ヅカ男子の記事についての感想+14/4/26-27仙台で演奏やセミナーします!
宝塚にはまる男子が増えているという記事について。
なんの数値や俯瞰的な記述もない組み立てにマスコミの劣化を嘆いても仕方がないので、門地なきところから宝塚評論もどきをさせていただいていた男子から。
(現在は出ていないシリーズですが、『宝塚アカデミア』(青弓社)、『宝塚プラス』(小学館クリエイティブ)あたりに痕跡が残っています。自分が携わったなかで評判が比較的よかったのは、まっとう系記事では湖月わたるさんのサヨナラ、エグめ系記事ではハロプロ関連の記事。企画としては演出家を勝手に採点するものなどがカオスだったといわれています)
宝塚が「いやな人」が出てこない演劇というのは実はやや熱心な観劇姿勢による発見とは言えるので、評価としてアリなものいいだとは思うですが、この記事の基調である、宝塚がなんでとことんフィクショナルでデトックスになるのかを考えるのに、女性からの視点は分析上必要でも男性からの視点は不必要だと思います。
(もちろん妙に露出度の高い娘役を見てシンプルに欲情するような観劇姿勢は男性は抑え目にしたほうが、より楽しめるとは思いますが、そういうレベルの話は別にする必要もないでしょう。なぜ宝塚を見る男性がいるか、という視点ではなく、「こんな誰が見てもたまげるようなものがどうして女性をメインターゲットにすることで存続してきたのか」を考えたほうが絶対に楽しいと思います。一方、歴史的に一定数の男性ファンは常にいた演劇、ということへの配慮もほしいところです)
デトックスという観点から見れば、実は出来のよいポツドールもデトックスというか「ああ社会生活頑張んなきゃ」と思わせる点で同じ効果があります。
理想の男性像的なドラマを煮詰めた演劇と、男性のもつ可愛げのないドラマにならないダメさを煮つめた演劇という点での理解に基づいての雑なものいいですが、どちらも「人間って極端だな」と思わせる麻薬的要素があります。
(もちろん宝塚のほうが、システム的にも完成度が高く、手を代え品を替え世界各地に存在する恋愛ドラマを元にしているゆえもあって持続的で骨太だとは思いますが、その骨太さを骨太ととらえず、むやみに男性にとって「安らげる」「デトックスになる」、インテリやエリートのストレス解消になる演劇という記述内容にちょっとイラっと来て、このようなことを書いています)
…週刊ダイヤモンドさん、もしよろしければこの記事よりは数倍煮つまった内容にさせていただき「男が見る宝塚」的な原稿をまとめますが(もちろん男であることにそれほど意味があるとは思いませんが)、いかがでしょうか。
この内容だと「宝塚観ている男性なめんな」ぐらいの感想しかもてません。少なくとも私や仲間の、男性女性を問わない方々は宝塚を、結構さまざまな意味でガン見していてそこまで安らいでは観ていませんでした。そのような姿勢で見ていたからこそ、逆になんらかの人間への共感から「生きる希望」みたいのを貰ったケースがあったように考えております。
まあ安らぎ目当てでもいいので、男性とか女性とかいわず、機会がありましたら宝塚を眺めるのは人生の経験値のポイントゲットとしてはマイナスではないと思います。
ただ絶対音感に振り回されるタイプの方にとっては、並レベルおよびそれより下の男役の歌唱は音の座りという面でちょっとキツいかもしれません。
以上深夜のタワゴトでした。
さて4/27は春チャラに出演します。実は無料でDAIJITOはじめさまざまなチャランゴ奏者の演奏を聴けるチャンス!
私はこちらをケーナ1本でやります。
4/26は、16時から2時間程度セミナーを実施します。無料、あなたの演奏生活のヒントになります(売り込みなど一切なし)。もし「話聴いてみようかな」という方がいらっしゃったら、ホテルグリーンセレクに15:30以降おいでいただけますと幸甚でございます。
終了後は飲み会への合流を考えています。
以上恐縮ですが、仙台はじめ東北の皆様お世話になります。よろしくお願い申し上げます!
YOSHIO 拝
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