20210926の日記(西田崚氏卒業チャランゴライブ観ました)
●9/26(日)
朝は納豆ご飯に山椒がほのかに利いた昆布。
昼は「鳥安」の焼き鳥丼。相変わらずドープでよいが、付け合わせのサラダが支店なら380円であったのが本店は600円以上するため諦め。
渋谷道玄坂裏手はだいぶ人が戻っているが、まだ地方都市の繁華街レベル。
18時に解放後井の頭線にて下北沢、音倉へ。
西田崚氏卒業チャランゴライブ夜の部に6曲目からとなるが参戦。
まず昼の部、夜の部でチャランゴ出ずっぱりライブというのがすでにヤバい。
観終わっての印象は、「卒業ライブ」にありうる多幸感にまみれた感じでもなく、
氏を中心としたユニットのコンディションがベストともいえなかろうということ(そりゃ昼夜やっているわけですから)も踏まえて、
なおかつ素晴らしいライブといいうる内容であった。
ダブルヘッダーで2戦先発した投手が、スタミナとコントロールに苦しみつつもQS(野球の指数表示で「試合をしっかり作れる」という先発投手の使命を果たしたことを示すもの)をきちっとする感じで、西田氏の滅茶苦茶な地力を痛感させられた。
まず選曲が日本・南米のチャランゴ奏者の曲がちりばめられていて、なおかつ独自のチョイスになっていて最高(オリジナルも聴きたかったですが…)。前半ラストにセンテージャス3連打はバックスクリーン級の選曲ですね(と古い野球ファンにしか通じないネタを)。
好きだった曲について、
・Cuando Estoy Contigo…センテージャスの風味がしっかり出ていて、個人的にはこの日一番好きな演奏。西田氏はセンテージャス系の表現者としてとんでもない奏者になるポテンシャルを感じました。
・Fiesta del Charango …この曲はもっとチャランゴの音を大きく取ればとんでもない名演として観客に語り継がれたと思われる。氏の「トリプルスリー」的にバランスよく発展したチャランゴスキルと表現力が最大限発揮された曲。
・El Castillo…TOYO草薙氏の同曲の演奏が小生は好きなのですが、師匠譲りの音色の丁寧さと、(ミスタッチをいとわない)ダイナミズムのバランスがよかったです。曲の持つひそかな強さが伝わりました。
・Alaracos…技術面でこの日拝聴できた限りではてっぺん。
・Huayno de Mayu…アンサンブルで一番良かった演奏。アンコールのためか、緊張感などがほどよく抜けていた。あとサンポーニャの音がかなりフォルクローレとしての強度を付与していた。
…もちろんこれら以外の曲が悪かった、という話ではありません。あくまでYOSHIOの好みです。
ただこの情勢で、きちっとチャランゴで2ステージ張るライブを展開し、音楽の楽しさを伝えてくれた西田氏、およびサポートに今回徹した西田フレンズの方々に敬意を払うのみです。ロートルケーナ奏者が勇気をもらいました。有難うございます!
就職後の活動を軽々しく期待するのは厚かましい限りでしょうが(氏にとってどうかは不明ですが、個人的な感想として学生時代フォルクローレをやってきた人間にとって、働いて知る社会は時に暴力性が高すぎるように思えるときがありました。自分も就職した年は新人研修中にカルカスを聞いて号泣するぐらい弱っていて、コスキンエンハポンでTAKUYA&YOSHIOをデビューさせるぐらいが精いっぱいでした)、絶対に演奏現場に戻ってくるタイプだと思いますので、待ってます。それまで自分も引き続き頑張ります。
会場で話題の同人誌『恋するソニード』購入。学生フォルク×青春という、まあまあ概念上の産物から心を動かす何かが生まれた素晴らしい作品の第2弾。業界人即買い推奨(Kindle版もあるはず)。ただこのシリーズを読むたびに『わたしを離さないで』を連想するのはなぜか不明。
お店もすぐ閉まるので、仲間と10分ほど下北沢のホームでよいライブを振り返る幸福な立ち話をしてから渋谷経由で帰宅。
帰宅途中のスーパーで総菜やアイスを購入して帰宅、カップそばともずくと鶏皮の唐揚げというジャンクというかなんというかの食事をしながらついSNSに勤しむ、令和の日常。
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