITA LASOのCDを購入。ジャケ買いするならもっとセクシーなのがあったのだが(APOSTEMOS QUE MI CASOというやつ)、流石に試聴しMas bueno que el panを購入。Pasito tuntunで決めて買うが、ロンダドールが利いている曲も複数あり、アンデス音楽愛好家にもアリだと思われる。歌詞も掲載されている。
その後チラシを置かせてもらう。

渋谷で所用を済ませて帰宅。

△おまけ。韓国のアシッドクンビアことポンチャックの大家、イ・パクサの歌唱のなかでももっとも伝承性の高いやつを。
http://www.youtube.com/watch?v=-pD007w94uc&feature=relmfu

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2012.11.24

【速報告知】コスキンエンハポン審査会参加者中心の演奏会決行!

標記の件ですが、コスキン・エン・ハポン審査会参加者を中心としたアットホームな演奏会を決行します!
おそらくアルゼンチン派遣前ラストイベントでございます。
年始回をかねて応援がてらお楽しみいただけると幸甚です!

日時:2013/1/6(日)18:00開場18:30開演
場所:神楽坂・マッシュレコード
http://mashrecords-voyage.com/

出演者(予定、追加はありえます):
鈴木龍・高橋咲子・JOSE+YOSHIOなど

チャージ:2000円

詳細はこちらのちらしをご覧ください。

16yosio


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2012.11.22

【ご無沙汰してます】今週の行動予定とコネタ

12/1のEL SOLITARIO VOL15、菱本幸二さんとのヤバいメジャーVSインディー競演を逃す手はないかと推量申し上げます!(プロレス的には獣神サンダーライガーVSストーカー市川よりヤバイ内容かと)

皆様ご無沙汰しております。
また引きこもり気味でしたが、ちょっと身内の用事で富山方面に日帰りなどしておりました。

さて今週の予定をご案内申し上げます。

11/23(祝)…某楽器店に久々にご挨拶に伺ったあと、遅くとも16:00には三田祭に参ります。その後は未定。
11/24(土)…駒場祭に昼過ぎに伺った後、練習する予定。その後可能ならこちらに伺おうかと思案中です。

※コスキン派遣の手配のほうなのですが、現在1/19日本出発1/27日本帰着で東京~コルドバ往復、およびブエノスアイレスとコスキンの宿手配をいったん完了させております。(ほぼすべて旅行社使用なしの自力手配、つい旅行マニアの血が騒いで「Yoshioエージェンシー」状態になっていました)
アルゼンチンまでの往復はカタール航空が安かったです。
ご協力いただいた皆様に御礼申し上げるとともに、今後もご教導のほど宜しくお願い申し上げます。

※※最近集中力が尽きたときに、PSYの「江南スタイル」を見ることが多いです。

コスキン日本代表としての演奏はオーセンティックに、アルゼンチンへの敬意を示してどシリアスに決めるつもりでいますが、その任務を達成した後では、むしろPSYが見せたような「笑いものになることとかに構わず、チープでデリシャスなパフォーマンスを異常な身体のキレとともに行う」という姿勢を増強できれば、とも考えています。

実はYOSHIOについては音楽的アプローチで影響を受けている中のイコンの一人が、イ・パクサだったりします。
こちらの「江原道アリラン」あたりは、ギミックと旋律の配分がかなりワールドミュージック好きの心を打つ水準だと思います。

この手の表現について現代化の弊害やギミックのペラさが批判されるのは、よくあるアプローチだと思いますが、自分としてはその際に、批判者自身が現代化や個人としてのペラさから自由なのか、というところは問いたいな、と思っています。
(12/11/21付けの朝日新聞朝刊でイ・パクサのインタビューが載っていて非常に感銘しました)

ともあれ今後ともご教導宜しくお願い申し上げます。

2012/11/21 YOSHIO 拝

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2012.11.11

2012コスキンエンハポンYOSHIO関連動画+2012/11/10の日記

■コスキン・エン・ハポンでの演奏動画、KAWA氏のご尽力によりUPされています。

まずTAKUYA&YOSHIOの2曲通し分はこちら

中でも特に好評だった「紙飛行機」のみはこちら

JOSE+YOSHIOは「チャラグア」と、特に好評だった「泊り込み」。

ぜひ生で見られた方ももう一度、ご覧いただけなかった方にはご覧いただき、ご感想などいただけますと幸甚でございます。

●11/10(土)
午前中雑用などに追われ、食事もせずに地元船橋の伊藤楽器弦楽器店へ。
岩川光氏と五十嵐あさか氏の無料ミニコンサート。店内で狭いが満員。
曲構成としては自作曲1、南米ルーツの音楽家の作曲2、バロック曲2という感じ。短いが行って有意義なライブ。

特に最後にやったキケ・シネシの"CIELO ABIERTO(1989年)"での、細かい音操作と勝負どころで伸ばしてくる音を織り交ぜる音構成のセンスが、氏独特の音圧低めなスタイルでクラシック的センス強くケーナを演奏することの正当性についての解を叩き出している感じがして感動した。また最後に一気に演奏会のクオリティを上げるあたりプロだな、と思い知らされた。

