2014.05.06

【御礼・訂正あり】春チャラ出演いたしました+4/27-5/5の日記

☆YOSHIOは仙台市にて4/27に行われました「第7回 春のチャランゴ・フェスティバル in 仙台」(春チャラ)に、単独無伴奏にて出演させていただきました。

これも植月佳奈様はじめとする実行委員会の皆様、参加者、100人以上おいでいただいた観客の皆様のご寛容と、特にボリビアチャランゴ協会日本代表の福田大治様の格別なご配慮によるところでございます。

関係の皆様に篤く御礼申し上げます。

演奏者といたしましては、「Golpear de Bombos」を演奏いたしました。一人でチャカレラの曲をやるリスクを存分に味わいましたが(ダンサーでもないため、なんかインターミッションでどたどたしているあやしい感じになっていました)、お蔭様で熱量とリスペクトだけでも評価いただいたようで、アンコールを頂戴して「Don Pablo」を演奏いたしました。

また(演奏者が業務をやるイベントである春チャラの精神により従事した)リハ進行+音響との折衝業務におきましては、参加者の皆様のご協力をいただきなんとか参加ほぼ全チーム(20チーム参加中19チーム)のリハを2時間程度で通すことができました。現場でも進行が止まるクラスのトラブルはありませんでした。
これは音響の方や特にマイクセッティング担当のK様はじめスタッフの皆様、出演者の皆様のおかげです。またまた御礼申し上げます。

マイク表などがない状態でしたので、音響との折衝は不完全だったと思いますが、ここにつきましては参加者と観客の皆様にお詫び申し上げます。

観客としては、すべての皆様がリハより素晴らしい演奏で東北の皆様の本番への強さを感じるとともに、レベルの上昇を僭越ですが実感いたしました。うかうかできません。
その中で以下特に気になった演奏チームについて述べます。敬称略。
・ゆもっこ…児童によるチャランゴのハンマーダルシマ化に前回も瞠目しましたが、今回は人数が10人以上に増強されていてまじびびりました。動員力もおそらく一番であったでしょう。
・土手暁…ペルー風チャランゴにスペシャリティーがある方ですが、今回「La Partida」をアヤクーチョ風のチャランゴで打ち出してきました。後半の盛り上がりに独自の味がありましたが、La Partidaという曲のチャランゴ奏者にとっての大ネタ化も感じました。
・かしわもち…東大民音が生み出したチャランゴ・ギターユニットとして注目のデュオ。char char charanguitoでは切れと表現力がマッチしてすごい演奏でした。旋律楽器奏者としてみれば抑揚をつけながら音圧が観客に伝わる下限を下回らないようにする(特にゆるい曲で)のがさらにレベルアップする際の課題でしょうが、切れと表現力のあるチャランゴだけでなくボリビア風のゴツいアプローチのギターも注目です。
・ロス・ミドラス…東北で有数の営業力を誇るユニット。現在の編成では歌中心のようですが、特に男声の魅力を生かしつつ締まったパフォーマンスです。さすがの構成力。
・齋藤征範…ポトシ風、でも真似だけでなく人生も表現に入ってきているパフォーマンス。このイベントのセットアッパーとして欠かせない演奏でした。
→その後ご本人から、「今回はポトシではなく通常のチャランゴでコチャバンバ風カルージョをスイスの歌手風の歌い口で」とのことでした。私の知識も半端なもんだな、と思うと同時に、先入観の恐ろしさを学びました。齋藤様はじめ皆様にお詫び申し上げます。またこのような「細かすぎて伝わらない」こだわりも、この方の魅力だったりします。

・ヒロミータ…この曲好きなんだな、と分からせる情感優先の歌唱とともに、ダイジートのギターがかなりラテンに盛り上げる感じで好印象。
・Kanita、Gustavo…Kanitaは今回バリトンチャランゴ。欧州の古楽奏者的な音で表現力があるのですが、通常のチャランゴでびしびし高音を引くなかで同様の表現もできるだけにそこも聞きたい感じ。Gustavo氏は非常に繊細な演奏をしていて印象が変わりました。
・daijito…La Arenosaが、(曲を知らない人のためには、1回は旋律をちゃんと聞かせたほうがよかったのでしょうが)有名な旋律をガリガリに消しぎみにする演奏でハードな水墨画っぽい感じ、正直新境地でした。DAIJITOがこのイベントのクローザーであることを証明した演奏といえたと思います。
ボリビアチャランゴ協会代表という地位自体は、僭越ですが私にはリスペクトを無条件でする事実ではないのですが、ハイメ・トーレスやエルネスト・カブールという巨匠の息吹を感じさせるDAIJITOの存在がこのイベントの価値を高めているのは、間違いないかと思います。そう思わせる演奏でした。
(リスペクトは強制されるものでなく、演奏などで自然になされるべきかと思います。ただ搾取関係などなしで、自分の力で歩いてきたプレーヤーがリスペクトをその道の先人に払う風景は音楽伝承の風景としていいかな、とも思います。この動画(シャキーラがメルセデス・ソーサをリスペクトしながらともに歌っている)を観てさらにそう思いました)

打ち上げでは「花祭り」をちょっとフフイ風を意識して演奏したり、「Potosino Soy」を演奏したりさせていただきました。
大変楽しいイベントで、東北の皆様がお許しくださるようでしたら、またぜひ参加させていただければと祈念しております。本当にお世話になりました。

続きまして日記など

●4/27…朝起床できたのが結局8時。慌てて朝食に。朝食はよくできた民宿程度のバイキング。妙に女性同士の集団が多い。宿は地下鉄から近いので助かる。長町につき9:30ぐらいに会場入り、慌てて手伝いなどする。
11:00~リハで結構テンパる。

途中でおにぎり2個。朝食をしっかり食べていたのでなんとか持つ。

本番終了、片付け中にパネル締具で手を怪我。皆さんも気をつけましょう。

打ち上げは残念ながら途中退出。23時には帰宅。

●5/3…親と会った後美容院。自分の髪は異常にクセがきついので店長でないとまとまらず、店長復帰を待っての調髪。4ヶ月ぶり。
終了後渋谷へ。「山家」に行くが、焼き鳥以外はCPがよくなかったのが反省。「鳥安」を狙っていたが17時の段階で並んでいた。

