さまざま感謝しながらの演奏となりました!【ケーナイベントにJOSE+YOSHIO出演】170304羽村市中車水車小屋
ケーナ界のシグルイ系奏者と自称僭称するYOSHIOは、
ケーナイベントは今まであまり行われたことがないし、
あったとしても呼ばれるタイプのケーナ奏者ではありませんでした。
そんなYOSHIOを巻き込むイベントが誕生しました。
(早速レッスンプロ系が「サンポーニャの集い」などで後追いしています)
JOSE+YOSHIOの相方ホセ犬伏氏が満を持して送る、
インディーズケーナイベント@羽村市。
水車が回る美しい田園風景的な店の特徴にミスマッチな、
パリコミューンで殺される系の都市系貧民ケーナ奏者のYOSHIOが
たぶん結構アウェイな空間。
(正統派超ベテランのパワフルで端正な演奏にうなずき、
やや若手の専業奏者の器用で静謐な演奏に感じ入り、
若手女性奏者の直球な演奏を応援したくなる、
そんな聴衆はきっと「YOSHIOさえいなければいいイベントだった」とか
言うんだと思います。以上被害妄想と思うでしょうが結構ガチ予想)
パリ郊外とは違った意味で荒廃している新松戸Firebirdで鍛えられた
JOSE+YOSHIOのグルーブを、消費者なケーナマニアに叩き込みますので
その姿を見つめたい方、
たまにはYOSHIOのケーナを空気のいいところで聴きたい方、
お待ちしています!
詳細はこちらを。予約先も書いてありますです。
→紹介はひねくれモードですが、無事出演させていただきました。
共演者は渡辺大輔氏(ギター・ホセ犬伏氏、全般に自己抑制のもと静かめに演奏されていましたが、自作曲でのよのせこ氏との二重奏かなり完成度高くなっていました)、よのせこ氏(ギター・カッキー氏、Negra Tuntunaなどでの素直さと呪術的な存在感のある音色はさすが)、福田一弘氏(ギター・清水悠氏、言わずと知れた大御所ですが、Mama Crisoでのエレキアレンジなどさらに進む姿勢もすごかったです)でした(出演順)。自分は3番目にJOSE+YOSHIOで出演しました。
曲目は
1、Paisaje de Nieve(雪景色)
2、Zuriki
3、穴を開ける
4、カルナバルのメドレー
5、泊まり込み
6、El Antigal
でした。
録音を聞き返してみたら、「ミスがないわけではないが、パワフルにやりつつもケーナへの愛情がほの見える演奏」になっていました(自分でいうのもいかがなものかと思いますが)。
よくあるフォルクローレ系イベントの参加者の一部のように、ほめるふりをして邪道系の色物として自分を侮蔑しつつ消費しようとする客サイドの雰囲気を感じなかったこともあり、相当素直に演奏していたのかなと思います。ぶっちゃけ非常に好評でした。
例えばFirebirdでやっているときとスタンスが変わっているわけではないのですが、ポジションを全うしよう、などの力みがないYOSHIOの演奏というものに価値があるのかもしれない、とか柄にもなく思いました。
(演奏後の感想も、「トリッキーなケーナ」とか言われる人もいたものの、多くの方は「素直によかった」とおっしゃってくださいました。特に演奏者としての防衛上から行っているSNSでのミサイル発射などにより私が手放していた60代以上のベテラン愛好家の方々に望外の好評を得、1970年代のボリビアの話などさまざまな話をフラットに拝聴できました。非常に嬉しかったです)
このイベントは出演者同士にも、お互いへのリスペクトがあって非常に快適でした。主催のホセ犬伏氏および中車水車小屋のみなさま、運営に協力された皆様、お客様全員がいい人などというイベントは早々ないですが、今回はかなり該当しました。
さらに真面目に話すと、専業演奏者である渡辺氏や、ベテランである福田氏ら本来は場所を仕切ることが許されやすい方々の自己抑制、若手であるよのせこ氏の委縮しない姿勢などに触発され、普段のポジショントークを抑えたYOSHIOも居場所があっただけ、かもしれません。
もしそうだとしても、ケーナ演奏者が集まるイベントにありがちな「自分のうんちくや体験だけを話し、こちらを『変わり者』としてのみ処遇し対等な会話が成立しない」ムーブが一切なかったことで演奏できたことに感謝するのみです。皆様には疑問があるでしょうが、ケーナ真面目にやってきてよかったです。本当に皆様有難うございました。今回の演奏での成果をばねに、「ケーナが好きなこと」を素直に表現する時間を増やそうかと思っています。
このイベントでは自分の出番の前に、ケーナ奏者4人のみで「水車」のお題の即興がありました。10分の予定が15分になったのはYOSHIOの責任です。ただここで「リズムを出す演奏をケーナ1本でできる人はそういない」「明確に美メロよりもグルーブを感じた」という評をいただけたのが幸運です。
ラストは「オリャンタイ」(ペルー民謡の福田さんをさしおいてマイクなしとはいえ主旋律ですみませんでした、ビビり音がほのかな民族風味を生んでいました)、アンコールで花祭りを演奏しました。
終了後は手伝ってくれていたギタリストとも多少セッションいたしました。
最後になりますが、主催のホセさん有難うございました!継続開催を祈念しております!
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