修正箇所あります【コスキン・エン・ハポン2018】YOSHIOに関する単簡な報告【無味無臭?】
大変遅くなりましたが、本年もコスキン・エン・ハポンでは大変にお世話になりました。
以下ざっくりと報告申し上げます。
Ⅰ、演奏者として
①Radical Andes Connection…1日目メインステージにて以下の曲を演奏しました。(w/yoko、鈴木龍、酒井半仁門、R沢(敬称略))
・Cancion de Lejos
・Achacachen~ita
…司会からはノーコメントでしたが、今までのRACの中でもっとも手ごたえがある演奏でした。1曲目が特にyoko氏の歌唱をメインとした組立で「引き」の演奏がある程度できていて好評でした。2曲目はもっと盛り上げたかったので精進します。
個人としては1曲目のケーナで相当音色がきれいだったとの評価もいただきました。
全般に川俣や伊達の方々に聴いていただき、RACで「すまいる&みゅーじっく」に出ていることが無駄になっていないことも実感しました。
②YOSHIO…2日目サブステで以下の曲を演奏しました。2曲JOSE犬伏氏に乱入いただきました。
・Don Pablo
・Yove Male Mome
・Inti Yacu
・Zuriki
・泊まり込み
…後半2曲がJOSE+YOSHIOでした。単独無伴奏は最近すっかり「ライブハウスモード」になっているため、絹蔵の空間でのMCに苦戦しますが、(途中で席を立つ方もいたものの)一定数のお客様に最後まで聴いていただけてうれしかったですし、飛躍のきっかけとなった絹蔵で演奏できて(今年は無理だと思っていた)嬉しかったです。いただいた牛乳は即日、ケーナパンは3日後に消費しました。
③TAKUYA&YOSHIO…2日目メインステージで演奏しました。動画を戦場カメラマンのkawa氏が4kで撮影くださいましたのでご覧ください。
・Amor,quena y retumbo(愛とケーナとレトゥンボ)
・El Derecho de vivir en Paz(平和に生きる権利)
…会場の多くのお客様にはいつも御礼申し上げます。審査会などでやり場のない感情をすべて舞台にぶつけていたころの演奏と比べると、いずれも体調不良もあり場内圧倒、とはいかないものの、TAKUYA&YOSHIOでは相当の完成度が(細かいミスはありますが)ある演奏でした。場内がとまどいながらも聴いてくださっている感じは非常に嬉しかったです。1曲目の評価がケーナの新境地としてかなり高かったので、さらに追っていきたいと思います。(この日の体調からみて相当余裕のないステージングであった点、重々お詫び申し上げます。今後は事前に風邪を引いてもすぐ治せるよう態勢を作ります。ただ1曲目のような演奏ができたのも、ライブハウスで馬力を上げる修業をしてきて、馬力を絞ってコーナーに速球を決める投球ができるようになったからだと痛感しています)
※全般に音響が以前よりもダイレクトなリアクションがある感じでよかったですが、やはり「ケーナと歌へのブースト」はかなりあるので、ギターでリズムを作る際の課題はまだ演奏者サイドとして痛感しています。またケーナ奏者としては、「会場で気持ちいい演奏だからといって上手いと思うな」という自戒をさらにしていきたいと思います。
Ⅱ、インフォメーションセンターについて
今年もインフォメーションセンターの形式上の統括責任者(まあ立場としてはグレーな店の鉄砲玉店長ぐらいのポジショニング)で30人以上の方にご協力いただき、3日間なんとかセンターを維持することができました。
これもコスキン事務局の皆様、運営サイドの皆様、参加者の皆様、観客の方々、なによりインフォメーションセンターをお手伝いいただいた皆様のおかげです。篤く御礼申し上げます。
今年は昨年よりもトラブルが少なかった印象です。またツイッターでの発信の進化(これは担当H氏の努力が大きい)、審査会同時中継遂行(これも担当のK氏・H氏の功績)などさまざまできたのは次年以降につながる成果でしょう。
現在センターでもとりまとめ(アンケートご協力ありがとうございます!)もろもろしてますが、何かご意見ある方はYOSHIOやコスキンアカウントまでお気軽に。
来年もインフォメーションセンターや順番表示システム(鈴木龍氏が毎年改良してます)は行う方向なので、皆様もぜひ気軽に手伝っていただけますと幸甚でございます!