●5/4…朝青山学院大学へ所用で行く。その後渋谷経由で帰宅。渋谷はGW中は完全に観光地。
自宅で夜テレビにて宝塚番組を見る。かなり取材してあったが、演出家の仕事ぶりがかなりトップはじめ出演者に投げている反面、振り付けで榛名由梨が丸い体を振り絞って自ら示していたり、「出演者はいろいろな指導にも対応しなければいけなくて大変だな」と思わせる感じが印象深かった。

●5/5…朝出先に行くが、昼で退出。少々目が回って吐き気が出るが「香港ロジ」でジャージャー麺を食べて帰宅し休んでなんとか回復。
夜は浦安で5/31大森「風に吹かれて」でイベントをされるTOMOYA~♪さんとのリハで、田窪一盛さんともセッションというか練習させていただく。
後述で告知しますが、YOSHIOは同イベントで単独無伴奏枠にて演奏するとともに、懐かしいアニメ曲などで数曲伴奏に入ります。伴奏のお仕事をしない(というかできない)YOSHIOの数少ない機会に要注目。

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2014.04.26

ヅカ男子の記事についての感想+14/4/26-27仙台で演奏やセミナーします!

宝塚にはまる男子が増えているという記事について。
なんの数値や俯瞰的な記述もない組み立てにマスコミの劣化を嘆いても仕方がないので、門地なきところから宝塚評論もどきをさせていただいていた男子から。
(現在は出ていないシリーズですが、『宝塚アカデミア』(青弓社)、『宝塚プラス』(小学館クリエイティブ)あたりに痕跡が残っています。自分が携わったなかで評判が比較的よかったのは、まっとう系記事では湖月わたるさんのサヨナラ、エグめ系記事ではハロプロ関連の記事。企画としては演出家を勝手に採点するものなどがカオスだったといわれています)

宝塚が「いやな人」が出てこない演劇というのは実はやや熱心な観劇姿勢による発見とは言えるので、評価としてアリなものいいだとは思うですが、この記事の基調である、宝塚がなんでとことんフィクショナルでデトックスになるのかを考えるのに、女性からの視点は分析上必要でも男性からの視点は不必要だと思います。

(もちろん妙に露出度の高い娘役を見てシンプルに欲情するような観劇姿勢は男性は抑え目にしたほうが、より楽しめるとは思いますが、そういうレベルの話は別にする必要もないでしょう。なぜ宝塚を見る男性がいるか、という視点ではなく、「こんな誰が見てもたまげるようなものがどうして女性をメインターゲットにすることで存続してきたのか」を考えたほうが絶対に楽しいと思います。一方、歴史的に一定数の男性ファンは常にいた演劇、ということへの配慮もほしいところです)

デトックスという観点から見れば、実は出来のよいポツドールもデトックスというか「ああ社会生活頑張んなきゃ」と思わせる点で同じ効果があります。
理想の男性像的なドラマを煮詰めた演劇と、男性のもつ可愛げのないドラマにならないダメさを煮つめた演劇という点での理解に基づいての雑なものいいですが、どちらも「人間って極端だな」と思わせる麻薬的要素があります。
(もちろん宝塚のほうが、システム的にも完成度が高く、手を代え品を替え世界各地に存在する恋愛ドラマを元にしているゆえもあって持続的で骨太だとは思いますが、その骨太さを骨太ととらえず、むやみに男性にとって「安らげる」「デトックスになる」、インテリやエリートのストレス解消になる演劇という記述内容にちょっとイラっと来て、このようなことを書いています)

…週刊ダイヤモンドさん、もしよろしければこの記事よりは数倍煮つまった内容にさせていただき「男が見る宝塚」的な原稿をまとめますが(もちろん男であることにそれほど意味があるとは思いませんが)、いかがでしょうか。
この内容だと「宝塚観ている男性なめんな」ぐらいの感想しかもてません。少なくとも私や仲間の、男性女性を問わない方々は宝塚を、結構さまざまな意味でガン見していてそこまで安らいでは観ていませんでした。そのような姿勢で見ていたからこそ、逆になんらかの人間への共感から「生きる希望」みたいのを貰ったケースがあったように考えております。

まあ安らぎ目当てでもいいので、男性とか女性とかいわず、機会がありましたら宝塚を眺めるのは人生の経験値のポイントゲットとしてはマイナスではないと思います。
ただ絶対音感に振り回されるタイプの方にとっては、並レベルおよびそれより下の男役の歌唱は音の座りという面でちょっとキツいかもしれません。
以上深夜のタワゴトでした。

さて4/27は春チャラに出演します。実は無料でDAIJITOはじめさまざまなチャランゴ奏者の演奏を聴けるチャンス!
私はこちらをケーナ1本でやります。

4/26は、16時から2時間程度セミナーを実施します。無料、あなたの演奏生活のヒントになります(売り込みなど一切なし)。もし「話聴いてみようかな」という方がいらっしゃったら、ホテルグリーンセレクに15:30以降おいでいただけますと幸甚でございます。
終了後は飲み会への合流を考えています。

以上恐縮ですが、仙台はじめ東北の皆様お世話になります。よろしくお願い申し上げます!

YOSHIO 拝

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2014.04.19

14/4/19,20川俣で演奏します!+4/18の日記

皆様こんにちは。
標記の件ですが、YOSHIOは4/19(土)、4/20(日)川俣で演奏します!

★4/19(土)…福島県川俣町の物産スペースである絹蔵にて、18:30~1時間程度、単独無伴奏で演奏します。
【El Solitario Nuevo vol.3】
8曲程度演奏しながら、ゆるやかにやりますので、(お酒や食事も出る空間とのことなので)気軽に聞いていただければと思います。ただしお酒がおいしくなる種類の演奏はできませんが、ご容赦ください。

★4/20(日)…福島県川俣町中央公園の野外音楽堂で桜祭りの一環であるCosquin En Kawamataにてレジェンドチーム(自称)TAKUYA&YOSHIOで演奏します!イベント自体は10:00~13:00、TAKUYA&YOSHIOは相方日帰りのため12:00過ぎから演奏の予定です。ぜひ遊びに来てください!

