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2018.06.29

成果を得ました+反省や考えることも【下北沢で演奏します】チャランゴの集い@下北沢ボデギータ

6/30(土)に、チャランゴ(アンデス地方中心の弦楽器)奏者が集まるイベントに、「チャランゴ音楽を演奏するケーナ奏者の単独無伴奏」という、細かすぎて伝わらないポジションで出演します!

堂々の単独無伴奏ですが、民族音楽シーンでも臆せず普段のライブ同様ごっつり演奏しますので、お目にかかる方ぜひ宜しくお願い申し上げます!
(この日終わると次は7/10までライブがありません…最近の私としては珍しく中9日空いています)

私は確か12組中の7組目、2部の冒頭での演奏になります。
1組10分で3曲の演奏ですが、私は2曲、1曲はカブールのやや珍しい曲を演奏します。
(カブールはチャランゴ音楽のみならずボリビア音楽でデーモン的な革命を起こした偉人にして狂人のチャランゴ奏者)
1曲は、もちろんいつも演奏している例の曲で、アンデス音楽シーンにラッシュします。

→次の曲を演奏しました。
1、Solito de Charango(E.Cavour)=「バラと火山」などが入っているアルバムの地味な曲です。テーマを展開させるカブールの凄いアートスタイルを深夜のスタジオで分析するのは楽しいひとときでしたが、舞台での成果は不明です。「ケーナでチャランゴスキルをやる」という実験性はあったかと思います。「技が増えている」と評価いただいたのは本当に嬉しかったです。

2、Inti Yacu(D.Navarro)=いつもライブハウスでも演奏させていただいているD。ナバーロ氏作の名曲です。その日その日の最大限の熱量を叩きこんで演奏していますが、この日もイベントの趣旨に合わないぐらいぶち込みました。日本でこの曲を広める演奏を繰り広げているDAIJITOの演奏が前にあったので、個性強くやらせていただけました。有難うございました!
(「素朴系の民族音楽をやっていれば珍しがられてむしろライブハウスで受けますよね」とかときどき民族音楽界の方に言われますが、民族音楽を演奏して珍しいと思ってもらうアプローチで、現場で切磋琢磨しているロックをはじめとするさまざまなジャンルのミュージシャンに伍して年間80ステージにフロントマンとして出演して、他ジャンルの出演者とハードにガチンコセッションなどできないです…この曲のアプローチなどは、現場のお客様やミュージシャンに、ライブハウスで鍛えていただいたものです。もしよろしければ「アイドルが踊りまくる」シーンも発生するFirebirdなどライブハウスでの同曲の演奏も一度見に聴きに来ていただけますと幸甚です)

ともあれ、ともに出演した皆様、イベント運営に尽力くださった皆様、私のような変形プレイヤーを広い視野でブッキングくださるDAIJITOはじめ企画の皆様、お店の皆様(打ち上げの食事で美味しくおなか一杯になるというレア経験をしました)、なにより暑い中来てくださったお客様に御礼申し上げます。本当に有難うございました!

イベントの構成要員でもございましたので、イベントへの感想は以上なのですが、おまけのメモを少々。

・お店は素晴らしいところ(モヒート美味すぎ)、打ち上げが素晴らしい(Potosino soyやCanto del Viento、Condor Solitarioを演奏して自分にとって先輩の方々にも賞賛いただいた打ち上げの経験は今後の自分の音楽の支えになります!)というこのイベントならではの美点に感謝しつつも、お客様の住環境の問題についてはもっと考えなくてはいけないな、と演奏者として猛省しています。お店の売り上げのためにもドリンクタイムを増やすなどの設定もアリでしょう。とにかく暑かったです…。

・自分はお客様にぐいぐい行き過ぎてご迷惑をおかけして反省してますが、演奏者サイド全般としては、チャランゴ音楽への忠誠を表現するのと同レベルで、聴きに来てくださっているお客様への愛情ないしホスピタリティーを、場の状況を類推してステージに反映させようとする姿勢やMCをきちっとする工夫などを通じて表現する努力を今一歩踏み込んだかたちですべきかな、と感じています(別に一律に声を張る、とかいうことではなく、お客様にアクセスするという視点を持ったその人なりの努力をお互いにいたしましょうという意味です)。自分もよりお客様に負荷をかけないスタイルにすべく、機会をいただければ改善します。その点をいつもフォローくださっている司会の石野氏はすばらしい貢献をされています。

・鉄弦チャランゴの日本受容という点で新時代が来たな、というのを、ボニー・アルベルト・テランのテイストを過剰な知識アピールや技術アピールなしで素直に出してくる山本尋氏の演奏に感じました。

…いろいろ申し上げましたが、とにかくこのイベントはDAIJITOはじめ企画の皆様が、マニアイベントでありがちな徒党性を巧みにコントロールして、フラットにさまざまな交流ができる機会に満ちていて、本当に素晴らしいです。
企画運営くださっている皆様に本当に感謝しています。チャンスがあればもっと貢献するためにまた機会をいただければ幸甚です。

※単独無伴奏はリッキー・ロドリゲス氏とYOSHIOだけです。ここでもレア…。ちなみに私が下北沢を徘徊するのもレアです。→リッキー氏も伴奏(ギター・DAIJITO、ケーナ・岡田浩安氏)がいたので完全に1セット1人でやったのは私だけでした。リッキー氏のチャランゴ音をきちっと前に出す姿勢はいい意味でハンパなくプロでした。

ぜひ宜しくお願い申し上げます!

以下主催者からのご案内です。

「第12回チャランゴの集い」、今回は出演者も賑やかな顔ぶれで、チャランゴの素晴らしさが色々な角度からお楽しみいただけます!

会場は「こぢんまりと熱い」おなじみ下北沢ボデギータとなります。

個性溢れる日本屈指のチャランゴ奏者たちの熱演にご期待下さい!

なお、会場はスペースが非常に限られていますので、ご予約はお早めにお願いいたします。
→予約で満員となっています。申し訳ございません。(YOSHIO注)

以下、詳細です。

「第12回チャランゴの集い」

日時;2018年6月30日(土)
14:30開場、15:00スタート(17:30終了予定)

会場;ボデギータ(東京都世田谷区代沢5-6-14前田ビルB1F、小田急&京王・下北沢駅より徒歩8分)

チャージ;2500円(1ドリンク込、当日精算・全自由席)

出演;植月佳奈、岡田浩安、貝谷吉浩、鈴木萌里、鈴木龍、飛田茂美、富谷雅樹、福田大治、山本尋、YOSHIO、リッキー・ロドリゲス、恵泉女学園大学チャランゴ部。

おまけの日記。

●6/30(土)
朝9時前に起床してチラシ作製などもろもろ、身支度して11:30前に出て下北沢へ。
南西口の裏口感にとまどいながら10分程度歩く。途中でなにか食べたかったがやむなし。

昼キオスクのおにぎり2つだけでひもじかったので、PAチェックを脱走して会場2階にあったタイ料理店「バーン・キラオ」でカオマンガイ。見かけタイ風味少な目だったが案外美味。(よく見ると店内のアート風の絵がすべてタイのモチーフ)

イベント、打ち上げに出て21時ごろ退出。下北沢はサブカル風のカップルがめちゃくちゃたくさん歩いていていまだによくわからない。(平日昼間の下北沢は嫌いではないですが…)

帰りは小田急線に降りるのが面倒くさいので井の頭線で渋谷経由で帰宅。帰宅後すぐにスポーツドリンク一気飲み。電解質不足を補う。

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