【日本代表どうでしょう1】コスキン・エン・ハポン申し込み受付開始によせて
こちらに表示が出ています。過去の出演者には手紙も出されているとのことです。
…というわけで、本年度も日本代表審査会の募集がかかっています。
以前自分も発信したように、正直音楽的な立ち位置としてすっと「日本を代表する演奏者が送られている」といえるかどうか、また演奏に専念できるポジションかといえるかどうか、難しい問題はあります。
ありていにいうと、演奏者として行くには「親善大使」的役割(自分で手配、という点も含めて)が大きすぎ、一方親善大使のつもりで行くには「演奏者としての力量」が現場で問われ、プレッシャーも大きい、というのがコスキン日本代表のポジションです。
しかも必ずしも、音楽上のプラスアルファ(プロデビュー確約、などの類の)があるともいえないものです。
…ここまで述べると、「審査会に参加することのメリットなどないのでは」と発信しているように見えるかもしれません。
しかし、です。ここはひとつ、発想の転換だと思うのです。
波風を立てずに演奏活動を続けたい場合は、コスキンの日本代表審査会は回避すべきイベントだと思います。
ただプロとかアマとか関係なく、現状よりも一人でも多くの人に自分の演奏を聴いてもらいたい、という気持ちが少しでもあるならば、コスキン日本代表へのチャレンジは十分魅力的なフィールドになるのではないか、と思います。
少なくとも観客はアルゼンチン・コスキン市の会場に数千人以上はいて、テレビ中継ではアルゼンチンの市民数十万人以上のオーダーで視聴される可能性があります。
これだけの人に聴いてもらえる可能性ということを考えれば、さまざまの「めんどうくさいこと」があったとしても、十分レバレッジ投資という観点から見れば検討の余地はあるでしょう。
もちろん投資の前提となっている、このようなプラットホームを作ってこられた日系人の皆様の歴史や川俣町への配慮はあってしかるべき、という上での話ではありますが。
また、いわゆる「フォルクローレ」が日本で演奏されて曲がりなりにもそれなりの商業ベースに乗るようになって数十年たち、「日本を代表する~」という奏者はかなりの数発生しています。
今後同様の称号を名乗って演奏活動することは、そう簡単でもないでしょう。
個人的には「日本を代表する変態ケーナ奏者」で自分の称号としては十分条件という思いもありますし、そのような「日本を代表する」方々に対抗する気もないのですが、「日本を代表する~」に対してひるまないようにするために、「日本代表」になってしまって、アルゼンチンはじめ各国の演奏者と同じガチ舞台に立つ機会を持つというのは、攻撃的解決策のひとつにはなろうかと思います。
もちろん「日本代表」になったから偉いのではなく、代表としての演奏で惨敗して批判を受けたとしても得られた「勝負して、勝負にひるまない気持ち」「敗北を抱きしめる姿勢」が、その後の演奏活動、おおげさにいうなら人生にマイナスになることもないでしょう。
(ただし「日本代表」の看板で即営業を取ってくるというレベルでの「商売」に直結させるのは今後難しかろうと思いますが、それはまた別の話です。これについては機会あればどこかで記述します)
…夜中なので論旨もまとまらないためいったんここで終わりにしますが、ともあれ、日本代表審査会に多くの方のご参加があれば審査会も盛り上がっていいな、と思っています。アルゼンチン音楽への理解の度合いとかは後で解決すればいい問題だと思います。
(私は審査会で代表に選ばれた際、年下の演奏仲間と思っていた人物から「TAKUYA&YOSHIOが行くとアルゼンチンと日本の友好にひびが入るのでは、と心配です」とクレームメールを受けたりしています。TAKUYA&YOSHIOがそんなに大物とは思わないのですが…。そんなふうに言われてしまう人徳に欠ける人間でも友好にひびは入れなかった、ので、まして読者の皆様におかれましては心配の必要はないでしょう)
もちろんもし選ばれた際の手配などについては、私YOSHIOがボランティアで最大限の協力をします。少しでも「めんどうくさくない」ように出来ればと思っています。
TAKUYA&YOSHIOは今回当然コスキン・エン・ハポンに一般参加者として参加します。他のユニットでも参加を検討しています。
アルゼンチンの件も口頭で一人でも多くの方に報告する準備をしようと思っています。
ぜひ川俣でまた会いましょう。皆様の平安を謹んで祈念申し上げます。
2013/6/6 TAKUYA&YOSHIO YOSHIO 拝
追伸:【日本代表どうでしょう】はまた何か思いついたことがございましたら随時書こうかと思っています。
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