この時期の川俣は、コスキン時期とは違ってまったりとした雰囲気が非常に乙です。
(観光的には翌週のシャモ祭りなどのほうがお客さんがいらっしゃるのですが、町の雰囲気ということであえてお勧めします。「行きたいけどよく分からない」というリアル知り合いの方はYOSHIOまでSNSなどでお問い合わせください)

…おまけで日記を載せておきます。音楽的成果はありません。

●4/18(金)
昼はティーヌンでパッタイ大盛、夜は久々の「登運とん」にラストオーダー中に入り込む。串系は安定しているが、特にステーキが碌に味付けをしていないのに旨い。

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2013.10.17

コスキン・エン・ハポン2013報告追補その1

前回の日記があまりにも簡略だったので、さらに簡略ですが追補を。

1、今回のブース設営(写真を撮りそこねたのでもし宜しければブース写真などいただけますと幸甚です)など、日本代表としての報告業務など、私のコスキン音楽祭中の活動におきましては、古川・川俣町長、齋藤・コスキン実行委員長をはじめとする川俣コスキンにかかわる皆様に絶大なご理解と申し訳ないぐらいのご支援をいただき篤く御礼申し上げます。
あと「PCをそのまま置いて放映しても取られなかった」川俣町のモラルの高さにだいぶ助けられました。

スタッフ、およびそのご家族としてこの行事を支えている方々一人ひとりに感謝を申し上げる機会があったら感謝したい気持ちで一杯です。演奏仲間の皆様に、観客の皆さまにも御礼申し上げます。

前例のないことをしまくって大顰蹙も覚悟しておりますし、批判はすべて私に帰するところであると認識しています。
ただ「送り出してくださった皆様に報告したかった」という一念だけ斟酌していただけますと幸甚でございます。

前記事で「キングカズを目指す」とか高言したわりに、実情は音楽的偏差値低めのロートルケーナ奏者でありますが、もう少し、演奏を頑張るとともに、一介の現場演奏者として川俣のために何かできればと変わらず思っています。

2、今回ブース設営や大量の演奏などをしたせいで、他の方の演奏を多くは聴けなかったことが申し訳ないと同時に残念な気持ちです。ニコ動ストリーミングとか、部分でもいいからできないかどうか検討してみるのも手かもしれません。絹蔵や美術館の演奏もしかり、です。

3、日本代表審査会の追補ですが、
・パマルカのサンバやチャカレラのコーラスは、かなりダイレクトにアルゼンチンな不協和音的和音を音圧を下げずに感じさせてくれるので個人的には好きです。沖縄に行く機会があるフォルクローラーはぜひ「あまんかい」へ行ってみましょう。

私は2008年にこの店に初めて行ったときに、「ひょっとしたらアルゼンチンに行けるかも」と思わせていただきました。そのときは妄想でしたでしょうが、今となってはただ大恩を感じるのみでございます。私のアルゼンチンへのスタートポイントは「あまんかい」です。

アルゼンチンへの気持ちをいやみなく掻き立てる店であると同時に、Saigenjiさんをはじめとするミュージシャンのインキュベーターとしての機能が絶大な空間(私もインキュベートされた一人かもしれません)で、これらはすべてパマルカの皆さんが作り上げたものです。審査会の結果に関わらず、アルゼンチン音楽を日本で感じる際に忘れられてはいけない事実かと思います。

・前の2人の演奏を聴けなかったのは残念でした。特に2組目の方は木更津在住ということですので、千葉県内でお目にかかれればと念じています。

4、私は川俣の菓子の中では会場販売していない「竹屋菓子店」の「ちーずサブレ」がベストと認定しています(今回もわざわざ歩いて本店まで行って購入)、グリムパンのフロマージュは今回食べる機会があり、勝手に相当の水準とみなさせていただきます。順当に癖なく下品でもなく旨いです。万人受け必至なので土産の際には検討いかがでしょう(ステマではありません。当方には何も残りません)。

5、W様荷物届きました。誠に有難うございました。(私信です)

6、会場に「託児所」「荷物発送所、ないし定時の荷物引取りサービス」「手荷物預かり所、ないしコインロッカー的なもの」「コスキン案内ボランティア」というのはいかがでしょうか、とか勝手に思いました。皆様も「会場にこれがあるといいのでは」ということがあったら、もし宜しければ教えてくださると幸甚です。自分の意見とあわせて提案なども検討します。(もちろん自分は実現する力などないですが…)

7、こぼれ話ですが…、本日アルゼンチン大使館から、大使にお渡しした名刺の登録に関する問い合わせの電話をいただきました。

その際「RADICAL ANDES CONNECTIONは経営されている会社名でしょうか」というお問い合わせを頂戴しました。
結局は普通に姓名のみでの登録となりましたが、少々面白かったです。

8、3日間で2回も「うまか寿司」に行くあたりかなりの回転寿司中毒でしょう。しかしここの寿司はかなりレベル高いです。今年はグルメ珈琲には行きそびれました。

…本日はこのへんで。今後とも宜しくお願い申し上げます。

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2013.09.16

【御礼】TAKUYA&YOSHIO SAM'S BARで演奏しました!+13/9/14-15の日記(宝塚月組公演評込)

【御礼】TAKUYA&YOSHIOは、横浜野毛SAM'S BARにて「ラテン音楽ナイト」の1バンドとして演奏させていただきました。ご来場くださいました皆様、お店の皆様、共演者の皆様に深く御礼申し上げます。

出演者としては、告知が不足してお店やイベント企画の際田様に貢献できなかったこと深くお詫び申し上げます。今後も一歩一歩邁進したいと思っております。

曲目は以下でした。
1、Inti Yacu
2、La Boliviana
3、Vasija de Barro
4、Len~o Seco
5、Maggot Brain
6、Solo le Pido a Dios
7、山から来た男
(otra)San Benito

曲としては5、あと5以降の盛り上げが高評価だったもようです。
4・5はロックな雰囲気のお店でどうしてもやりたかったナンバーで、4は、空気音の気合はよかったのですがそこまでの展開に課題を残しました。
コスキン本番までにがっつり仕上げたいと思っております。

共演は鈴木龍氏率いる前衛ユニット「umiusagi」、ベネズエラ音楽の「Cafe Negro」の皆様でした。前者の意外にも硬質な民族テイスト、後者のかっちりしたベネズエラテイストが印象深かったです。有難うございました。

TAKUYA&YOSHIOはこの2チームに比べると汗の量だけは勝っていたかと思いますが、年齢度外視の野獣(フォーヴィズム、とは申しませんが)系音楽ユニットとしてこれからも修練していこうと思っております。今後ともどうか宜しくお願い申し上げます。

●9/14(土)
昼自宅で食事してから日吉の慶應ラテ研の夏ライブへ。藤原洋記念ホールが小規模オペラもこなせそうなホール。ここで生音とは豪胆だな、と思う。
前半だけしか聞けなかったが、ライブとして成立していたのは出演の皆様の修練の賜物だと思います。聞けてよかったし、最後まで聞きたかったです。(時間の都合)
皆様にもオススメします。

