【出演報告御礼/追記あり】第10回チャランゴの集いに出演しました!+160514-16の日記
■YOSHIOは以下のイベントに出演いたしました。
「チャランゴの集い・第10回記念イベント」
10mo. Aniversario de Encuentro del Charango en JAPON
2004年に産声をあげた「チャランゴの集い」は、おかげさまでこの度10回目を迎えることになりました。今回はスペシャルゲストとして現代ボリビアチャランゴ界を代表する巨匠アルフレド・コカ氏も迎え、盛大に開催いたします。どうかご期待下さい!
日時:2016年5月14日(土)
14:00開場
14:30開演
(17:30終了予定)
場所:ティアラこうとう小ホール(江東区住吉2-28-36、東京メトロ半蔵門線住吉駅A4出口から徒歩5分)
料金:3000円
ご予約先:daijito@hotmail.com(世話人・福田大治まで)
出演:
TOYO草薙、富谷雅樹、小黒謙治、貝谷吉浩、福田大治、岡田浩安、植月佳奈、斎藤征範、鈴木龍、荒川美樹子、際田泰弘、YOSHIO、土手暁、鈴木萌里、恵泉女学園大学チャランゴ部(順不同)。
第10回記念スペシャルゲスト:
アルフレド・コカ氏(ボリビアチャランゴ協会・現会長)
後援:ボリビアチャランゴ協会(Sociedad Boliviana del Charango)
…チャランゴというのはアンデス地方に多く存在する弦楽器です。
このイベントは弦楽器での演奏をする皆様の演奏なのですが、弦楽器のソロ曲をケーナでむりやり演奏するという
「乱暴すぎて伝わらない」演奏を、私はここ7年程度展開しています。
今回は、
El Arriero(牛追い、チャランゴ近代化の祖、マウロ・ヌニェスの作品)
Piedras Peregrinas(巡礼する石ころたち、現代チャランゴをアグレッシブにしたエルネスト・カブール作)
を演奏しました。
今回は1曲目のほうが完成度が高かったのですが、原曲の雰囲気が残っていたのは2曲目、という声を頂戴しました。
「牛追い」はチャランゴソロ曲のなかでもストローク率が高く、相当の難曲です。それゆえに演者としてはロマンがあります。
そもそもこのイベントは、ボリビアから協会の会長が出演しているのでもわかるように、チャランゴの名手勢揃いでしたが、
ケーナで無理やり出演しました。(女性ボーカル大会にむりやり裏声で乱入するようなものでしょうか)
乱暴です。乱暴であるがゆえに、競演者に「お前は芸人で出ているんだからわきまえろ」とか「本当はケーナうまいらしい」とか言われても(年間60本以上ガチでライブやっている演奏者に本来そういうこというのはどうかと思うところですが)、まったく腹が立たないぐらいの立ち位置であり「出させてくださってありがとう」と衷心から思う状況です。
小生チャランゴが好きである(けど演奏できない)と同時に、チャランゴ奏者が好きというのもあるかもしれません。
さらにいえば、単独無伴奏演奏(今の最大の出演回数を誇るスタイル)のきっかけが、この「チャランゴの曲の演奏」でした。
今後とも出演できるよう、レパートリー・水準ともに拡張させて頑張ります。皆様のご寛容を伏して乞うところでございます。
※なおチャランゴ協会のアルフレッド・コカ氏は非常なナイスガイでいらっしゃり、「チャランゴが好きだが弾けないのでケーナでやってすみません」と打ち上げでお詫びしたところ、「君の演奏もチャランゴでの演奏と同じだよ」と言っていただけて、(社交辞令だとしても)その寛大さに頭を垂れるのみでございました。今後とも振りぬきます。
チャランゴ奏者の演奏を聴いていてどれもすごかったのですが、メモ的に。失礼の段ございましたらお詫びします敬称略。
変な言い方だが、今回はほとんどの出演者がこれまでよりもアゲアゲな演奏で、「発表会」テイストを粉砕できていたように思われましたが観客の皆様いかがでしょうか。
・恵泉女学園チャランゴ部…Cholita pacen~aがかなり頑張ってかき鳴らしでの旋律裏の走り込みなどにクエカ感あり。
・土手暁…リプイ・リプイがリズムと情感のかねあいがおそらく自己ベストレベルでは。
・鈴木萌里…オリジナル曲のほうが自身の音色にあった高水準の演奏になっていた。
