5/26、6/1の日記(硝子迷宮、宝塚宙組、ショコラ)
●5/26(日)
渋谷で出先に行ってからJRで国分寺へ。
会場のgieeそばの中華秀栄で餃子とチャーハン。1000円越えてしまうがナチュラルな旨さ。
硝子迷宮の2回目ライブ。会場はほぼ満員。
歌唱などのグレードアップはこれからでしょうが、「三日月のカンテラ」のスリーフィンガーの安定した速さとスリリングな歌唱、コミュニケーション切断と割り切れない情念の歌詞といったところがかなりハイレベル。正直聴きながら来し方への反省を迫られる迫力であった。歌詞を聞かせることを徹底する歌唱姿勢といい、このグループかなりのオーディエンスをつかむ可能性がある。MCのフレンドリーさも「低姿勢なヤクザ」っぽくてよい。
歌詞であえて突っ込むとすれば男性への批判である「桜散る」という曲での「ぼくちゃんを慰めてほしい」というフレーズは、曲全体がディスりなので、もう一段淡々とした表現にしたほうがよりハマると思います。
共演の突風は、オリジナルやラストのセッションで凄みをみせていたので、カバー曲の選曲意図が共感できず残念であった。
●6/1(土)
11:00の回で宝塚宙組「モンテ・クリスト伯」「Amour de 99!!」を見る。
前者は正直悪評を聞いていたし、現代の若者軍団を無邪気というより痴呆的に扱う手法に「猛き黄金の国」以下のスキルしか感じずイライラするが、後半軍団が消滅するので話としてはまあ楽しめる水準。
演出:石田昌也が若手なら「チャレンジは分かるから工夫を」と言ってあげられるが、すでにベテランなのにオチのつかない演出手法に拘泥するのはやめろ、としかいいようがない。普通に作ってください。
(「猛き~」ではまだ痴呆的な若者が就職で、とかいうフックが聴いてはいたが、今回は類型的な演劇若者を出すだけ。少しは人物を出すときに全人格性を出してほしいとは思う)
出演者としては凰稀かなめはダーク方面の芝居では熱量が出せるので、貢献ができるトップにはなっていると思われる。当たり役なのはベルツッチオ役の緒月遠麻。ヤン・ウェンリー役以降の好調を維持。あとこの組はトップ娘役・実咲凛音もそうだがベテラン~中堅娘役が歌・ダンス・芝居にそこそこの力量を持っており、計算が立つ。小さめの役では風車信号手の天玲美音が庶民的したたかさを出していて貢献度あり。
ショーは正直前半は眠かった。往時のショーで整った演出のものは、現在の、一人ひとりがスミからスミまでむき出してくるようなスタイルではない舞台ではあっさりしすぎているかもしれない。ただ鴨川清作作品の場面は流石の生命力、第17場での美穂圭子の歌(『シャンゴ』から)や第18場での『シャンゴ』フィナーレ場面での群舞でのがんばりはこのショーのハイライト。ただ鴨川の顔写真を出してたたえるようなマンセー演出で地方公演に行くのは結構不安な感じである。
凰稀は歌がうまいとはいいかねるが第19場「子守唄」(何語か不明)の銀橋歌はかなりコージーでよかった。
トータルでいうとそこそこの満足感で、ムラでの評判の割にサバキ待ちが結構いたのも納得。
終了後知人の展覧会に顔を出した後、西船まで戻り駅内の喫茶店でコーヒー。込んでいるがコーヒーの水準は非常な高さ。価格もかなりの高さ。
その後飯田橋経由で東新宿へ向かい「真昼の月、夜の太陽」へ。おどろおどろしい場所かと思ったがかなり清潔なライブハウスであった。ここでネルマーレから派生したデュオ「ショコラ」を観に行く。
前バンドがG+VO、Drの2マンバンドでかなりの大音響(アジカン的)だったので、ここでガットギター(マイク取り)+アコーディオンのインストでライブをする、そしてギターでリズムを直線的に出して持たせるという度胸にまず敬意。曲目もチャールダッシュ、カチューシャ、情熱大陸と、フォルク系だとすると「お客様のニーズにあったソリューションバンド」っぽい曲目だが、そうではなく「やりたいのでやってます」という感じを脱力MC(ただし聞こえやすい)とともに出すのは案外簡単でない。
終了後「どこかで合同ライブやりましょう」という話をする。冬あたりを想定中。
帰宅後とんかつ弁当を食べる。
※アルゼンチン土産の紅茶VIRGEN ISLANDSを飲み終わる。アルゼンチン産紅茶70%、30%はセイロンというお茶であったが結構ボディーが強く美味であった。「アルゼンチンで紅茶?」という方もいるでしょうが、お土産に実は推奨。
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