勝手な感想では、特に弦楽器に注目させられました。単音でもある程度聞こえているのは流石でしたが、本来音量的には単音より聞こえやすいはずのストロークのときの音が案外潰れて単音よりも聞こえにくくなるのが意外といえば意外でした。その中で3年生のチームのギターの方が、他の楽器との音圧の関係もあるでしょうが単音もストロークも聴かせていたのが印象に残りました。あとOBの方のケーナは、低音域でも一定の音圧で細かいところもきっちり吹いていて、現役の方の模範になる水準だろうな、と思いました。

(どうでもいいですが、自分はケーナを聴くときに、低音域でどの程度魅力があるか、音圧があるかを重視しています。もちろん自分の演奏のレベルを度外視して、の見解です)

前半で会場を辞して横浜経由で桜木町へ。駅そばのスタジオで50分ほど練習してから軽く腹ごしらえをしてSAM'S BARへ。
集客でお店に迷惑をおかけしたが終演後のビールがむやみに旨い。可能ならまた演奏できればと念じる。

京浜急行経由で帰宅。最近コンビニで「ガツンとみかん」が売り切れていて残念。

●9/15(日)
ぎりぎりの時間で宝塚月組「ルパン」「Fantasic Energy!」。
芝居のほうは、「ルパン 最後の恋」が元ネタだからかどうかしらないが、文庫本を持ち込んでいるような単身男性多し。
「国家組織」とかちらつかせたり、冒頭で集団群舞によるオープニングを執拗に持ってくるあたりは演出・正塚晴彦のクセだしステージがむやみに暗いが、今回は甘めではあるがかなりウェルメイド感あり。
コミックスについでに入っている短編のかなりできのよい作品、といった感じ。変なたとえだが大和和紀『はいからさんが通る』の最終巻に入っていた「杏奈とまつりばやし」レベルなので、大柄な宝塚らしさとかは置いておいて、観るべき作品。

龍真咲・愛希れいかの芝居も破綻なくOKだが(龍が自分を抑えてかっこよく見せる芝居ができるようになっていた。愛希も意志の強さを的確に出していた。ただし愛希のドレスは、特にラストはなんか違和感あり)、伝記作者役の北翔海莉の、自分の野心を脇に置いた芝居の絶妙さが枠組みをきっちり作ったことは明確な事実。お笑い役をしつつも人生を見せる芝居に徹したガニマールの星条海斗やフラヴィの憧花ゆりの、キレ気味のキャラで独自性を出した(時代考証的には×だが)トニー・カーベット役の沙央くらま、意外にも正統な受け系悪役をきっちりやっていたドナルド・ドースン役の凪七瑠海という芝居上での組全体の進歩というべき点も見られた。演出家が仕事をするとジェンヌの力量が増すという好例であった。

一方ショーは、演出・中村一徳の色彩感覚が疑われるオープニングをはじめとして、無駄に音圧の高いポップス系を垂れ流す中でオリジナリティやテーマのない場面が延々繰り出される水準。芝居での幸福感が減衰される。ダンスの振り付けの甘さ(フィジカルな事情があるのかもしれないが)もたいがいで、芝居と同じカンパニーがやっているとは思えない完成度の低さであった。今回は選曲のダメさなどの問題以前に、場面内での抑揚もなく(たとえばGITANOの場面などは、群舞が倒れこんでからスターが歌って再び踊り出すまでの抑揚をつけるだけでかなりいい場面になるはずが、漫然と花をばらまくと踊り出すという最低な展開に)、無駄なキャリアは有害でしかないことを認識させられた。中村一徳は「サラン・愛」のころのピュアさで仕事に臨んでほしい。

終了後「デリー」でカシミールカレーを汗にまみれながら食べ、出先へ。終了後帰宅しイカ刺しなどの食事。体重が減らず困惑。

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2013.06.02

5/26、6/1の日記(硝子迷宮、宝塚宙組、ショコラ)

●5/26(日)
渋谷で出先に行ってからJRで国分寺へ。
会場のgieeそばの中華秀栄で餃子とチャーハン。1000円越えてしまうがナチュラルな旨さ。

硝子迷宮の2回目ライブ。会場はほぼ満員。
歌唱などのグレードアップはこれからでしょうが、「三日月のカンテラ」のスリーフィンガーの安定した速さとスリリングな歌唱、コミュニケーション切断と割り切れない情念の歌詞といったところがかなりハイレベル。正直聴きながら来し方への反省を迫られる迫力であった。歌詞を聞かせることを徹底する歌唱姿勢といい、このグループかなりのオーディエンスをつかむ可能性がある。MCのフレンドリーさも「低姿勢なヤクザ」っぽくてよい。

歌詞であえて突っ込むとすれば男性への批判である「桜散る」という曲での「ぼくちゃんを慰めてほしい」というフレーズは、曲全体がディスりなので、もう一段淡々とした表現にしたほうがよりハマると思います。

共演の突風は、オリジナルやラストのセッションで凄みをみせていたので、カバー曲の選曲意図が共感できず残念であった。

●6/1(土)
11:00の回で宝塚宙組「モンテ・クリスト伯」「Amour de 99!!」を見る。
前者は正直悪評を聞いていたし、現代の若者軍団を無邪気というより痴呆的に扱う手法に「猛き黄金の国」以下のスキルしか感じずイライラするが、後半軍団が消滅するので話としてはまあ楽しめる水準。
演出:石田昌也が若手なら「チャレンジは分かるから工夫を」と言ってあげられるが、すでにベテランなのにオチのつかない演出手法に拘泥するのはやめろ、としかいいようがない。普通に作ってください。
(「猛き~」ではまだ痴呆的な若者が就職で、とかいうフックが聴いてはいたが、今回は類型的な演劇若者を出すだけ。少しは人物を出すときに全人格性を出してほしいとは思う)

出演者としては凰稀かなめはダーク方面の芝居では熱量が出せるので、貢献ができるトップにはなっていると思われる。当たり役なのはベルツッチオ役の緒月遠麻。ヤン・ウェンリー役以降の好調を維持。あとこの組はトップ娘役・実咲凛音もそうだがベテラン~中堅娘役が歌・ダンス・芝居にそこそこの力量を持っており、計算が立つ。小さめの役では風車信号手の天玲美音が庶民的したたかさを出していて貢献度あり。