あとは3曲目のレオナルド・ガルシアの曲などで見せたヴォイス・パーカッション的な手法も織り交ぜた攻撃的な演奏姿勢が、「やれることは全部やる」という誠実さを感じて好印象であった。これらの2曲についてはチェロとのマッチングもアグレッシブでよかったように思われる。

…まあ僭越ですが自分より高年齢の人たちがほとんどの客席に向かって「この曲は知らないから拍手できないよね」とか言ってしまうMCの高飛車感と自負の強さ(たとえば公民館コンサートとかだとこういうことへのダメ出しがきつい)には正直「らしいな」と苦笑しましたが、しばらく拝聴していないうちに氏が増強されたプロミュージシャンとしての存在感と精進(工夫と練習の総量がハンパでないことはすぐにわかります)を今回のライブでは強く感じました。キケ・シネシとのライブ、聴衆として楽しみに行くのはだいぶんありかもしれないと思い始めています。

氏のケーナ演奏スタイルが、メカニックな側面や歴史的・現地でのトレンドへの対応といった側面でケーナの能力を最大限活用しているかどうか、という話はたぶん評価の際に出ると思うのですが、変な例えですが球速がさして出ない日本ハムファイターズの武田勝投手がその制球と駆け引きで一流の投手であるように、聴衆を退屈させないように練られた複雑な音構成の背景にある聴衆や音楽演奏への誠実さは、正当に評価されてしかるべきかと思います。(だからMCでもそれを素直に表現すれば…というのはロートルのたわごとでしょう)

船橋という文化が豊穣なのか貧弱なのか分からない都市で無料ライブを行ったことに敬意を表したいと思います。
こちらも頑張ります。

…終了後スタンドカレーの名店「アッサム」でカレーと唐揚3個。600円以内で一級のオーセンティックなカレーを食べられる。
その後身内と喫茶店で細かい打ち合わせ(ケーキを食べたら眠くなってかなわない)、納骨旅行のチケット購入など。

夕食は味噌系の鍋。体が温まる。

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2012.11.10

今後のライブ参戦予定

皆様こんにちは。
そろそろと再起動しているYOSHIOです。

さて、本日11/10はこちらに伺います。
http://www.itogakki.co.jp/event/2012/1110_st-minicon/

岩川光氏の演奏を聴くのはちょっと久々ですが、楽しみにしています。
(自分は13:00~の回に参ります)

11/14には、PERUSA TACUNAUのライブでTAKAKO氏、KOJI氏に挨拶がてらアルゼンチン音楽を体感する予定です。
http://pelusa.cocolog-nifty.com/blog/2012/11/pelusa-tacunau-.html

率直に言って少々高いですが、あまり行く機会のないタイプの店なので、それも楽しみにしています。
(今回の派遣に関して、TAKAKO氏、KOJI氏にはとてつもなくお世話になっております。取り急ぎ御礼申し上げます)

11/23には慶応ラテ研、11/24には東大民音の学園祭演奏をワッチしに行く予定でおります。
後者はJOSE氏と乗り込む可能性があります(と犯行予告っぽく)。
皆様の演奏を楽しみにしております。

…もちろん、12/1のチラシ持参で参上しますので宜しくお願い申し上げます。

以上全体的に犯行予告っぽいですが、ご一緒する方宜しくお願い申し上げます。

2012/11/11 YOSHIO 拝

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2012.11.05

平成24年11月号の川俣町広報で紹介されました

皆様こんばんは。

…喪に服しておりました関係で不義理をしておりましたYOSHIOでございます。

さて標記の件ですが、平成24年11月号の川俣町広報でTAKUYA&YOSHIOが紹介されましたのでご案内申し上げます。

まずコスキン関連の記事がこちら

そして古川町長に言及いただいた記事がこちら

…私はここまで褒めていただいたことはおそらくありません。

かくなるうえは身内には詫びた上で、喪に服すのはこれくらいにして再起動していきたいと思います。

今後とも宜しくお願い申し上げます。日本代表の準備も着実にやっておりますので、関係各位のご理解とご協力を希うものでございます。

2012/11/5 YOSHIO(溝口祥夫) 拝

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2012.11.02

私事の報告121102

いつもブログをご覧いただき有難うございます。

さて標記の件ですが、実は身内に不幸がございまして、現在あまり身動きが取れない状況となっております。
(家族のみにて葬儀は済ませましたので、お気遣いなどはどうかご放念ください)

11/5ごろから平常に戻る予定にしておりますが、それまで返信やご連絡などで不義理を申し上げることがあろうかと思います。ご寛容いただけますと幸甚でございます。

もちろん12/1(土)のEL SOLITARIO、およびコスキン日本代表に関しては予定通り遂行いたします。

後者に関しては、(私とは意見が合わない点もあるとはいえ)愛国主義者であった身内は大変喜んでおりましたので、故人の遺志を果たすべくしっかり取り組んでいきたいと思っております。

以上ご報告のみ申し上げます。音楽に関係ない私事を書き連ね失礼いたしました。

2012/11/2 YOSHIO(溝口祥夫) 拝

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