※とりあえず11/4(日)14:15-16:45で第1回反省会を飯田橋で行うそうです。興味ある方は連絡ください。
Ⅲ、売り子として
…今年は「ゲストのホセ犬伏氏のレーベルの売り子」を務め、自分のcdと渡辺大輔氏のcdを販売していました。(3日目だけ相田豊氏のcd販売も手伝いました)
特に自分のcdに関して想定外に多くの方に購入いただき、篤く御礼申し上げます。また売り子をしながらさまざまなミュージシャンの方、参加者の方々と話ができたのが本当に嬉しかったです。(ラウル・オラルテさんのお手伝いもしました)
来年はおそらくない展開ですが、いい勉強になりました。許容いただいた事務局に篤く御礼申し上げます。
インフォメーションセンターの皆様には、シフト中時々抜けたことをお詫び申し上げます。
Ⅳ、その他参加者として(ここまでもそうですし、ここから先はかなり一個人の意見です)
●今年の審査会は以下のメンバーで争われ、選ばれたのは「rio del bosque」でした。
rio del bosque,salamimari
…率直に言うと、コスキン音楽祭のステージをイメージしながらの自分の判断は「salamimari」を派遣すべきというものであった。コスキン音楽祭では「特に日系人の方々の意向を反映した親善使節となるためのひたむきさ」「日本から来てわざわざ演奏する根拠を観客および音楽関係者に示せるか」「リゾート音楽祭的な『面白い芸能』的要素を求める観客に対してアピールするものがあるか」が重要だと審査会→代表としてなんとかミッションを達成したものとして考えているが、salamimariはこれらの要素を満たす可能性を感じさせたが、rio del bosqueには感じなかったというのが正味の話である。
各メンバーの技量には疑いはなく、ギターのテクニックや完成度であればもちろん「rio…」に軍配が上がるが、プレコスキン出身者などの無名超絶ギター奏者がうごめくなかで、このユニットのレベルの完成度がステージでの競争力を持つようには思われない(厳しい言い方をすれば、メジャーリーグのステージにNPBのの1.5軍レベルで、しかも素材的魅力ではなく技術力を売りにしていて技術で勝負しようと乗り込むようなもの。TAKUYA&YOSHIOは技術レベルはクラブチームレベルでしたが、やや競争の薄いケーナ、さらに「3分は持つ」意外な説得力のあるボーカルのリレーワークとヘッスラをいとわないひたむきさと素材感を出すパワープレイで必死に乗り切りました)。
またリゾート音楽祭的なところで求められる「ラテン的に旋律感を強く出す」スタイルを、このユニットが取っていない以上、ステージで納得感を出すのは簡単ではないと推量される。(また「現地の人が目を剥くレベルのわかりやすい超絶技巧」という手もあるが、審査会演奏ではそれを感じなかった)
さらに言えば、メンバーの清水悠氏が重ねているブエノスアイレスでの修業などによって得た「いい感じにこなれたアルゼンチン感」をステージで繰り出した場合は、より芸能イベントの要素が強い同音楽祭において「140キロの打ち頃のストレートがベルトあたりに来た」レベルでの炎上も危惧せざるを得ない。とにかくパワーや熱量、ひたむきさを演奏ないしMCで出すスタイルをバックアップでもいいので構築しておくというのが解決策とは考えるが、いかがでしょう。
(コスキン経験後明らかに外連味とパワーを増したkoji氏のようなギタリストを想定しての発信です)
ともあれコスキン音楽祭の大きいステージで、どのタイプのプレイヤーとして表現するかは演奏者として選ぶ権利はあるはずだが、日本代表である以上その権利は相当削られているという認識を持ったうえでのレパートリーや演奏スタイルやミュージシャンとしてのスタイルの精査をいただけると、送り出す側や迎える側の人はほっとするであろう。
また日本代表派遣事業が川俣町の予算で一部補助がある(これがなかったのに代表の責務を全うしたtoda la vidaはいくら賞賛してもしたりない)ことを深く理解して「川俣の代表」という側面を出すようなひたむきさがあれば潮目も変わるのでは、というのが、無責任なパイセン面したアドバイスとしては言いうる。