ショーは正直前半は眠かった。往時のショーで整った演出のものは、現在の、一人ひとりがスミからスミまでむき出してくるようなスタイルではない舞台ではあっさりしすぎているかもしれない。ただ鴨川清作作品の場面は流石の生命力、第17場での美穂圭子の歌(『シャンゴ』から)や第18場での『シャンゴ』フィナーレ場面での群舞でのがんばりはこのショーのハイライト。ただ鴨川の顔写真を出してたたえるようなマンセー演出で地方公演に行くのは結構不安な感じである。

凰稀は歌がうまいとはいいかねるが第19場「子守唄」(何語か不明)の銀橋歌はかなりコージーでよかった。
トータルでいうとそこそこの満足感で、ムラでの評判の割にサバキ待ちが結構いたのも納得。

終了後知人の展覧会に顔を出した後、西船まで戻り駅内の喫茶店でコーヒー。込んでいるがコーヒーの水準は非常な高さ。価格もかなりの高さ。

その後飯田橋経由で東新宿へ向かい「真昼の月、夜の太陽」へ。おどろおどろしい場所かと思ったがかなり清潔なライブハウスであった。ここでネルマーレから派生したデュオ「ショコラ」を観に行く。
前バンドがG+VO、Drの2マンバンドでかなりの大音響(アジカン的)だったので、ここでガットギター(マイク取り)+アコーディオンのインストでライブをする、そしてギターでリズムを直線的に出して持たせるという度胸にまず敬意。曲目もチャールダッシュ、カチューシャ、情熱大陸と、フォルク系だとすると「お客様のニーズにあったソリューションバンド」っぽい曲目だが、そうではなく「やりたいのでやってます」という感じを脱力MC(ただし聞こえやすい)とともに出すのは案外簡単でない。

終了後「どこかで合同ライブやりましょう」という話をする。冬あたりを想定中。

帰宅後とんかつ弁当を食べる。

※アルゼンチン土産の紅茶VIRGEN ISLANDSを飲み終わる。アルゼンチン産紅茶70%、30%はセイロンというお茶であったが結構ボディーが強く美味であった。「アルゼンチンで紅茶?」という方もいるでしょうが、お土産に実は推奨。

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2012.06.17

6/9-17の日記+再起動挨拶

●6/10(土)
早稲田に行き「メルシー」でラーメンとチャーハン。どうも炭水化物まみれだが旨いので仕方がない。
早稲田~高田馬場はラーメン激戦地のようだが、メルシーにしか行く気がしない。

その後早稲田大学オペラ研究会に参加。
こちらは大学の研究室を中心としてよりゆるやかな組織でオペラ研究をしている組織だが、ここに「ボランティア会員」としてもぐりこんでいます。

今回の発表は早稲田大学大学院修士課程の三浦領哉さんによる「ロシア・オペラ史概観」。
ご専門からやや領域を広げて門外漢にもわかりやすくロシアのオペラにおける特殊事情も解説くださり、非常に面白く有意義な発表であった。
自分にとってのキーワードは「ロシアの国民精神としてはプーシキン、近代ロシア語の確立という点も」「正教文化への注目が必要、たとえば典礼では楽器使用ご法度」「モスクワは第3のローマと呼ばれたがる」などなど。

終了後の懇親会にも厚かましくお邪魔する。ヨーロッパ旅行の話から教養課程の重要性まで幅広く。

●6/10(日)
夜宝塚関係でプランタン向かいのビルのひらまつ系の店の食事会にもぐりこむ。一応正装。
話はとことん有意義で非常によかったが、宝塚の宝塚らしさをどう内部で引き継ごうとしているのか、ということが今後もっと注目されるべきかと思われる。

●6/16(土)
チケットが取れていなかった宝塚宙組のサバキを狙うが当然ゲットできず。
せっかく出かけたので中華街へ行く。
あまりに人が多いので道を見失い、休憩がてら「緑苑」という中国茶専門店の2階にある「茗香閣」で休憩。1200円~と高いが、工夫式の茶の入れ方で5杯程度飲みながら中華街の外れの梅雨時の様子を1時間程度眺めるのはかなりしっとりして落ち着いた時間となる。茶を買おうとするが飲んでいた鉄観音は100グラム4000円以上なので諦める。
(中国茶インストラクターという資格があることもここで知る)

手に入れた地図で道をたどり、目当ての「萬来亭」(045-664-0767)へ。カルカス公演の後以来なので1年ぶり。
自家製麺をしている中華料理店で、リーズナブルだがメニューを選ぶとかなり美味。きゅうりの和え物、干し豆腐の和え物、上海やきそば、海鮮平麺あたりがマスト。接客はいまひとつで結構込んでいるが、観光客だけでなく地元系も多い感じで、ぎりぎり本来の中華街テイストを残す感じで好感。麺はするする入る。
案外横浜スタジアムからも近いので観戦前などにいかがでしょうか。

石川町から帰宅。夜はオージービーフのステーキ。牛肉のサシよりもオージーのほうがいいかな、と最近とみに思う。

●6/17(日)
朝はえぼ鯛。
午後から吉祥寺でリハ。かなりスタミナを使うが、やはり練習をきちんとすると精神の贅肉が取れる。
マイクを上からきちっと当てて近づくことでの音圧の確保、リバーブの選択、ゲインで調整などを理解。
PAワークもシンプルに実力を出せるように対応しなければならない。
終了後魚民で3時間程度飲む。

…最近1月程度音楽的に引きこもりでしたが、そろそろ再起動していきます。
コスキン・エン・ハポンを目指して、通常の活動もきちっとこなして行きたいと思います。
今後とも宜しくご指導ご案内、トークへのお誘いなどください。
もちろん演奏依頼なども熱く対応いたします。こちらへ。

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2011.11.04

10/29-11/3の日記(El Solitario+福島除染+El Manoランチライブ)

●10/29(土)
午前中からプログラム作成などでバタバタ。
イトーヨーカドーで長靴を購入。その後「吉光 船橋北口店」で立ち食い寿司。鯨ベーコンやマグロ、貝系など変わらず美味。そろそろ寒くなってくるのでまた寿司の味向上を願えるコンディション。