・鈴木龍…神への捧げものが仙台春チャラ時よりもリズムを強化していて品質向上。
・荒川美樹子…あさきゆめみし、ゆるめの曲調での重ための音色が逆に表現力を出していた。
・LA PLATA…バイレシートメドレーなどで顕著なストロークの歯切れよさが音楽的活性を保障していて◎。
(・福田大治…すみません、出演後で息が上がっていて聞き切れていませんでした)
・岡田浩安…大樹の記憶、ストイックな音色のためか、シークでの演奏よりも説得力高い。
・際田泰弘…次こそベネズエラ曲で旋律を出す感じの演奏を期待。
・植月佳奈…夜の街の犬がホセ犬伏の好サポートを得て、抑制的でも旋律の存在感を出すことに成功。
・富谷雅樹…全般に今回はマニア的スキルよりもストレートな感情が伝わる演奏で、鉄弦チャランゴの中高音にハッピー感あり。
・SABOR ANTAN~O…禁断の愛を持ってくるあたりのポップセンスとマニア気質のマッチング、超ベテランの証。
・齋藤征範…アビエルト・ミ・コラソンで1曲目の倍以上の声が出ていた。思いの強さが伝わる。
・TOYO草薙…R138 で魅せた実験的側面など、さらに芸域を広げている姿に敬礼。(演奏とは関係ないですが、冒頭での「もちろんコカさんが主人公ではあるのですが、頑張ってチケットを売って練習してきた出演者全員が主人公」という挨拶で、非常に会の意義が明確になったと思われます。功績大)
・アルフレッド・コカ…カルーヨのメドレーで聴かせる弦のスクラッチ音が「ルーツ音楽」の凄みを感じさせるもの。演奏としてはPANCHITAやクエッカ・バイレシートメドレーなどが万人にわかりやすい演奏。録音よりもはるかに巨大な印象を抱かせる奏者。ポジションの押さえ方の生真面目さなども印象に残る。
(追記)私がいわゆるボリビア曲を聞き出したころにヒットした(1988年)、Paloma del Alma Miaのチャランゴソロがコカ氏だとは思いませんでした。自分は、素直に憧れて演奏している先行世代をうらやましく思いながらデスなアレンジをしていたようなひねくれたあこがれとともに、この曲に接していましたが…。
(追記2)発表会的雰囲気がなかった理由の一つが、ベテランの方々を中心に「格式」にこだわる傾向があるこの手のイベントで、現地のトッププロが来たために同系の雰囲気が排除されたためでもあろうかと思います。
この会を主催してくださりコカ氏を招いてくださった福田大治氏、TOYO草薙氏、ISHINO氏、荒川氏はじめ実務をしてくださったみなさま、なによりお客様に深く御礼申し上げます。
出演者としてここまで楽しんだからには、今後も何らかの貢献をするように努力していきたいと念じています。
おまけで日記です。
●16/5/14(土)
10時から整体。数日前にぎっくり腰を起こしていたが舞台は勤められそう。
錦糸町経由で住吉、コンビニでチラシコピーして会場へ。
顔合わせ後会場にある昭和なメニューのレストランでカツカレー。パスタはどうみてもソフト麺レベル。
演奏。体のキレがいま一つだったが客席に降りる(草薙さんのアシストあり)などをこなす。有難うございました。
演奏終了後打ち上げ、一般のお客様がいる展開だが、最後は(ケーナはさすがに無理だが)演奏も始まる展開。
●5/15(日)
ヘロヘロだが9時に渋谷。珈琲大量摂取。
昼は「寿亭」でランチ焼肉。
夜はファイヤーバードで知り合ったT氏と「大統領」なる串焼き店で軽く飲んだ後(人気店で少し並ぶ。串焼き店としては接客がかなりよい)、浅草ゴールデンタイガーでネルマーレさんやPEPPERMINT Uさん、ロンボトランヒップショットさんのライブ(ネルマーレにしか間に合わなかったが)を観る。新松戸感強し、とみなさんに言われる。
ネルマーレは新ナンバーやミュゼット的な演奏などを聴いても確実に成長されているので、自分も頑張らなければと思う。(バンドシーンにYOSHIOを入れてくださったのがネルマーレなので、その恩を果たしていきたいと思う)
お店の人にも挨拶する。
終了後浅草橋まで歩く。微妙に楽しくない道の風景(中華料理店が目立つ)、つい松屋でプレミアム牛丼。
●5/16(月)
昼は「穀雨」で担担麺。
夜は自宅でトマトパスタ。
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