(個人的にはひどすぎた歌について「キーに合う歌を歌ってください」という優しい審査員コメントに、ずいぶんな不公平さを感じたが、それはさすがに怨望のレベルなので置いておく)
かたやsalamimariのほうは、正直高校球児レベルのギター(ただアルゼンチンらしさの表現のきっかけはできていた)と男子の歌がネックではあったが、10分のステージなら必ず盛り上げるだけの女性ボーカルの特異性(日本から来たことの説得力がハンパない)で勝っていたように感じる。
必ず今後があるユニットなのでギターワークを磨きながらまたチャンスを狙ってほしいと強く思う。とにかくこのチームの(多くの人にとっての)想定外の善戦で審査会が締まった。
…以上は演奏を聴いていての素直な感想を、「性格が悪い」などと言われるリスクを想定しつつも書かせていただいています。
ただし、選ばれたからには日本代表の仲間ではあるつもりなので(先方がそうは思わないという可能性は考慮しますが)、求められれば最大限のサポートをするとともに、衷心より成功を祈念しています。自分の書いたような懸念など一蹴するステージングを期待しています。
(ずいぶん偉そうに書いたな、と思われる方が多いでしょうが、コスキン音楽祭への出演がどんなにハードモードかを経験者(しかも僭越ですがそこそこアジャストできた人間)として伝えなければ、という気持ちだけであることを汲んでご海容いただけますと幸甚です)
ともあれ関係各位の皆様、お疲れ様でした。お手伝いできることはなんでもしますのでお気軽にお声かけください。
●ゲスト演奏については、今年は昨年のような1時間以上の遅延(前に掲載していたこの部分について削除しました)などはなく、非常に安心して観賞できるものであった。特に初日でラウル・オラルテ氏のアンコール後に起こったややルーズな一部観客による再アンコールの声を司会の飯田さんがびしっと切ったシーンは素晴らしかった。
ゲストの演奏ではラウル・オラルテ氏はすごかった。曲目など正直パワーレス風だが、あれは全盛時の張本選手ばりに「振り回せば飛ぶのにきちっとヒットにする」殿堂級の安定感でホンモノ感がすごかった。同じ楽器でもこれだけ違うということを、多くのケーナ奏者はコントロール力でとらえるのであろうが、その前提の出力量の観点で考えるべきであると思う(音が大きいとかは関係ない)。
あと岡田さんのバッキングは超一流。
●シャモラーメンは絶対に以前よりおいしい。食事の店は似たような内容だが正直差があるケースがあった。3日目に売れ残った店のソーセージをむさぼったが異常に美味だった。
●福島ステイで会場に8:30ごろまでに入りたい場合、松川経由ルートは使えます。3日目使ってみましたが無事会場に着きました。
福島7:35-松川7:49着/7:53発(乗換は急ぐ。マイクロバスが駅の左側に止まっているが客を乗せる意思が薄く容赦なく発車するので)―川俣町役場前に8:20過ぎに着きます。バス代も700円以下。当番や出番があって車がない方にお勧めします。駅そばのホテルなら7時から朝食を食べても間に合いますが、会場でのパンとコーヒーも乙なものです。
※マイクロバスはバス停表示は出ますが車内放送はないので、だれか起きていることが必要です。
●体調を崩してご迷惑をおかけしました。のどに効く物を随分工面くださった方が多いのですが、その効果もあってリタイアせずにすんだものの自分の話が聞き取りにくかったことお詫び申し上げます。来年は体調を崩さず各種ミッションを果たすよう頑張ります。
(正直に言うと、初日夜ホテルに戻ってからまったく動けずひっくり返っていました。そのせいで今回のコスキンは適量のお酒を飲んでのコミュニケーションもなかったです…)
●久々に2日目の夜、TAKUYA&YOSHIOで福島のラーメン店に行きましたが目当ての店にふられたこともあり「まあそれなり」でした。祭り後の団体が結構いました。
…また思い出したら追記します。本当に皆様お世話になりました。いろいろありましたが楽しみました!
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