5円コピーできる古本屋でコピー、その後荷造りをして西船橋へ。
西船橋の「カマクラヤ」(この界隈で一番衣類が安い)でポリエステルのジャージ上下を1900円で購入。

スタジオで山田岳氏と合流、設営やリハなど。アンデスの織物が「コ・タ」の設営にはまる。
左右にギターを配置し、真ん中でケーナを吹くという設定。
16:35からスタート。終わったのは17:25ごろとなっていた。

中学生の方から「クラスでリコーダー2本くわえている人がいたけど、特に評価はない」とのFBを頂戴する。
※こんなフィードバック自在空間にぜひ遊びに来ませんか。次回は1月の予定です。反省点はあまたありますが、山田岳さんのアピールが足りなかったことや、もう少しさまざまなライブに顔を出すべきであったということなどがメインです。精神的余裕をライブ前には逆に作ることも必要でしょう。

終了後いつもの「南風堂珈琲店」で。いつもの座席を占拠し2時間半ほど。

その後いったん自宅へ行き楽器などを置いて荷物を交換。21:30に家を出て22:00すぎに東京駅着、もと「カリスマ・パンピー」リーダーのIKAI氏に拾われて除染手伝いなどで福島へ。途中のSAでわかめうどんととろろ丼のセット。

25:30すぎに福島着、IKAI氏の知人のご自宅へ、ミネストローネとフランスパンの夜食を頂戴する。双方ちょっとしたレストランより美味。
27:00ごろ仮眠。

※今回の福島除染の詳細に関してはIKAI氏のツイッター(@shuikai)をご覧ください。
自分はそこに書いていないことのみ書きます。

●10/30(日)
7:30起床、すぐ出発。車中でコンビニのコーヒー、ヨーグルト、おにぎり3つなど。
福島市大波地区へ。8:30すぎから用水路わきの金網に絡まっている植物を払う。鎌を渡されてやるが、手でもやっていたところ茎にとげがある植物があってちょっと痛い。線量計を渡されて測りながら、やっぱり植物があるところは高め傾向。

この地区は福島市の除染モデル地区になっているらしく、前日は100人以上のボランティアが入ったそうだがこの日は地元の人と我々、市役所の人ぐらい。洗濯物も干してあって静かでのどかな秋の一日だが線量計はときどき赤い表示になっている。(1.5μを超えると赤い表示になるロシア産のものであった)
果物がなったままになっている木も結構ある感じ(果樹園ではなくて)。

その後ファンタグレープを飲む。毒々しいがこういうときは美味。
仮置き場や土入れ替えしたところなどを見学するのについていく。
大変である、ということ以外のコメントは保留したいが、川俣でもコスキン実施前に除染をしたとの話を思い出し、とにかく今回の件での対応がそこにいるすべての人にとって大変であることの認識を深める。

除染が必要かどうか、という議論がよくあるが、今の多くの都市市民が苦手としがちな賽の河原的な後始末を地元の人がやっている現実は認知されるべきで、その認知と努力を慮らない発言にどの程度の重さがあるのかという視点もあるのかな、と思う。(もちろん決め付けたり結論を出す権限も知見もありません。ただ長靴も持っていないような自分が「そんな努力をしていない」ことだけは白状します)

その後市役所に入れてもらって同行者が取材などするのを見学。
苦情電話が鳴りっぱなしなどの話を聴くと暗然とする。(川俣の花火の件で「なぜ謝らせるんだ」とかのクレームが福島市に来たらしい。あて先を間違えている上に何の意味も生産性もない愚劣な発信だがそれも人間の一側面か。しかし関係者を疲弊させるのも事実)
また福島市に1万人以上避難している人が流入している一方で人口流出もあるなどの話を聴くと、これは正直歴史的なスケールの話になってしまっていて、自治体での対応などが厳しく不完全なのも当然だと納得せざるを得ない。

終了後コラッセ福島周辺に車を止めてから駅ナカの「うまか亭 福島駅ピボット店」(024-565-2355)へ一行を案内。コスキンのときも食べたが、グルメ系回転寿司として完成度高い。15皿で3220円。イカやマグロといったオーソドックスなメニューが強いのは地力のある証拠。皆様福島へお越しの折はぜひ寄ってみてください。

その後極楽湯で体を洗い、土産を購入した後ビューホテルのレストランで休憩。ケーキが売り切れていたので、昼のセットのデザートを無理やり出してもらう。このホテルの飲食部門は安定している。

コラッセ内(かなりみやげ物店は充実していた)でジャーナリストの人と市議の人と会食しながら話を伺う。他の人が学者なので「自分は何者か」を示すのに川俣町の広報9月号を駆使する。本当に有難うございました。
除染したりボランティアしたり呼びかけをすると「売名行為」という批判がすぐに出る事態の背景分析などもそこで行われた。後の詳細は@shuikai氏のTWITTERをご覧ください。

20:20ごろ会食を終了し東京へ。24:00過ぎに船橋へ戻る。

●11/2(水)
昼はBELMARE CAFE。クリームパスタは激ウマ。
夜は「ホルモン青木 1号店」。サムギョプサル、天使のカルビ、エンガワといった鉄板メニューのほかに、塩ハツが青唐辛子と食べるとワイルドで美味。

●11/3(木)
午前中出先へ。その後下北沢「テピート」へ。ランチライブでEl Manoという東大民音系グループのチャージフリー演奏を聴きにいく。(まあTAKUYA&YOSHIOも同系といえば同系だがそうは思われていないであろう)

テピートは久しぶりだが、この手のライブレストランとしては突出して食事の水準が高い。ただハイビスカスティーはちょっと甘め(辛い料理対応だろうが)。

演奏は、コンドル・カルナバルグランデ・ポコアポコ・チョラクエンカーナ・レハーニア(あえて原題は書きません)というあたりで、学生系フォルクローレサークル出身者だと既視感が目立ちなんかTOO MUCH感が出てしまうと思う。自分もそれは感じたが、このチームは女性弦楽器奏者を中心にいやみなく楽しめる感を出していて観客としてもぐったり感は薄い。POCO A POCOあたりで好印象を与えられるのは地力があるということであろう。前述したとおり女性弦楽器奏者の楽しそう感はかなり評価できるもので、特にチャランゴ奏者の方は小さいチャランゴを使った隙間のある系の音作りが、実は70年代レパートリーの多いTAKUYA&YOSHIOとのマッチングもよさそうで、「一度TAKUYA&YOSHIOと絡みませんか?」という水準。

