【2017高原骨折日記/骨折後125日】20171018日記【退院102日後】+ややいやらしめのエッセイ
●10/18(水)手術後109日
大幅に省略して、怪我をして4か月、手術して三か月半程度の現在地点の状況を。
経過としては「極めて順調」だそうです。見かけたブログの表現を借りれば「割れたガラスのコップを元に戻すようなもの」だそうなので、一応歩けるようになっている現状は猪突猛進型のYOSHIOとしては慎重に慎重を重ねた結果の成果ともいえますが、なにより医療スタッフおよび周囲の皆様のご理解ご支援あってこそと言えるでしょう。本当に有難うございます。
・松葉杖…松葉杖を家の中ではせずに歩いています。1週間ほど前からは出先のあるオフィスビルの同一フロア内でも突いていません。
ただ階段をどしどし、というほどではなく、今だに段差系をこなすときには松葉杖を安全のために突いています。段差を遅いスピードで乗り越えられるルンバぐらいの行動力です。
・演奏…いまだ座ってやっています。
・脚力…以前は週3回程度やっていた100回のスクワットを昨日久々にやったら40回が限界でした。脚力は4割程度の回復です。
・体重…そもそも「意味もなく間食の時間にマジ食事」「機械的に大盛り禁止」「夜ご飯おかわりの際には『おかわりする理由』のプレゼンの上承認が必要」「迷ったらそば」などのプリミティブダイエットをしたところ、8キロ以上痩せましたが比率としては大したことはありません。ただおかげで季節の変わり目に風邪などひかずに済んでます。
・電車…立っていても我慢できるようになりました。松葉杖を同行者に持ってもらって座っていたら、私よりもエグイデブのおじさん(私もデブのおじさんですが)に「席立て」とか言われ「膝をやってまして」と言ったところ「すぐ言えこのバカ」と耳元で凄まれて以来、席を譲ってもらうのが当然というある種の既得権益意識から自由になれました。その時殺意が涌いたかどうかはコメントしませんが、今では感謝しています。(どの方面でも、「こうなってはいけない」という人を見つけることで自分の行動を補整できて恵まれています)
小生は顔的には優しくて気が弱そうに見えるらしく(実際もおそらくそんなところなのでしょう)、高齢の女性に(他にもたくさんの健常者男性が座っているのに)ピンポイントで眼を飛ばされまくり、「すみません膝を怪我していまして」と少なくとも周りの人にも伝わるぐらい明確に伝えたところ「いろいろ言っても聞こえない」と叫ばれてずっと眼を飛ばされ続けるという貴重な経験をしました。信濃町で降りて行ったあの方の明日はどんなんだろう。
・バリアフリー…駅だけでなく、歩道橋に設けられていたエレベーターを有難く使っていますが、一定数「スマホゲームをやるために階段を回避する人」がいて、乗り込んですぐに「閉」ボタンを押されたので挟まれないようにドアを手で止めて乗ったところ舌打ちされたケースが2回ありました。一方で親切な人もたくさんいるので、あまり社会に絶望しないようにしています。(ただ「おもてなし」という割に、人口比でみると東アジア系以外の外国人のほうが圧倒的に親切率高し。東京五輪の成否に若干の不安)
・今後…今月中には松葉杖を使わずに生活できるようにして、病院に返しに行こうと思っています。ボルトは入っているので走るなどはちょっと難しそうですが…。
●以下は柄にもないアドバイスというか感想というか。業界の大松(なんJスラング)、フォルクローレ界の狂犬あるいは朝青龍的文章ではないですが正味の話です。
怪我をしたことをきっかけに、もとから喘息持ちであることも考えあわせて、自分がケーナ奏者として「選ばれた」フィジカルの所有者かどうか分析することが増えました。基本的な回答は「否」です。自分が音楽活動を続けていることは幸運と奇跡の結果であり、能力的に当然の話ではありません。特に身体的には「演奏をやめた方が健康かも」と言われかねない状況かもしれません。
ただ自分の売りが、喘息をきっかけにした何らかの呼吸行動の表現化行為に起因するプリミティブさの無駄な洗練なのかもしれないと考えることもあります。また怪我をして座って演奏することで、ある意味まともな演奏者として再評価をいただいたりもしています。
身体的な事情で、自分の想定する音が出ない、そもそもいい音を出せるのか、出せるようになるのか見当もつかないという人も多いと思います。ですが、その自分の想定や迷い、理想像を外してみて、今自分が出している音が今のベスト、よりよい音を探し続けるとしてやっていけば、そんなに無理をしなくてもよいし自分の歩みで続けられると思います。
音楽の神様がいるとしたらずいぶん残酷な面もあると思いますが、腐らず継続的に頑張っていけば何か恵んでくれるのも、体感しているところであります。(そうでなければ権威もバックも事務所も現地の親しいマエストロもない、このおじさんインディーケーナ奏者に年間70本以上のステージは来ないでしょう)
長期的な身体不調などと付き合いながら演奏することはマイナスではない、ということだけ伝えられればと思いこの駄文を記しました。甘い考えであり甘い文章かとも思いますが、みんなで諦めずに(時に休みもしながら)続けていきましょう。私も諦めずに、ちょっとだけ頑張り続けます。
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