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2023.03.26

第2回みんなのフォルクローレ祭の感想と報告

標記の件ですがまず報告を。

このイベントは観客として見に行ったのですが、それだけでなく少しだけ手伝いしました。

ロビーでの誘導だったのですが、私のご案内が迷惑だった方がいらっしゃったら衷心よりお詫び申し上げるとともに、お客様とスタッフ・出演者の皆様のご寛容に謹んで御礼申し上げます。

「一緒に写真に写ってください」というリクエストがあったのはビックリしました。(小生は出演者でなくただの客兼スタッフでしたが、親切にお声かけくださる方が複数いて身に余る光栄でした)

またベテランの愛好家の方をご案内したときに親切な言葉をかけていただいたのがすごく印象に残っています。(第1回では「こういうところ食い込むのうまいよね」とか嫌味を言われたのですが、そのようなことが一切なかったです)

(おまけですが、運営サイドや出演者になった際には挨拶できないことがないようにしよう、と再認識するできごともありました。自戒とします)

20230325minna0-3 こちらは労働中の写真。貸与されたポンチョ着用。

20230325minna0-2 終日働いていたわけではないので貰う権利がなかったのですが、ルシアさんの気配りでいただいたスタッフ弁当。かなり美味しかったです

※なお手伝ったのは個人的誠意と、「情熱クロスオーバーコンサート」チラシを折り込み配付くださったことへの感謝の気持ちからです。「みんな」に食い込みたいからではないことだけ付言するとともに、正規の入場料を払っていることも報告申し上げます。

さて観客としてですが、前回よりは「普通のライブ」だったなーというのが率直な感想です。

自分がライブハウスなどの大音響に慣れてしまっているせいもあるかと思いますが、全般にもう少しトータルで会場内の音の音量と音圧が欲しかった(バランス自体は良くなっていた点もありましたが、トータルで物足りない感じ)です。出演者の方とお話させていただいたところステージの中音はかなりよかったそうなので、ホールコンサートでアコースティック・多様な楽器を使用という状況の中ですべての座席の観客に音を届ける難しさを再認識しました。自分も気を付けます。

あと大人数が舞台に立つため、客席から見えない演者が発生していたという問題点もありました。

個人的に好きだった曲・場面は、

・MAYAのパサカジェのメドレー(一番いきいきしていました+久々にチョラ・クエンカーナを聴きました)

・カスカーダ(ルシア塩満さんの鉄板曲。やはりダイナミック。小生はダイナミックなアルパが好きです)

・ペルー舞曲(マリネーラはスカートさばきの美しさに、山岳系の後半では生演奏の伸びやかさに魅かれました)

・我が母の嘆き(木下尊惇さんは一番音バランスも安定していて、第1回同様濃さがいい感じでした)

・エベ~灰色の瞳(橋本仁さんとエルネスト河本さんのスタイルの違うウニャ・ラモスへのこだわり表現が刺さりました)

・ほとんど生音でボンボを決めまくるエルネスト河本さん(ご一緒させていただいた打ち上げで「フォルクローレのパーカッション奏者がもっともっと活躍できるようにしなくては」という話をさせていただき、パーカッション能力のない小生も嬉しかったです)

というところです。(この他がだめと言っているわけではないです)

あと今回もユーティリティープレイヤー的な演奏者が複数出演していましたが、第1回にてそのカテゴリーの演奏者として傑出していた菱本幸二さんの不在を正直痛感しました。

…自分などが出ることはとてもとても考えられない「神々の遊び」なコンサートですが、ここに出演されている皆様がアグレッシブにこのようなイベントを実行していることに敬意を表しつつ、演奏者かつイベント企画者としては「憧れを捨てて」このコンサートに負けないコンサートを目指して奮闘していきたいと思っています。

くどいようですが出演者の皆様には多大な敬意を表します。このレベル・キャリアの演奏者の方々が実戦で演奏しつつ私ふぜいのようなものとさまざま話してくださるような度量をお持ちであることが、大袈裟ですがフォルクローレ業界のある意味生命線だと勝手に思い込んでおります。また手弁当で運営されているスタッフの皆様もフォルクローレ業界の生命線だと冗談抜きで思います。お疲れ様でした。

 

20230325minna0-1 おまけですが会場到着前に食べた田端駅前富士そばのメンチカツ丼セット。550円+ねぎマシ50円

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2023.03.14

【ライブ報告】20230312YOSHIO with Radical Andes Connection@新松戸FIREBIRD

標記の件につきまして簡単な報告です。

Rac20230312hiru

 

…ざっくり言うとかなりまっとうかつ実力ありすぎのバンドの皆さん+レッドステージ最終兵器の性闘士☆準矢氏という

コテコテの面子の中で、なんとか埋没せずに演奏しきれたことが嬉しかったです。

冗談抜きで(手前八丁味噌状態ですが)長年出させている新松戸FIREBIRDでの同バンドのアクトの中でもトップレベルの出来でした。

セットリストは以下:

1,Tobas de Color Naranja オレンジ色のトバス (作曲:YOSHIO with Radical Andes Connection 編曲:鈴木龍)

2,Rio de las Penas 苦悩の河 (作詞・作曲 Gustavo Santaolalla)

3,El Condor Pasa コンドルは飛んで行く (作曲 Daniel A. Robles)

4,アイランド (作詞・作曲 チバユウスケ)