※TAKUYA&YOSHIOは2012年3月まで休止していますが、それ以降の展開(あとその期間中の活動)をいろいろ考えています。特に「いまさら女性演奏者を入れて数曲やってみる」なども検討していて、アコーディオン奏者やチャランゴ奏者の方などいろいろ考えております。もちろん男性でもかまいませんが、一緒にやってみたいという奇特な方は連絡待ってます。

もちろん、選曲をもっと何とかしてほしい(できれば現地でよく演奏されている曲で勝負曲になる曲を)、とか男性でもっとキャラを立てられる人を、管楽器で盛り上げどころを過つケースが多い、チャージ無料とはいえMCはもう少し語彙を増やして整備すべしなど改善点は多々あるが、まずは活動を続けてカラーを構築して完成度を上げるプロセスを踏んでほしいなと願っている。本日は演奏を聴かせていただきありがとうございました。
次の活動は12/4にテピートでのランチコンサートとのことなので、ベテラン業界人の方一度いかがでしょう。

…チャージなしのランチコンサートというのは、演奏者へのペイという点では難しいが、学生層も含めて認知を広めるという意味での動員効果があることを再認識する(誘いやすい)。実験的ライブの運営手法としてはアリかもしれない。

ライブ終了後17時ごろまで店で話などしてから新宿へ。思い出横丁の「かめや」、天玉せいろ大+おにぎり、立ち食いそばとは思えない独自のおいしさだが、6人程度並んだ挙句に接客が崩壊しているのが引っかかる。(注文を言おうとしたら「まとめて言って」みたいな口調。従業員1人は気の毒だったが)

さらにメトロ食堂街内の立ち食いの「永坂更科」で肉天せいろ。

船橋に戻り買い物して帰宅。帰宅後炊き込みご飯・小松菜のおひたし・かれいの煮付け・味噌汁を作る。炊き込みご飯はミツカンの元ににんじんと鶏肉を追加しボリュームを出すことに成功。

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2010.10.25

10/10-24の日記(断片)

※10/30(土)16:30~17:15、西船橋スタジオSUN AスタジオでEL SOLITARIO vol.7、シークの青木大輔氏を招き開催(200円、座って見られます)!終了後FIESTA BAILABLEにも間に合います! 要チェック!

●10/10(日)
10時過ぎに自宅を出て東京から新幹線、車中で相方と合流しチキン弁当。
13時過ぎに到着し宿泊ホテル「福島ビューホテル」のレストランでケーキセット。民友・民報いずれもチェック、民友のほうがコスキンの扱い大きいか。

14時過ぎにレンタカーを借りて川俣へ。35分ほどで到着、ストレス少ない。
町役場の議長駐車スペースに駐車する。

会場で挨拶などした後練習。絹蔵での演奏を誘われるが呼び出しなどの詳細がわからず断る。
今年は直前まで呼び出しがなかったので、演奏するのも一つよかったかもしれない。次年度への検討課題としたい。(絹蔵と実行委員会と審査会運営担当の関係も知りたいところ)

18:30ごろまでには袖で。「唐戸ハーレム」でのK氏の人徳にびびる。
今回は袖は5チームだったのでそれなりに会話もできる感じで悪くない雰囲気。
審査会になると川俣町職員と思しき方々が増えるのだが、以前からコスキンに関与されている方々は非常にフレンドリーで印象に残る一方、袖で椅子のそばに待機していたところ「椅子運ぶからどいて」という感じで挨拶しても故意に無視して椅子をがちゃつかせて無言で自分を排除して運ぶ職員の人もいて、後者にとって自分なんぞゴミなんだろうなあ、といういまさらな感想を抱く。
ただ運営の方々は、とくにボランティアの皆様は本当にフレンドリーで感謝しかない。マイクセッティングの方に声をかけていただいたこともいい思い出である。本当にお世話になっております。

演奏はアクシデントなどあったがなんとか形にはした、という感じ。アンコールの拍手は永遠に記憶に残るだろう。
有難うございました。
(パフォーマンスがなくてつまらない、などと審査会参加者に言われもしましたが、わかりやすいパフォーマンスという設定を乗り越えた、総体としてのパフォーマンスを叩き出していきたいと思っておりますので、来年も宜しくお願い申し上げます。ただもっともっと、壮大なストーリーを構築して演奏曲を骨格づける方向の工夫は面白そうな気もします)

発表後控え室に戻って、弁当をロビーで食べる。例年だと審査委員の多くの方が集まって弁当を食べているところに挨拶する、などのイベントがあるのだが、今年はあまり見かけなかった。演奏仲間や長年聞いてくださっている方など、多くの方とお話をする。

演奏終了後すぐにダメ出しをされるのは正直きついし、「その要求水準をクリアせずに選ばれたチームがあったのではないでしょうか」と言いたくなる瞬間もあるが、意見されるような自分たちのポジションこそが川俣で得た最大の財産なのだと思いありがたく拝聴する。来年もより高レベルの苦言が来るように、レベルを上げていきたいと思っておりますので宜しくお願い申し上げます。

相方と、コスキンの運営が明らかに改善されている点もあるのでは、という話をしつつ(ボランティア問題などはあるが)、ボランティアするなら司会などしてみたいという邪念に基づく野望などについて話し合う。あるいは副音声の解説とか。

ラスト寸前で福島への戻りにかかる。到着、チェックイン後カップ麺をすすりながら反省会。その後ピナ・バウシュの「私と踊って」を眺めながら就寝。「私と踊って」は、テレビでもその暴力性が十分表現されていた。

もし福島周辺で泊まる方がいらっしゃったら、今度軽く飲みましょう。我々は西口のホテルへの滞在が多いです。

●10/11(月・祝)
朝7:30すぎから食事。案外しっかりした内容。
8:15ごろに相方と別れ、9時過ぎのバスで川俣へ。なんか出勤気分。

川俣コスキンマーチを久々に聴く。お子様が演奏するには難しい曲ではないでしょうか(高音での半音など)。その後アスピランテスなどを見た後、審査委員に挨拶でも、と思うが、例年と違って挨拶後にあまり話してもらえず。とうとう見放されたか、とも思うがそこでひるまないのがTAKUYA&YOSHIOクオリティ。

演奏仲間にチラシなど配った後、岡山時代一緒に演奏したこともあるビルヘネス・デ・ラ・ルナさんの車にのっけてもらい福島へ戻る。どうも有難うございました。

福島では「サイトウ洋食店」(024-521-2342)でランチを。キンメダイとかで900円以内、デザート2品ついてこれは安い。味もまあよいのだが、全般にボリューム不足なのとオーナーシェフが店員を静かにしかりつける様子が大分すさんでいるのがマイナス。

