150406の日記(ホセ・ホセロ・マルセロへのトリビュートライブ感想など)
YOSHIO、150407に完全無伴奏単独演奏をトリでかまします!
●15/4/6(月)
昼は水道橋まで移動し「いもや」でとんかつ。安定の品質。
その後「きっさこ」で休憩と仕事で2時間程度。PCを持ち込むと電源もWIFIもあって長居でき珈琲も一定の水準とかなり使い勝手のよい店。
45分ほどネットカフェに行き最低限の更新などをする。
19時過ぎに満を持してマルセロ・ペーニャ、ウィルソン・モリーナ、福田大治の各氏によるライブに行く。絵本塾ホールが満員。
セットリストは以下だったと思います。間違えている場合はお詫びします。
1,Cerca de la sierra
2,Jhachan~a
3,El Jilguero
4,No se muere nunca
5,Charagua
6,Despues de Silencio
7,Cuecas;Rosa Carmin-En tus Ojos
8,Lago Viejo
9,Rio Caine
10,Tupamaros
11,Madre
12,Seis de la Tarde
otra,Manañachu
…ホセ・ホセロ・マルセロへのトリビュートだが、隠しテーマは「ルス・デル・アンデを再発見」。ただ3人とも現役のミュージシャンなので、変なノスタルジー風味はなしに、正面から受け止めるように聴こうと強く思う。
ウィルソン・モリーナ氏はギターのアルペジオなどが若干抑揚にかけ雑だったが歌声はさすが。このメンバーの中で一番の現役ミュージシャン感を出していた。otraでノーマイクで客が手拍子しまくりなのに芯を持った美声が一番後ろでもはっきりと聞こえるのはとんでもない力量。
マルセロ・ペーニャ氏は、1・2で音程がふらふら、全般にホセ・ホセロ・マルセロ的なほとばしり感を出そうとして懸命の演奏をしてくださってはいたが、後半になるまでふらつきが持続するとともに、音をかましてから整音するのに時間がかかっているなどお世辞にもよいコンディションではなかった(ウィルソン・モリーナ氏と比較すると、後ろまで「来ない」時間帯が結構あった)が、Seis de la Tarde以降はさすがにプロフェッショナルなキレとコクでフィニッシュをしてくる。終わりよければすべてよしとしておくのが妥当か。(ひねくれたことを書いてくるが、あまりよくない曲でも感動できる瞬間を持ってくるだけの氏のオーラやレジェンドぶりを味わえただけでもよしとすべきなのであろう)
福田大治氏はウィルソン・モリーナ氏とのアルペジオの掛け合いなどで音程の甘さとリズムのずれが出ていた箇所があったが、ハードなナンバーを強めのアタックでぎりぎりに攻めたチャランゴワークは普段見かけない種類の成果であった。
トータルでいうと、自分にとってはもちろん観られてとてもよかったライブであるし(チケット代4000円は素晴らしい設定)、ラストを中心にさすがに感動できる箇所はいくつかあったが熱狂まではできないクオリティであったというのが正直なところ(これでまた敵が増えるのを覚悟で正味の話を書いてます)。
ライブなどの日程の詰め込み方からみて、またノーマイクの演奏場所が多いところからみても特にマルセロ・ペーニャ氏の疲弊は著しかったと思われる。たぶんツアー初期のほうがすばらしかったのではないでしょうか。
そうはいっても今回のツアーが成功しているのは、福田大治氏の企画力と誠意によるところが大きい。いろいろ偉そうに述べましたが、ツアーをやっていただいて来日公演を観させてくださった出演者・関係者の皆様に深く感謝したい。
仙台・札幌の皆様、ぜひ楽しみにしながら御一行を迎えていただければと思います。
以後は「今後もしよりよくするには」という観点からの妄言的提案です。
・絵本塾ホールは特にフォルクローレ関係の出演側が思っているほど音が客席に響くホールではありません。「薄く音響を入れた」岩川光氏のクレバーさを思い出しました。またステージと客席が近いけど飲み物を出す空間ではないホールなので、出演者としゃべりたがる一定の年齢の女性の馴れ馴れしさが他の客にいやな印象を残す感じを受けます(ライブハウスならそうはならない)。今後の出演者および観客の皆様には留意いただければと思います。
・学生料金は設けてほしかったのが正直なところです。またクローズドなワークショップはあったかもしれませんが、公開ワークショップをやってほしかったなあとは思います。
・上述の話とは一見矛盾する話ですが、茨城県でダブルヘッダーをやるブッキングがありならば、東京は昼夜でも埋まった可能性が十分にありますし、より幅広い層に聴いていただけたのにとは思っています。その場合FACEBOOKメインの告知だけでなく、より広く動かすにはどうすればよかったか考えていくのは、フォルクローレ的音楽を演奏している全員の課題でしょう。
…終了後学生OBOG系中心にアケボノヤへ。2時間程度そこそこ食べて飲み放題で@3000を優に切ってくるCPのよさにびっくりする。絵本塾ホール関係で打ち上げするならここは有力候補でしょう。
(後日読むとケーナの巨匠に対して結構な物言いだとは我ながら思いましたが、動画を見るだけで凄みがぞんぶんに伝わるケーナ奏者であるマルセロ・ペーニャ氏(しかも近年の演奏でもすごい)は本来あんなものではない、というのがロートルケーナ奏者の素朴な感想でございます)
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