20161126-30の日記(ミサクリオージャ特別公演など)
●11/26(土)
午後駒場のミサ・クリオージャ特別公演。
ありものの合唱団にフォルクローレ演奏者が付随して、ではなく、フォルクローレ演奏者サイドから企画し合唱担当を集めたもよう。
この呼びかけ力はすごいものがある。
演奏のほうは、アリエル・ラミレスが設定していたと目される最低水準(この程度できれば演奏として成立する)を充足していたのがチャランゴとアコーディオン、あとは難しい要素が多かったとは思われる(ギターも上手系だが、アリエル・ラミレスの設定水準は音圧と手さばき両方でもっと高レベルなので、『上手な奏者』という路線でこの組曲演奏者の設定水準をクリアするなら修業が必要な水準であった。この音響状況でこの組曲のギタリストを担当する際に、他のアプローチとしては『音のきれいさを捨てて音芯を出す』という路線もありえたでしょう。また合唱はスキルはさておき、やはり人数が厳しめ)が、音響がろくになく教会的に響かせられない会場・人数下で最後まで演奏を継続できたことを評価したいな、と思った。
最後のagnus deiの合唱からサンポーニャ旋律に切り替わるところが、アリエル・ラミレスの設定した世界展開に合致したタイミングのキレでよかった。
一方最初のキリエ(スペル失念)のようなゆっくりした曲は地力がモロに出て苦しく、ケーナも難しい音階でミスが出やすくなっていた(この曲は合唱が今回のように少人数だった場合、ケーナで聴かせないと成立させずらいというか観客を納得させずらいように感じられた)。
リズムと合唱の問題では、チャカレラのリズムに合唱団が思ったより食いついていたのが光る一方、例えばカルナバリートの叩き方が抑揚に欠けプレハブ感を出してしまうなど、「自分のスキル内のことを丁寧にやる」ことで防げたミスはあったかな、と感じた。まあ緊張したかとは思われますが。
この組曲は、既存の合唱団の力を借りてフォルクローレ要素を添え物にするアレンジにしないと、カトリック芸術が持つ強烈な圧力をもって成立させずらいのであろうとも思うが、まずこの組曲を聴いて手がけたこと、南米のメインカルチャーのひとつ(それは現在日本で行われている類のフォルクローレは入らないと思われます)にアンデス系の出身者が挑んだこと、なんとか成立させたことを称揚しつつ、音響などの環境もよりよくして10年後でも再演しようという意欲をいただければとロートルとして願います。さらに、関わった人それぞれに成果があればとも願っています。いろいろ書きましたが皆様お疲れ様でした。
※私の声かけでご来場された方がいらっしゃったようでしたら、謹んで感謝申し上げます。
その後久々の方と時々会う方と、駒場祭の民音演奏を聴きに行く。駒場祭は関わっていたときは微妙につらい記憶しかないのだが、現役の方が楽しんでいるといいな、とは思う。
その後駒場のおしゃれなふりしてフリードリンク250円のケーキ店でだべった後コスキンインフォメーション飲み会。5時間語り合うというもの。テング酒場にて。
●11/27(日)
昼はベルマーレカフェ。夜は西船橋駅ナカの鮨。
●11/28(月)
昼はアユンテラス、夜はレトルトカレー。中村屋は秀逸(店カレーはあまりCPよくないが)。
●11/29(火)
昼はポンヌフという立ち食いそば、夜はコスキンインフォメーションセンター飲み会その2を魚一丁にて。3時間半程度。
●11/30(水)
昼は歯医者に行った後で下北沢「トンネル食堂」。ワンオペで少々待つ。700円としてはCP良い。
コチャバンバに久々によるが、特別に何も買わずに見学して帰る。
これから新松戸でライブです。19時からの予定です!
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Comments
詳細な感想を書いていただき、ありがとうございます。先日はせっついてしまってすいません(笑)
参加者一同にシェアさせていただきました。
ミサクリ愛に溢れたコメントと、真摯に聞いてくださったこと、本当にありがたく思います。
伴奏隊には特に耳に痛いコメントも多いのですが、今後の糧とさせていただきたいと思います。いつもフォルクローレをやっている身としては、「いつもより練習時間は長いのに、自分の出番が少ない」という甘い認識があったところもあるので、もう少し問題点を洗い出していれば、もっと各人のことを丁寧に仕上げていけたよなあと思っています。例えば、アコーディオンについては、もともとアイリッシュの人であることもあって、丁寧にリズムにあうように全員でそのパートに時間をかけたのですが、他の楽器については、フォルクローレ歴がある人間なので、個々人の練習に任せてしまった部分があります。修行不足ですね…。
また、お客さん集めの声かけにご協力いただいたこと、重ね重ね御礼を申し上げます。
再演に関しては、具体的な予定はまったく立っていませんが、今回の公演には参加者一同手応えを感じておりますので、メンバーは入れ替わったとしても、やることになるかもしれません。
そのときには、ただ「企画を実現できた」以上の感動を共有できたらよいなあと思います。
重ね重ね、ありがとうございました。
(そして本日お誕生日おめでとうございます!)
石川
Posted by: 石川夏子 | 2016.12.03 12:11 PM
石川様、コメント有難うございます。
基本的に今回の企画段階から尊敬と応援しかなかったのですが、そこは現場の人間なもので正直な感想を考えなく言うのが自分の性分なので、使える内容があったら使ってください、というヌルめの対応でお願い申し上げます。
またお祝い有難うございます。今後とも宜しくお願い申し上げます!
Posted by: YOSHIO | 2016.12.05 12:51 AM