土産はせんべいやままどおるの定番のほか、駅前の百貨店で「ももりん」(福島市のキャラクター)グッズを買う。買った際に従業員に由来を聞いたところ3分ぐらい説明される。

新幹線で帰宅。家で残念記念のすき焼きを食べる。

●10/17(日)
昼は「市川一茶庵」で天ぷらそば。天ぷらは海老1匹だが巨大、飾りにまつたけが1切れという豪華版。美味。

新宿の某氏の結婚式時に、10/30ライブ撮影用の機材をkawa氏より借りる。

●10/20(水)
久しぶりに「吉光寿司」で。赤貝が突出して美味。
その後病院に行き投薬を受ける。

●10/23(土)
夜住吉のティアラこうとうへ行きアマゾニコ五重楽団のコンサートに。
ヴィラ=ロボスの曲の高音部をロックギタリストのように弾くギタリスト、即興的演奏とともに切れ切れに言葉を飛ばしてくるギタリスト、安定したタッチでブローウェルの引用と隠喩に満ちた曲を演奏するギタリスト、古典的~前衛的要素を兼ね備える現代曲を生真面目に演奏するギタリスト、スペイン的なトレモロとともに暁の鐘の情景を優雅に表現するギタリストといったまったく異なるタイプの5人が出てくるので、ギターリサイタルに慣れていないタイプの観客にとっては超得な公演。2部の五重奏はスリリングさとエネルギーに満ちていた。

終了後3週間前に行った「RED WOOD CAFE」へまた行き打ち上げ。安くてよい。

●10/24(日)
昼は立川方面へ行った後吉祥寺で昼食。スパ吉が激しく並んでいるので新規オープンのタイ料理店、接客はダメダメだが味はそれなり。鶏肉がくさくない。

築地市場からCUBAN CAFEに行きグルーポ・カンタティ25周年のサポーター限定ライブ。いつもよりケーナ曲が多いが、予想よりはあっさりとした雰囲気で終始した。

ルイス・カルロス・セリベッチ氏が飛び入りで繰り出すハイテンションな「カランチート」、エルネスト河本氏のケーナの粘っこさが中~高音部でさえる「忘却」「アルフォンシーナと海」、武田耕平氏の後半部のサンポーニャによる旋律の持ち上げが切れていた「コンドルの反乱」あたりがコンサートの私的てっぺん。今回のベストCDにはチームの歴史がかなり隠しなしで書いてあるので事情通にはスリリングかも。

会場での軽い打ち上げまで参加してから帰宅。

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2010.08.08

8/3・8の日記

●8/3(火)
夕方「デリー銀座店」(03-3571-7895 )でカシミールカレー。
サフランライスとだとちょうどよいが白米だと激辛、久々にラッシーなどで逃げながら食べる。
肉にも辛さがしみているので逃げ場にならない。しかし美味。

汗まみれになって宝塚宙組「TRAFALGAR/ファンキー・サンシャイン」を観る。ショーになったら劇場内が暑く往生する。
芝居のほうは、齋藤吉正特有の歴史観のペラさが根底にあり、なおかつ若手演出家にありがちな「矛盾がある人物像」となっていて英雄が英雄に見えないレベルの演出手腕なのに宝塚的にはNGな不倫ものを妙に正面から取り上げているので納得度が低いまま終わる感じ。出演者もしんどかったと思う。
舞台上も、盆回しなどの正塚晴彦風の工夫は買うが殺陣がまずかったり海戦に見えなかったりという残念さ。
また映像の多用も手際はよいが後ろの席だと後部画面は一切見えない(装置だと想像はできるが、映像は見えないと想像を許さない)など工夫の余地アリ。特に最後の主人公の大写しは不要では(本人の画像の後ろに本人が控えているという演出)。

ショーは「日食〜サンライズ」の場面が蘭寿とむ筆頭にキレキレで素晴らしい(ピルエット連発などもあり)。この場面だけで金を払う価値ありだが(「太陽の戦士」もありがちだが物語性のある振り付け・踊りで組の実力を見せる。ただしC場面は色がえぐく入口が変なホテルみたいな穴が置いてある装置がいただけない)、前半は色がごてごてしすぎ。全面的にいいわけではない。しかし芝居よりははるかに石田昌也は大人の仕事。

全般に今の宙組は歌で貢献する北翔海莉と蘭寿がしっかりしているため勝ち組っぽいし見て損はなかったが、宝塚の「芝居90分+ショー60分」という時間配分を考え直す時間帯かもしれない。

●8/8(日)
ハロープロジェクトライブを観に中野サンプラザへ行く。
初めてらしいが、つんく♂が出てきてモーニング娘。オーディションの案内と、亀井絵里とリンリン・ジュンジュンの卒業を発表。特に何気なくグループを支えていたイメージのある亀井の卒業は結構でかいのではと思う。
亀井による卒業理由の説明のあと「でも私はライブが大好きなんです」と涙につまりながらいうくだりには、ハロプロファンでない自分でも感動させられるような説得力があった。またその後は泣かずにしっかりステージをこなしていた笑顔が非常に魅力的であった。

間にやっていたサインプレゼントの抽選が宝塚の貸切公演っぽい感じ。

ラストのスマイレージ、真野恵里菜、℃‐ute、BERRYZ工房、モーニング娘。のファン1位曲、特に「まっさらブルージーンズ」「スッペシャル ジェネレ〜ション」「SEXY BOY」のコンボの圧倒的な音圧とパフォーマンスに脳幹が揺れる。
他にいい曲としては「涙ッチ」というシングル未発表曲があった。前向きな歌詞の曲が多いとの発見もあった。

終了後ジャーナリスト枠の先導者についていく形で特例としてバックヤードへ。出演者が取材者などに挨拶するのを見学する。非常に礼儀正しい、独自の規律をもつ体育会な感じと、舞台でみるよりも全員がとてつもなく美形だったり可愛い人たちの集団であること、しかし腹筋などを見るだけで鍛えられていることが明白であることに、メジャー芸能集団の一流派としての凄みを感じる。礼儀正しさが非常に魅力的であったことは特筆しておく。

終了後茶をしばいた後「美登里」(3387-2460)でうなぎ。価格の割りにしっかりとしたうなぎ、タレでささっと食べる分には優れた店。

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