5,Quena Suburbia ケーナ・サバービア(近郊のケーナ) (作曲:YOSHIO)

 

25分枠であったためテキパキ演奏をする感じになりましたが、その分タイトな演奏・MCになりよかったです。

YOSHIOをありえないぐらい多く使っていただき、フォルクローレをやるライブハウスとしてFIREBIRDを認知させるまでにしてくださった前店長・3月で退職のダイゴさんやFIREBIRDの皆様に対して、ダイゴさんブッキングラストでこっぱずかしいステージにしなくてすんでよかったです。(そもそもコロナ期に継続的に呼んでくださらなかったらYOSHIO with Radical Andes Connectionはバンドにならなかったです=最初はYoko氏との2人組、その後仲間に集まってもらうユニットとしてのRadical Andes Conenctionでした)

3月すごいイベントを組みまくっているダイゴ氏の人望・能力のもと、今回も聴衆としても楽しすぎてかつリラックスできるイベントに噛ませていただき本当に有難かったです。バンドカルチャーの深みを体感でき嬉しかったです。

めったにしないようにしているのですが、今回は手前八丁味噌マシマシでメンバー自慢でもしましょうか。

・鈴木龍氏のRAC(YOSHIO with Radical Andes Connectionの略称、琉球エアコミューターではないです)でのチャランゴワークを見聞きしないのはチャランゴ好きには損でしょう。氏の演奏中のアレンジスキルや旋律的演奏の能力の高さは多くの関係者が認知しているかと思われますが、RACではそれに加えて「ギターリフに慣れているバンドマンがびっくりするぐらいのタイトかつ激しいストロークワーク」も発揮しています。間違いなく日本のチャランゴ演奏の最前線の一形態かとガチで思っています。ハーディーガーディー演奏でも氏の対旋律作成能力の高さがフリーなアシッド感をもたらしていてすごいことになっています。

・Yoko氏のボーカルが今回特に高評価でした。工藤静香や今井美樹といった系統との評価がありましたが、ボーカルが極めて能力が高い(歌唱力だけでなく見せる力も含め)バンドがそろった今回のイベントで闘えたのは間違いなく彼女のボーカルのおかげでもあります。ボンボを叩きながらライブハウスで歌うという状況の中で上記成果を達成している様子は、ややもすると押し出しが弱めと誤認されるケースがありえるフォルクローレ出身者が見聞きすればきっと励みになるかと愚考いたします。もちろんボンボワークが通常のフォルクローレ(日本での)演奏よりはるかに稠密かつグルービーであり、バンドに無条件で説得力を付与しているのも特筆すべきでしょう。このバンドの共同創設者であり土台です。

・YOSHIOはまあ、上記2名の優秀なメンバー、また直前まで行ったリクエストに対応くださったPA・ノイズカレー氏に支えていただいてやれることをやっただけです。今回一番うれしかったのは、バンド演奏が「かっこいい」と言われるレベルでできた直後にパフォーマンスされた性闘士☆準矢氏に「YOSHIOは今回かっこつけてたけど、あんなんじゃダメなんだよ」「レッドステージやってきたんだからこっちでドロ舐めろよ」とディスられまくったのが最高でした。もちろん特に後半の準矢氏のパフォーマンスも最高でした。後半で僭越ですが一緒に踊らせていただきましたが、膝をかばうスキルは身に着きましたが太ももがつりました。(最後はハッピーDJ・Mr.Black氏も一緒に踊りました)

…YOSHIO with Radical Andes Connnectionは現段階では4月以降は新松戸Firebirdでの演奏予定はないのですが、同店でいただいたご縁でいくつかの演奏が決まっています。今後もコツコツやっていきますので宜しくお願い申し上げます&同店の皆様・同店で出会ったすべての方々に御礼申し上げます!まだ終わらんよ!

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2023.03.12

12年経ったことについて

何か被害を被ったわけでもない私風情が「3・11」について何か思うのはともかく、このように書くこともどうかと思いますが、ちょっとだけ。

 

時たま思うのですが、信心の有無などは別として「神様や仏様はときにひどいことをする」という感覚(元ネタは王貞治元ダイエー監督)は確かにあります。「3・11」はとても強くそう思う出来事でしたが、他にもあまたあります。

世の中はそこそこ理不尽なことがあるとしかいいようがなく、「でも前向きに頑張ります」などと特に大規模な何かを被ったわけでもない自分が言うのもデリカシーなさすぎだとも思います。(これは個人的な感想で、そう言うことでサバイブする人を否定しているわけではありません)

ただ東北を中心とした多くの方がその後にわたって甚大な影響を受けたあの日から、何か共苦の感情は少しでも存在し続けているようには思います。

もちろん自分のことをこなしたうえではありますが、そのような感情を排除しなかったことが自分にとって大切なことにはなってます。(くどいようですが他の方々にはどうでもよい話だということは認識しています)

私風情では「音楽の力」などと言う表現をこの時期にすることはとてもとてもできません。(否定はしません)

ただ、何があってもジタバタしながら演奏なりをするということでしか「音楽を通じた何かの力」を自分が表現することはできないし許されないと強く感じています。なので演奏も生活もスタイリッシュなことはできず、これからもジタバタします。

申し訳ございません。勉強し続けます。

 

…黙祷もリアルタイムでし損ねましたが、ポエムにも追悼文にも何もならない文章を書き連ねました。失礼いたしました。

(あまりに僭越なので翌日にならないと書けませんでした)

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