【微修正しました】どうでもいいメモ(ワイラハポナンデス東京公演感想)
★2/10情熱クロスオーバーコンサート、ぜひチケット購入を!
ワイラハポナンデスの東京公演を府中で見ました。手元の資料がないのでおおざっぱにメモ的な範囲で。
●年末平日だが動員は200人弱ぐらいであろうか、というところ。
これは健闘(Tさんの努力の成果)だが、他会場と比べて「一般人」を巻き込んだ数ではないといえる。(ろくに宣伝してなかったノルテポトシでも100人以上東京では集客できたので、それくらいは大した宣伝活動なしで動く「ボリビア音楽好き」が東京圏にはいると推測すれば、さして上積みはない)
●公演の雰囲気は成功であった。正直楽しかったし、一定レベルボリビア音楽を演奏したり楽しんだ人には「スケジュールやりくりしてでも行け」という内容であった。
小生にとっても、日本人がフォルク的感性とやらで日本の曲をやったときに発生する「リズムレス、グルーブ0のBGM」地獄からのソリューションとして、「ボリビアのリズムでやりきる」行為を一流~二流のプレイヤーとして現地で活動している面々がやるというのは有効だと感じられた。
小生この時はまだ骨折の影響で杖突いていましたが、それでも踊らされるだけの水準と熱量でした。
●ただカバーソングとして、ボリビア音楽を知らない人に届く強度があるかというと、(終了後の飲み会での指摘もあったが)難しい要素がある、というのが、まあ率直な感想とはなろう。ボリビア音楽を知らない人を(ライブではまだしも)音楽解釈的に納得させるだけの独自性があったかといわれると、詰まるのが正直なところである。
演奏した曲の中で、突出して独自性および完成度が高かったのは「スーパーマリオ」のテーマで、ここでは歌詞がついているだけでなくコーラスがカルカスの「Tarija」などで使われた(品質安定のための)無機質コーラスワークになっていて、かなりゲーム音楽とのマッチングがよかった。あと渡辺氏のエレキギターが(他では第三世界の平均値レベルな音作り工夫0を疑わせるレベルだったが)ここでは相当難しい効果音を出していていい仕事をしていた。
ただ出来の悪さ良さを問わず、もう一歩現地的に押し切るか、旋律に寄りそうかの切り分けが各曲ごとに深められてほしいなとは思います。それがなされてから、カバーソングとしての説得力が試されるということであろうかと思われます。
その点で、出来が悪かった椎名林檎の曲などはむしろ工夫の余地が相当あるので、次回があれば期待したいです。特にバンドカルチャーとの親和性が高い桑原健一氏に期待したいです。
●この日プレイヤーとしてだけでなく、mc担当としてミュージシャン的に優秀だったのは桑原氏でした。mcは必要な情報を他人の排除なしにしっかり正確な日本語で伝えていて(日本語教師として優秀であろうことを推察させる水準)まじ最高でしたし、三線も音響的に相当難しいところ、存在感アピールはできていました。自分の曲をやるコーナーでも一番「一人でやる」説得力がありよかったです。
●サポートミュージシャンが優秀だったのも公演の成功の要因。ドラマーは在日ファンクの方で、裏を意識させる表叩きが表現力を発揮していた。管楽器の岡田さんは、ケーナをろくに拾わないやばいPAで大変だったでしょうが、今まで聞いた中で一番音を張っていて説得力ありました。
●このユニットで何度も来日するのは正直難しいと思いますが、もう少し聞きたいチームとも思います。
●CD買いました。2/10のコンサートで流しますのでお客様、感想教えてください。
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